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第八話 シスターワンコとなりゆきブラザーズ
38※
「あー……っ、あ、ぁっ」
タンッ、タンッ、とテンポよく体を上下に弾ませて、具合よく締めた。
もっと大胆に激しく動いて好みの絞り方をすれば、こいつはもっと気持ちいい。こいつがイけば、俺もイける。
三初は追い込むプレイが好きでいつも自分だけ出さずに長引かせるから、さっさと一発出させなければ今日もしれっと我慢するだろう。
男として出したい欲求より虐めたい欲求が勝っているからだ。シンプル性格終わってるぜ。クソだなオイ。
「あ、あ、太い、抉れてる、イイ、ぁあっ……ぁ、あ、ぉっ……ゔ」
「っ……は、ぅわ……っ性格クソでしょ」
リングに縛られたグロテスクな肉茎が、手の中でクチュ……と嘆く。
久しぶりにするセックスで我慢なんてしたくない。ただこいつを感じたくて、俺を感じてほしい。
スリスリと指の腹を擦り合わせてシャツと胸の小さな粒を捏ねくる手に、俺は胸を押しつけて、わざと甘ったるい喘ぎ声を耳元で聞かせて煽った。
ほれ、好きだろ? 俺のマヌケ声。
納得いかないし心からムカつく性癖だが、効果アリなので仕方ない。
「ぁ、あ、あ」
「あーもう、ホンットにタチ悪いな、御割犬。とっくに頭グズっててあんあん喧しい狂犬カッコ笑のくせに、どっから湧いてくんですか? その負けん気」
「知らね、っぁ、ンっ……ぁんま強く、擦んの、ゃべ、ふ、深い、ふ」
言いながら、ゴヅッ、ゴヅンッ、と直腸の曲がり角、突き当たりの壁を掘るようにねちっこく同じ箇所をノックされて鳴く。
腸液とローションと熱いなにかで溶けて滑らかな蜜壷と化した俺の中を、硬く長く太い男の生殖器は、生々しくも我が物顔で自由に出入りしていた。
奥ばかり重点的に責められ始めて、前のめりに突き出した尻を揺らす。
けれど不意に、ヌルゥ……っ、と先っぽだけを入り口の輪っかに引っ掛けて残しながら幹が引けたかと思えば、次の瞬間にはまた深々と収める。
予想外の腰使いに、つい動きを止めて根元までみっちり咥えた剛直がもたらす圧迫感と膨満感に浸りながらキツく締めつけると、目の前で俺を眺める三初は眉を僅かに上げ、劣情の香りを漂わせた。
それがたまらない。
グロテスクに鬱血し、限界まで筋張った勃起が手の中で脈打ち、ヒクヒクと戦慄く鈴口から先走りを絞り出す。
もうずっと出せていないせいで、溜まった精子が沸騰しそうだ。
縛られて解放できない欲が、マグマのように根元で滾って渦を巻く感覚。
「はぁ……! ぁあ……三、初……っい、いつ、いつ俺、イッていい……?」
「ふ、それ、着けててもイケるんですよね。もっとここに溜めたら、出せますよ」
「んなのむ、無理っ……! すぐイキてぇ、っよ、イかせろ、なぁ……っみ、三初ぇ……っもういいって、言えよ」
俺は自分を慰めながら首を横に振って三初の背に片腕を回して縋りつき、動きは止めず、懇願した。
限界を迎えつつある溜め続けた白濁液が狭窄した管をこじ開けて押し出される寸前だが、もう一秒たりとも我慢したくない。
汗が滲む額を三初の頭にぐりぐりと押しつけて尻を振り、包み込んだ肉でもしつこく甘えて〝よし〟を強請る。
「ぅ……っ中、エグいって……は、っ」
「はっ、も、我慢できねぇから、っン、くっ……イキそぉなのにずっと中ばっか、の、気持ちいいのに出せねぇで、ぉ、俺、ひっ……もぉ死んじまぅっ……」
「ふー、確かに死にそうな顔。けどこんなにパンパンなんだし、もうちょっと、でしょ? 先輩、もう頑張れない?」
「が、頑張れねっ……~~っぉ、おれ何日も前からずっとお前とヤリたくて、我慢してたんだよっ……早くハメたくて、一人でヤるのも我慢した……もう、で、できない、むり」
「っ……チッ」
丸まった舌に唾液が滲む。
ざらついた猫なで声で許可を求めて、熱い杭をきゅう、と締めつける。
だってお前、何日も一緒に暮らすことなんかなかったじゃねぇか。
寝ても醒めてもいんのに家事やら仕事やら一人時間やら、別に構わねぇけどこっちは多少浮かれてんだよ。
しかも変な感じにモヤモヤしてたとこで風邪なんか引きやがって。
初めてお前が弱って、俺に甘えて、こいつが好きだって感情高められちまったら、そりゃあ構いたくもなるだろ。
だから今日も一日甘やかして頼らせて気だるい時間を過ごして、なんか昔話とか聞かせたり聞いたり。
ってのに、人の気も知らねぇで治りがけにセックス誘うか?
ちくしょう、責任取れよ。
風邪っぴきの戯言だとわかっていても拒否できなかった俺が、ここへきてこれ以上我慢なんてできっこないのだ。
「だからなぁ……みはじめぇ……っ」
「ん、っ……」
早く、早く。早くシてくれ。
シャンプーと汗の匂いのするハニーブラウンの髪に鼻先を埋めて、匂いをオカズに握った屹立をチュクチュクと扱く。
扱きながら腰を捩って、結合部をなすりつけるように尻を前後に動かす。
薄いゴム越しの怒張と濡れた粘膜が擦れ合う粘着質な水音が、俺とこいつの体の間でヌチュ、ヌチュ、と響く。
それが気持ちいいからより昂って、我慢できなくて、飢えた喉が震える。
「イキてぇよう……」
涙を流して泣いたわけじゃなかったが、泣きそうな声ではあっただろう。
風邪のせいか熱く赤い耳殼に、ちゅ、とキスをしながらそう囁く。
すると胸元から三初の手が離れ、繋がったままユラユラと擦りつけていた腰を、おもむろに両手で掴まれた。
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