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第十話 誰かこの暴君を殴ってくれ!
11※
──あぁ、飲みてぇな、三初の飲みてぇな、中でも喉でも欲しい、美味しそうだなぁ。
男同士の種付けに意味などなく、後が面倒なだけのはずなのに、たまらなく飢えて、喉の奥が甘やかに戦慄く。
興奮してしまう自分が恥ずかしいだけ。
だから、俺の中を情欲で満たしてほしい。
「はっ…はっ…」
「ふ、ごめんね、あんたの中、優秀すぎて出しても萎えなかったんで、付け替えなしで」
「ひっ……は、ぇ、あぇ」
「もう一回、先輩」
「あ……ッ」
ヒリヒリと痛む後ろをきゅっきゅと締め上げ、汗ばんだ肌を震わせて痙攣する俺へ、三初はなんとも雑に声をかけ、再度貫く。
酷く硬さを感じる怒張に同じく後ろから突かれて始まった二度目も、呼吸のままならない激しい行為だった。
三初は俺の手首を掴み、手綱のように後ろに引いて仰け反らせる。
足を大きく左右に開かされれば、強く腰をうちつけられるたびに、濡れそぼった勃起がシーツに擦れて悶えてしまう。
後ろから尻を掘られ、中から快感を与えられて腰を突き出してしまうと、前がシーツを滑り敏感な亀頭が泣きじゃくった。
おかげで吐精もどきの濃厚な汁をビュク、と溢れさせ、シーツがぬかるんで背筋がゾクゾクと粟立つ。
「あッ、ぐッ、ゲホッ…ぅ、ぇ、深ぁ……っ」
根元まで突き刺さる屹立。腹筋の内側を押し上げ、胃がせり上がる。
それでも俺は臓腑が溶けるような情欲に喘ぎ、粘膜は焼け爛れていく。
「あ~……、は、先輩こんな、なんか、生きてるだけでエロく見えるんですけど……? だから、顔見たくねぇのに、背中でやばいから、ね」
「んっ、ぁ、ぐ、みはじめ、あっ」
「俺の脳みそ、下半身になったんですかね……? そうか先輩、俺のこと狂わせるフェロモンでも出してるんですか? そうでしょ……っ?」
「ひ、ぃ、そ、そんな、した、気持ちぃく、て、んっ、腹の中、やぶれちまう、ってぇえ……っ」
「いいよ、もっと気持ちよくなってください。突き破ってもどうせ抱くし。マジで、はっあー、無理、いやほんと、無理、全然無理。無理無理」
「ゔぇ、っ…ゴホッ、みは、ぁ、なんで無理……っい、強い、イ、イク、ひっ、あ、イク、イク、イク」
少しずつ持ち上げられるような絶頂ではなかった。
ベッドが軋むほど大振りな突き上げは、一突き一突きが深い。
そのたびに俺のモノの先端から、白の混じった粘液が水鉄砲のように飛び散り、シーツを白く彩る。
「イ、ク、イ、ィ、あ、ぁぁ、あっ」
「ふ、なにそのイキ方。AVだったら撮り直しでしょ。ねぇ、先輩、無様で、バカみてぇにそそるんですけど、先輩、ねぇ」
三初は要領を得ない言葉を投げかけ、熱の篭った含み笑いを漏らした。
本気で俺を抱くことしか考えられないらしい。頭が回っていないのか、言葉も飾りっけのないものだ。
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