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第十話 誰かこの暴君を殴ってくれ!
14※
「はっ……」
「あ……ぁ、あ……」
悲鳴じみた嬌声を上げる喉が枯れても、泣きながら感じ続ける。
五度目の行為の終わりを感じた四肢が、ピクン、と僅かに跳ねた。
顔中が涙と汗と唾液とで悲惨に濡れている。
ブサイクだと笑われるそれも、今日ばかりは仕方がなかった。
「勝手に寝ていいって、言ってませんが……」
ようやく霞程度の理性が戻った三初は、汗が伝う髪を掻き上げ、ベッドに沈む恋人の痴態に息を吐く。
薬のせいで直情的に求めていた言葉や態度が、本来の嗜虐性を持ち始めていた。
三初は腕の拘束を外し、未だ収まりのつかない屹立を俺の頬にヌルリと滑らせた。
息も絶え絶えに重い体を起こす俺は、ボヤける視界に三初を見つけ、歓喜する。
やっと顔が見れた。三初の顔は、結構、俺の好みのタイプなのだ。
しっとりと濡れる紅潮した面差しで眉根を寄せ、はちみつ色の双眸は潤み、口元が歪に歪む。
「っ……ん…ぅ……」
薬の抜けない蠱惑的な表情に煽られ、俺は弾力のある長大なものに、舌をのばしてしゃぶりついた。
口の中いっぱいに広がる雄の味を感じ、肉茎の根元がキュンと疼く。
今日は汗の味がする。
おいしいとは思わない。思わないのに、喉が先端を飲み込みゴク、と嚥下する。
顎を開いて舌と喉を使ってゆっくりと頭を上下に動かし、収まりきらない幹は手で扱いた。
頭がぼう、として、上目遣いに三初を伺う。三初は熱に浮かされた瞳で俺を映し、眉根を寄せて口角を上げた。
「はっ……ねだってんの……?」
「ふぁ…、ん、う……」
「歯止め効かねぇのに、いいの?」
コクリと頷くと、三初の手が俺の頭を掴み、角度を調整する。
「じゃあ、いつもは挿れないトコで……ちゃんと扱いて、ください」
「ぅぶ、っ……んぐ、っ……」
その言葉と共に頭を引き寄せられ、ヌグッ、と強引に入り込む肉棒が喉奥を犯した。
一瞬吐き気がして、それを堪えて唾液を飲み込むと、ゴクンッ、という喉の動きで締めつけてしまい、まともに息ができない。
三初の体にしがみついて震えるが、顎を閉じないように固定されたまま、三初は俺の頭を前後に動かしはじめた。
ジュポ、ジュポ、と下品な音がする。
気道を塞がれて、苦しい。
息苦しいと後ろが締まり、下腹部がジュクジュクとトロけてキュゥ、とすぼまった口からローションや腸液がシーツへ糸を引いた。
滑らかな表皮を舌が擦ると、足の間で反り返った肉棒に先走りが滴る。
「ゴホッ、ぐ…っふ…ぉあ…っ」
「っ、は……っ、飲み込んで、何回も、奥入れた時に、そう、ふっ」
「ンッ……ぶ…ぅっ……ゴホッ……っ」
「喉搾って……上手ですね、先輩。俺の犬は、熱くて……イイコ、だね……」
「ぇう、う……」
いつもより雑な教え方。
最初より落ち着いてきているが、シラフではないのがよくわかる。
それでも褒められると俺はかんたんで、三初の言うとおりに喉を搾って奉仕する。
息苦しさに目じりから涙が伝うと親指で擦られ、熱っぽい視線を交わらせた。
そんな、じっと見んなよ。
汗や涙や唾液でぐちゃぐちゃに乱れた顔なんて、あんまり見られたくねぇよ。
俺をこんなブサイクにするのはいつも三初でずっと三初だけだが、喉奥を犯されて感じているのは、バレたくない。
恥ずかしくて目を逸らそうとすると、耳の穴に指を入れられクリクリと弄られる。バレバレらしい。
そのまま何度も抽挿されると、口内のそれが僅かに膨張し──胃の中へ直接注ぎ込むように、ドクッ……、とあまり量が減らない種が流れ込んだ。
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