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第七話 先輩マゾと後輩サドの尽力
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しおりを挟む「それじゃあリアリティ的にまずあなたを酔い潰すので、強めのお酒を取ってきますね。御割さんは思いの外強情ですから撮影中になにかしらサインを出されると困りますし。テキーラでいいかなぁ……あ、ちゃんとレモンも付けますよ。ウフ」
「いやち、ぁ…ば……ッのや、ろッ……」
──いや違ぇよバカかコノヤロウそうじゃねぇシンプルに一刻も早く解放しろっつってんだろうがッ!
という真心のこもった慟哭はやはり、案の定、もうどうしたって、すべからく勢いづいた言葉にはならず、プラグの振動に合わせて震える情けない声音でしか伝えられない恨み節なのだ。
しかも知ってか知らずか、俺は酔い潰されると記憶がデリートされる。
大枠は多少覚えているものの詳細は真っ白で、このままではこの後の記憶がスッカラカン。
もし本当に三初にそんなマヌケなハメ撮りでも送られてしまおうものなら、覚えていないことを弁明することになる。
いや今までのことはしっかり覚えているので全て告発するけどよ。
……つかそもそも知られたくねぇからコソコソ来たのに、自分で説明する羽目になっちゃあ本末転倒じゃねぇか。
だって説明するっていうと、隠れてゲイバー来た結果偶然会った間森マネージャーの口車に乗ってこんな状況になって、抵抗虚しくズタボロだろ?
しかも一応自分で服を脱いでシャワー浴びてこいつに跨ったのは事実で。
そんなこと言おうもんなら俺はアイツに殺されっ、……いや待て。普通に考えれば──す、捨てられちまう……!
「……っ!」
無常にもバタン、と閉まったドアの音を聞き、俺は冷や汗をタラタラと流して寝ぼけた頭をブンブン振った。
こんな展開望んじゃいない。
マンネリだかなんだか知らないが飽きられて愛想を尽かされたり我慢させたりしたくないから自分で考えてここまで来たのに、結果がコレではあんまりだ。
俺はどうにかこの隙にアナルに突き刺さった邪魔なプラグを抜いてやろうと、再度腹部に力を入れる。
けれど奥深くまで埋められたプラグはミチ、ミチ、と少しずつ押し出されるだけで簡単には出ていかない。
それどころか力を入れて押し出しても襞が擦れる感覚につい呼吸が乱れて口を窄めてしまい、出したぶんの半分ほどがすぐに戻ってしまう。
これじゃただケツでプラグを咥えて一人で遊んでいるだけだ。
「はっ……ふ…っ、つ……っも、いい加減、出てけっての……っ」
三十年近く生きているが、今日ほどアナルプラグを憎んだことはない。
間違いなく今日が俺史上最もプラグを恨んだ日である。
早くしないと間森マネージャーが帰ってくるのに、プラグはゆっくりヌヌ、ヌヌ、と移動するだけで、感じてしまえばやはり奥へと戻りかける。
少しずつ、少しずつしか出せないが、体だけはプラグが与える快楽に疼き、意思とは裏腹に再び火照っていく。
急いてしまう心が焦りを増長させるほど、状況は好転しないままだ。
それからしばらく奮闘したが、ついにガチャ、とドアを開く音がして、酒を取りに行った間森マネージャーが帰ってきてしまったとわかった。
(ッ! クソが……ッ)
「さて、と……中イキさせて、撮ればいいんですっけ? しましょうか」
コツ、コツ、と足音が近づいてくる。
マスクの変声機を通してくぐもった声が冷ややかに響き、視界を塞がれた俺は必死に首を横に振って暴れた。
「このゲス野郎ッ、もう抜け……ッく、俺に、触るんじゃねぇ……ッ」
「鞭打ちに裂け目……殺したいなぁ」
「っ、ぁ…い……」
通りすがりにツツ……と、冷たい手が鞭で打たれた患部をなでる。
その触れ方が予想外で、バカみたいに動揺する。
思わずしりすぼみになると、手は背中を滑ってプラグの持ち手あたりにたどり着き、コツコツと指で底面をつつく。
「ゃ……ッ、やめろッ……」
「ま、痛そうですけど感じてるみたいですし、まだそのままでいいでしょ。ビデオカメラ、正面にセットしてあげますからね」
「ゔッ! ぉ…ッぐ……てめ、ぇ……ッ」
プラグの根元をゴツンッ、と強かに殴られて、必死で半分近くまで抜いたはずのプラグが再び深々と突き刺さった。
振動するプラグに前立腺を擦りながら不意に貫かれて、俺の体は心を置き去りに、ますます高ぶってしまう。
括約筋がキュッと締まり、下肢が震え、白濁混じりの蜜を垂らしながら、弾力を増した茎が頭をもたげて跳ねる。
マネージャーの言葉通り正面に三脚が立てられるような硬い音がして、ゾッと焦燥が駆ける背筋。──このままじゃ本当にヤられちまう……ッ!
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