誰かこの暴君を殴ってくれ!

木樫

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閑話 嫉妬×監禁×自堕落=最低カレシ

15(side三初)※

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 覆い被さるように真上から内部をドスッ、と繰り返し突き刺した。

「ぁっ……イ、くっ……イく、出る……んぁ、っァ……っ」
「っ……チッ」

 か細く掠れた声で喘いだ後──中の粘膜が激しく蠕動し、ギュゥ、とキツく収縮して体が痙攣した。

 ドプッ、と迸った御割の精液が彼の体を白く汚す。

 しどけなく開いた唇がしばし声なく開閉し、口端から唾液をトロリと零して、絶頂に浸っている。

 けれど、やめてなんかやらない。

「ほら、ずっとって、終わりなんかないんですよ」
「っヒッ……や、ぁ、あ、ぅあ……っ」

 ズルゥ、と大きく腰を引いて、思い切り最奥の突き当たりをズチュッ、とノックしてやった。

 途端に御割はイイ声で喘ぎ、トロトロに溶けた体で再度快感に溺れていく。

 締めつけのいい襞はどれだけ拡張してもピタリと三初の形に変化し、際限なく奥へ誘い込み、感じるままにうねった。

「やめ、っ…ヒッ……っは、はげし、すっ…はっ…ぁぁ……っ」
「聞こえねーよ。なっ……あんたがダメになるほど、笑っちゃうようなカレシなんですよ、ね……っ、俺、さ」

 あばら骨ごと掴むように体に手を当て親指で乳首を転がし、三初のためだけの中を味わい尽くす。

「あっ……っみはじめぇ……みは、ひっ…あぁぁ……んぁ……」
「恋人なのに、虐めたいし、堕落させたいわけです。今までもそうしてきたけど、先輩の形を変えたくないもので……くく、加減がさ、わかんねぇんですよ、ね」
「へ、へんなる、みはじめ……あっ……俺、いいっ……ぁっ……」
「でも、ごめんね? 全然やめる気ないわ……っ」

 三日間の監禁調教と、媚薬クリームと、その他いろいろ。

 宣言通り脳が溶けたように三初に抱かれる御割がわけがわからないのをわかっていて、嘘のない言葉を紡ぐ。

 全部本当のことだ。
 この人の前では仮面を被らない。

 出会いから気にかけ、次第に特別に目を惹かれ続け、それが恋だと気づくのに三年かかるような温度の低い天邪鬼な自分。

「中でイ、く……ぁ、また、イく……っ」
「ふ、いいですよ? あんたがイく声、俺に聞かせてみな」

 フルフルと震えてイく、イく、とうわ言を漏らすものだから、耳元で優しく囁いてやった。

 トンットンッと続けざまに前立腺を先端で抉り、刺激を与えてやる。

 射精しても終わらない快感を与え続けると、御割は出さずに中で絶頂してしまう。

「うっ……ぁ……ひあぁ……っ」
「っ……ん、あはは」

 その絶頂の後、三初は一際甘い締めつけにより、貪欲な犬の腹の中へドク、ドク、と欲望を注ぎ込んだ。

 薄いゴムが邪魔だと思う。直接触れ合えばもっと自分も気持ちいい。

 でもこれがなければ御割の中はローションと擬似精液だけでなく、三初の種が染みついて明日からの日常が狂っていた気がした。



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