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閑話 嫉妬×監禁×自堕落=最低カレシ
01(side三初)
※Twitterのマシュマロにて「三初の嫉妬を三初sideで」「監禁プレイorベランダプレイ」というリクエストをいただいたのでそれを融合させたお話ですぞ。
──────────
月曜日が祝日であれば、金曜日の夜から三日と少し、連休ができる。
その自由な時間を有意義に過ごすための買い物を終えた三初 要は、自宅であるマンションの一室に帰宅し、しみじみと呟く。
「別に、好きであぁいうことをしてるわけじゃ、ないんですけどねぇ……」
ウォークインクローゼットに上着をかけ、軽く腕をまくってラフな姿になり、洗面所で綺麗に手を洗う。
本日は日曜日だ。
快晴な空が心地よく、時刻はまだまだ朝の八時すぎである。
三初は冷蔵庫から適当な食材を取りだし、かんたんに朝食の準備を始めた。
今朝のメニューはオートミールにジャムとミルクをかけたものと、細かく切った温野菜のサラダに決める。
自分の分は外で済ませたので、これはオイタが過ぎた恋人──御割 修介のぶんだ。
御割は朝が弱いので、未だに眠っているだろう。寝坊助な駄犬は、二日前からご宿泊である。
そして三初は彼に、多少のモヤつきを抱えていた。
もちろん朝食の用意をしてやるのはいつものことで、別段煩わしくはない。
原因は他にあり、だからこそ、三初はあんなことしてあげたくなくても、解消のために敢行しているのである。
「んー……むしろ、優しさだと思うなぁ。あの人が俺のお気に召さないことを無自覚にするから、仕方なく、こんなことをするはめになってるだけでさ」
クククと喉を鳴らして、機嫌よくホットココアをいれる。
いや? 本当に怒ってはいるのだ。
全然面白がってはない。ホントホント、マジギレに決まってる。
しかしこうも楽しげであれば疑うことも無理ないので、現状を紐解いていくとしようか。
──この不機嫌の理由は、金曜日の昼間のこと。
一流ホテルの有名パティシエが監修した、という煽りでタイアップした新商品の試食会を行った時だ。
甘党である御割は、パティシエがホテルの宣伝も兼ねて用意したスウィーツの数々に、たびたび視線を奪われていた。
仕事にはひたむきなので企画した試食会が成功しているか、きちんと目を光らせてはいたものの、あの視線はよそ見も兼ねている。
顧客の反応や様子を確認してメモを取りつつ、プチビュッフェのテーブルで必ず多めに視線が止まるのだ。
まぁ、三初でなければ気づかなかった程度なので、これはいい。
思春期の中学生男子のような様子だったので気持ち悪いと蹴り飛ばし、満足した。
元々束縛することはあまりないタイプだが、共にいる時のよそ見は許さない。
これは嫉妬ではなく、独占欲だ。
だが問題は、その後である。
そのパティシエが食べてもいいとスウィーツを持ってきてからの御割は、三初としてあまりよろしくない行動ばかりを連発したのだ。
まず、目を輝かせながら尻尾を振って近づいたのがいけない。
プライベートなら甘味を前にした御割の口元はへの字に曲がるのだが、愛想笑いをしなければならないビジネスシーンにおいては、下手くそな笑顔になる。
甘味の力を得た御割は、下手くそな笑顔を嬉しげな子犬スマイルに進化させてしまった。
これは大問題だろう?
当たり前、当然。常識。法律。
三初に見せたことのない顔を三初以外に見せるのは、ナンセンスなのだ。
彼の初めては全て恋人がせしめるのが道理に決まっている。
頬を緩めてデレデレと受け取り、あまつさえうまいうまいとしきりに褒め、気を良くしたパティシエに名前を聞かれるなんて。
言語道断だ。
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