誰かこの暴君を殴ってくれ!

木樫

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第六話 狂犬と暴君のいる素敵な職場です

45※



「っ、は……やべ、もう流石に限界……」


 ふと、切羽詰まった声が聞こえた。
 どれだけしゃぶっても締めつけても涼しげな顔をしていた三初は不感症になったのかとも思ったが、達しないように調整していたようだ。

 余裕のない律動でグチュッグチュッと中をかき混ぜられる俺は、三初の首を抱き寄せ、耳孔をベロリと舐める。


「んぅ、く、あ……ッ中、でいい、出せよ……んッ……それも、俺のもんに、する」

「ふ……、今日すっごい、欲しがるな……」

「全部、ほしい……っ」

「ワガママ」


 チュ、と耳たぶに吸いついて強請った途端──強く腰を打ちつけられ、最奥に濃厚な熱が注ぎ込まれた。


「あぁ……っ……ぅ、熱……っん……っぁ…はっ……ぁぁ……」

「く、っ……」


 ドクッ、ドクッ、と男の体液を体内に受け入れさせられ、俺の中は歓喜に収縮しながら狭い内部の更に奥へと受け取る。

 三初の子どもなんてできないが、それでも無為な種付けで所有してほしいと思う。


「ぁ……ん…っ……ふ……」


 体内から焼けただれていくような心地に、思わず身震いした。

 他を触られるわけでもなく、ただ濃厚な交わり。温かく、優しさすら感じる。

 トクトクと自分の中で脈打つ肉棒が愛おしくて、吸いついた耳たぶに噛みつき、舐めて「好き、三初、好きだぜ」と囁く。


「あー……知ってますけど、……あんたほんと、俺のこと好きですね……」

「ンッ、ン……好きだ……」


 呆れたように項をペロリと舐められ、俺は更に三初にすがりついた。
 最後の一滴まで柔毛になじませるようにやわく腰を振るい、吐き出し終わる。

 しかし引き抜かれることはなく、萎え切らない怒張により、再度律動が続行された。


「ひっ…あ、ぁぁ……っ、なん、で、もう俺、イ、けねて……っ」

「はっ、冗談でしょ。俺まだ一回しかしてないのに、あんた何回イったんですかね。自分ばっかはフェアじゃないわ」

「それは中でッ、ぇう……ッあ……ッ」


 しがみついていた腕を解かれ、うつ伏せに押し倒される。

 腰を両手で掴み、パンッ、パンッ、と大きなグラインドで激しく肉穴を犯され、背筋を仰け反らせてケダモノのように喘いだ。


「あッ、あぅッ、ぅぐ、ッ」

「俺がまるごと欲しいんですよね、受け取ってよ、ね。センパイ?」

「ぃあら……ッい、あッ…あぁ……ッ!」


 なんのスイッチが入ったのやら、喘ぎに遮られてまともに言葉も吐けない攻め方。

 長時間ねちっこい快感を散々ドロドロと与えられて疲れ果てていた俺の体は、待ったも掛けられず三初の好き勝手に弄ばれる。

 指先がカリカリとシーツに縋った。さっきまではトロリと溶かすようなローテンポのセックスだったのだ。
 いきなり激しく犯されると、耐えられずに頭を振って足をもがかせのたうつ。

 もうしたくなくても腹の中に詰められればじわりと感じる。中イキだと終わらない。むしろイけばイクほど小刻みにイク。

 逃げようとしてもシーツに固定されて逃げられない。
 俺のほうがガタイがいいのに、足ごと下半身を引き寄せられると、俺は暴れようにもうまくできず。

 突くたびに容赦なく骨同士をぶつけるように腰を押しつけられ、直腸のどんつきをゴツッゴツッと抉られた。


「ぁぁあ……っ! あっ、したくねぇも……っこわれ、壊れる、壊れて、っひ……死んじまぅよぉ……っ」

「ははっ、壊れてみな? 壊れても離してあげませんし。死んでもダメ。身動きしないデク人形になっても犯してあげますよ。こうやって、ほら」

「いっ嫌だ……っ壊れちまったら、俺、好きだってわからな……っあ、っ……ンン……っンっ……! ンっ……!」

「っふ……あんたは唯一無二の、最っ高の、俺のオモチャ。俺だけの……ね」


 ──それから三初は、ふんわりと緩和していた暴君っぷりを惜しみなく発揮した。

 とにかく激しく。とにかく濃厚。

 イけないと言えば後ろの刺激だけで出さずに絶頂させられ、出るものがないと言えばあると潮を吹かされ、それはもうイキイキと俺の体を快楽責めで堕としていく。

 ゼーゼーと息も絶え絶えでベッドに倒れ込もうが、イキ過ぎて延々と痙攣し続ける胎内をジュプジュプとかき混ぜて無理矢理反応させられる。

 どれだけ懇願しても知ったこっちゃないとあの手この手で感じさせられ、自分が達する時は俺の内部に潜り込み、熱い迸りを注ぎ込んだ。

 それだけ常にケツを犯されていると、閉じきらなくもなるもので。

 ちょっと気絶しかけた頃に、細めのバイブを突き刺した挙げ句に突っ込まれ、流石の俺も苦痛と膨満感に呻いて半べそをかいた。

 飲んだくれた酒を吐きそうだ。
 シーツにしがみつき、はっはっと犬のように荒い息を吐いてガクガクッと身震いする。

 けれど酔って痛覚が鈍いせいか、どこに隠していたのやらマジックペンより少し太い程度のバイブだったせいか、たっぷりのローションを使っていたからか、残念ながら緩くなっていたからか、裂けずにバイブの三初のモノの両方を深く咥え込む。

 そのうち二本入ってギチギチと引き攣る入り口の痛みすら快感と認知して足を開く、イカレ脳になった。
 もう三初のすることならなんでも感じちまうのかもしんねぇ。

 息付く間もなく過激に激しくと犯され続け、やっと抜いてもらえた時には、ローションと腸液と白濁の混ざった雄臭い混合液をバカになった穴からゴポッと垂れ流した。バイブだけじゃ塞がらないらしい。

 時間にすると数時間。

 しかし俺にとっては一晩中とも思える過激なセックスで意識を失うため、三初がどういうつもりでこうしたのかはわからない。
 ただの照れ隠しなのかもしれない。

 一つ言えることは──酔った俺はこの出来事を虫の食った記憶でしか覚えておらず。

 三初の貴重な告白は、その虫食い穴からポックリこぼれ落ちたということであった。




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