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第五話 冬暴君とあれやそれ
63※
「はっ……はっ……っあ、ふっ……」
「わー……すげ、やらしー……ちょっと赤くてぐちょぐちょ。奥に溜まってんのって俺が出したのとローションですかね。やたらうねって嬉しそうだなぁ……なに。見られてるだけなのに、興奮してんの?」
「ん……っふ、も、嫌、嫌だぁ……っ」
あんなに散々にイカされて今日はもう終わったと思ったのに、ニンマリと笑う三初はまだまだ終わらせる気がないらしい。
グップリと挿入されたプラグは本当に内部に穴が開いているのか空気の揺らぎを感じ、腹の中がスカスカにされたような気がした。
三初の声が視線を意識させてひとりでに襞がうねり、羞恥でジワリと瞳に薄い水分の膜が浮く。
「ひっく……んなとこ、見んなよ……っなんでまたイジメんだよぉ……っ」
「あーらら。泣いちゃった」
「泣いて、ねっ……っふ、抜けよ、中の、……っ挿れたら感じち、まう……もう嫌だ……終わんねぇの、いやだ……っ」
感じたところで辛いだけ。
体力も精も根こそぎ尽きた。
それでも空っぽの穴を埋められると、身震いして喘ぐ生き物に改造されてしまったことが悔しいのだ。お前に触られると、俺は気持ちがいいと感じてしまう。
「痛ぇし、恥ずかしいのにっ……お前のせいで嘘になる……っちくしょう……」
望んでない。俺のせいなんかじゃない。全部お前が悪い。
俺をお前なしじゃいられないようにした、お前が悪い。
そう言いながら横隔膜を痙攣させ、眉間にシワを寄せてクシャクシャの顔で泣きたい熱を殺す俺を、三初はニマニマと機嫌よく眺めていた。
大魔王かよ。いっぺん死ね。
恋人が自分の目元を腕で擦って半泣きで訴えているというのに、暗黒系の曲者スマイルを浮かべるなんてクソ過ぎる。
「恥ずかしいことすんな、痛いのも、いやだ、三初……っ」
「クックックッ……セーンパイ。じゃあやめる代わりに俺のお願い聞いてくれる?」
「ん、ん、っグリグリやめ、っぁ……!」
プラグの根元をつまんで小刻みに律動させる三初は、嫌な笑顔で上機嫌に笑いかけた。
正気の俺ならば確実に裏があると見て警戒するところだが、今はグズグズに溶かされたあとで余裕もない。
理性も緩んだ状態で、プラグを動かされたくない俺はわけもわからず頷く。
俺から三初は顔くらいしか見えないので、にこやかな笑顔にドキ、と恋愛フィルターのトキメキすら起こった。アホだ。
俺が何度も「ん、ん」と頷くと、三初はプラグから手を離して俺の両足を左右に広げ小脇に挟み込み、動けないように固定する。
それから今度は少し頭をもたげた陰茎を掴んで、先端の弱い粘膜をゆっくり親指で撫で始めた。
「あ、あ、それ嫌だ、みはじめやめ、っあ、嫌、んっ、んひ……っ」
「フッ、もう出しまくったあとの亀頭責めで潮噴き、癖になってるからなー…………ね、俺のこと好きですか?」
「はな、離せ、っ嫌だ、いやっいやい、っぐぅっん、はっ、あっ」
「お願い聞いてくださいよ、先輩。ほら言って? 俺のこと好き?」
「みっ、三初、の……あ、ふあ、っ」
気を抜くと一気にグズってしまいそうな琴線を握り、つま先をギュウ……ッと丸めて快感に悶える。
三初が声から「俺のこと好き?」というものだけを理解して、掴まれたモノからポタポタと透明な液体を自分の腹に滴らせながら必死に答えを考える。
「俺、ぁ、みはじめ、っふ」
俺が三初のことをどう思っているか。
こんなふうに付き合いたての恋人を追い詰めて泣くまで快楽責めをするようなクソ野郎を、好きかどうか。
それに答えれば解放してもらえる。
ヌトヌトとヌメった鈴口をあやす指からも、ヒクヒクと蠕動して止まない胎内を圧迫する太いプラグからも、逃がしてもらえるということだ。
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