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第七話 先輩マゾと後輩サドの尽力
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そうやってしばらくバチッ! と鞭打たれていたが、苛立ちが増した頃、ようやく打撃が止んだ。
「んん、あれ? 勃っていないのですか? 私はあんまりこういうことをする側にならないので、難しいですね……」
「ン……ッ」
熱を孕んだ患部に触れられ、マネージャーの手のひらが冷たく感じる。
その手から逃れようと尻を揺するが、拘束具がガチャンと鳴るだけで振り払うことすらできない。
羞恥も感じる。屈辱的な気分だ。
けれどこういうのにも、俺は鼓動が高鳴ることがない。
シャワーを浴びてしっとりとした肌に汗が浮くのは、やはり嫌悪感と緊張が大きかった。
「それじゃあ今度は、恥ずかしいことを致しましょう」
間森マネージャーは常備されているローションボトルからトロリとローションを手に取り、また背中にまわって双丘の谷間へ指を滑らせる。
ツプ、とラテックス製のサックをつけた指が一本挿入され、俺は必死に「ゔぅぅッ」と唸り声をあげた。
だけど俺になにか特別な感情を持っているわけでもなく、ただ組み伏せて性的に弄びたいだけのマネージャーは、それを無視する。
グルリと円を描く指が二本になって巧みな指使いでアナルを解すが、拡げることだけを考えた動きだ。
前立腺を探ろうと陰茎を擦りながら探られて体が反応しようとも、頭の中は深海のように冷えていく。
「ゔぅッ、ふ、んぅ……ッ」
「機嫌悪いですねぇ。でも、ちゃんと触れば勃ってきてるじゃないですか。要くんじゃなくても、御割さんは感じるんですよ? 痛いのも好きで、他の男に触られても好き。マゾってお得ですね」
クスクスと愉快げに揶揄され、俺はだからなんだと反抗的なものがフツフツと湧き上がり続けた。
せめてもと指を締めつけないよう、三初に教えこまれた肉襞の動きを、できる限りセーブする。
「んッ……ん…ッ」
こんなのクソだ。──痛みも羞恥も相手が誰でも感じたってな、全然違ぇ、全然物足りねぇんだよ……ッ!
泣きたいような、暴れたいような、温度の高い感情が燃え上がった。
三初なら俺の威嚇にはきっちり平手でも与えて、言葉も用いて叩き折るだろう。
三初は俺の反応を見逃したりしない。俺がイイように尽くすこともないが、俺を無視して独りよがりな行為と感情を押し付けたりも、しない。
それは初めて抱かれた時でもだ。
アイツは俺に気持ちいいでしょ? と言う時、俺がどんなに泣いて嫌がろうと、必ず快感を得るようにするのだ。
俺はそんなことすら、無意識に三初と比べてしまっていた。
「うーん、思ったより緩まへんなぁ……自主トレしてるんですか? ちょっとキツくて、指じゃダメみたい」
「ッン」
クチュクチュと内部をかき混ぜていた指が、ズルリと引き抜かれる。
トレーニングなんてものはしていないしする気もないので、ブンブンと首を左右に振り、不満を露わにして暴れた。
けれど必死に逃げ出そうとしても、鉄製の拘束具が外れるわけがない。緩衝材を挟まずにつけられたおかげで足首と手首には擦れた痣ができている。
それでも暴れていると、解された尻穴に冷たいものが触れ、体が強ばった。
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