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第七話 先輩マゾと後輩サドの尽力
19(side三初)※
感じすぎて頭バカになってるくせに、涙と唾液と汗でぐっちゃぐちゃのひでー顔して、さぁ。
俺好みすぎて、際限なく矜持を奪ってやりたくなるんだよね。
なによりこの人がこんな顔をするのは俺が与える刺激でだけで、それは今もこれからも変わらない。変えさせない。
なんせ俺以外に経験がない。
自分でオモチャ遊びをさせた時ですら、酒で頭が鈍っていたのに異物感にビビって嫌がっていた。
そんでも俺がヤることには、文句を言いながらも割合ノリ気だ。
それはつまり、俺が施すなら身を任せられるということで。
それだけ俺がすることは気持ちよくて、悪いようにはならないと本能的に理解しているということで。
本人に自覚があるのかわからないが、頗る懐いているということである。
それを思い出すと──この人の口をオモチャで塞いでいるのが、もったいない気がしてきた。
「ククッ、ねぇ、先輩?」
「ン、ぉえ……っふ、はっ……」
互いの肌がピタリと触れるくらい奥まで埋め込み、直腸の曲がり角をコツコツとつついてふやけ切った内部を味わう。
口内からローターを引き抜けば、ツゥ……と粘っこい唾液が糸を引いて、先輩の唇と繋がりを主張した。
しどけなく開く濡れた唇。
赤い舌。力の入らない顎。
プツンと糸が切れたあと、本体のスイッチを入れ、ニヤリと笑いかける。
「これ、いれてみたいんですよ」
「は、ぅぁ……ンッ……これ、て……ンッ…なんだ、よ……?」
あまり激しくはないが振動するローターを見せ、先輩の頬をなでた。
腰を揺する程度の動きだが、先端でグリグリと最奥をノックすると、先輩は訝しく小首を傾げながらも感じきった甘い顔を晒す。
本人がね、気づいてないのが面白い。
まだ自分はマゾでもメスでもなくて、強く雄々しい立派な大人だ、というのが本人の弁。
いつもはへの字に曲がっている唇が薄く開いているだけで、十分エロい。
男らしい眉は崩れ、紅潮した頬は汗で湿り気を帯びている。
物欲しげに上目遣いで俺を見る三白眼は、俺のことが好きだ、好きだ、と視線で雄弁に語っているのだ。
「ぁ……みは、じめ、ぇ……?」
トロットロに蕩けた顔。
……まぁ、あー……好きだな、なんて、俺も思う。言わないけど。
だから俺は際限なく、かわいがってやりたくなるわけだ。
これがいわゆる、愛情表現?
全然、意地悪とかじゃないでしょ。
結構ガチめに優しくしてると思う。ただし、当社比だ。
「勝手にするから、気にしないでください。先輩はそうだな……俺の舌でもしゃぶってて」
機嫌よく笑ったまま顔を近づけ、んべ、と舌を出して見つめた。
射精したくても俺がテンポを変えたり奥だけや手前だけを犯すので、二度目の絶頂を迎えられない先輩は、快感に飢えている。
「ん…、ンん……」
思考回路が濁っている今は、俺が優しく笑いかければそれだけで十分。
先輩は視線に吸い込まれるように俺の舌を唇で咥え、子犬のように舐めたり吸ったりと愛撫し始めた。
「はっ……」
チュク、チュル、と卑猥な音を立てて美味しそうに舐めるものだから、流石にそれらしい息が漏れる。
下手くそなキスの理由を解明できるかと思って適当に提案したのに、思いのほか心臓にキた。
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