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自販機の前に立ち、俺は一瞬固まった。
確かにカフェオレのボタンを押した。
それなのに、取り出し口に落ちてきたのは無機質な缶のブラックコーヒー。
--まぁ、そんなこともある
仕方がないからもう一度同じボタンを押す。今度はちゃんと淡い色のカフェオレの缶が出てきた。
片手にカフェオレ、もう片方にブラックコーヒーを持つ。
俺はブラックコーヒーを好んで飲むことはない。
もちろん飲めないことはない。でも別に飲みたいとは思わない。
白瀬 凪は今日もいつも通り大学に通っていた。
今日は一限から授業があったから既に少し疲れた。
ただ昼には講義が終わるから、もう後は帰るだけ。
サークルも入っていない。
なんとなく自販機でカフェオレを買って、そのへんのてきとうなベンチに座ってぼんやりするのはなんとなくルーティーンになっていた。
昔から、あまり人と関わるのは好きじゃなかった。
幼い頃から無表情で愛想が悪い自覚がある。だから余計に相手に気を使わせたりしたら面倒だという思考になってしまう。
よく知りもしない奴と集まってダラダラ駄弁ったり騒いだりするぐらいなら、一人で日向ぼっこのほうが好き。
捻くれてる自覚はあるし、中二病なのかもしれないとも思ったこともある。
でも別に人に迷惑をかけてるわけじゃないし、自分もこれで満足してる。だからわざわざ変わろうとは思わない。
顔も別に良くはない。身内には"かわいい"なんて言われるが、普通に身内補正で盛られてるだけだと思う。
頭がいいわけでもない。最低限勉強はできるし、大馬鹿者ってほどじゃないけど、天才とか秀才の類ではない。
それにバース性もβ。まぁ、いろいろ普通って感じ。
αとかΩとかがどんな感じなのかはあんまりよく分かってない。別に関係ない世界だと思ってるし。
偏見とかはない、と思ってる。両親はαとΩの番だし。
まぁ、面倒なことは嫌いだし、普通に生きていけて助かるな~とは思う。
この大学は、バース性への対応とか結構整ってるらしい。だからαとかΩの生徒も結構いる。
番のカップルとかもいるらしい。俺が人気が無い場所でぼーっとしようとするとたま~にいちゃついてるの見かける。
ゴシップとか興味ないし、人とも関わらないからどこが付き合ってるとかなんだとかは知らないけど。
仕方がないからカフェオレを飲みながら、ブラックコーヒーをもう片手に持ってキャンパス内を散歩する。
――今日もいる
そう、この大学で結構有名なのがこの人。
いつも決まったこの中庭のベンチで昼寝をしているデカい先輩。
長い前髪で目元を隠してて、絶対に黒マスクをつけてる。この時点で顔の9割以上黒いのに、服も黒とかが多い。最初は不審者かと思った。結構本気で。
しかも両耳にものすごい量のピアスがついてて普通に怖い。身長も2メートルぐらいあるんじゃね?って思う。結構でかいベンチ使ってるのに足がはみ出してるし。
でも危害加えてこないって知ってからはそんなに怖くない。
ブロック塀の上とかで昼寝してる野良猫と同じぐらいの感覚で見てる。今日もいるな~とか、今日はいないな~とか。
今日はいつも通り昼寝してるみたいだ。
「どういうスタイルなの、それ」
低くてかすれた声。
周りに人間の気配はないから、凪は困惑して足を止める。
「両手にコーヒー持つことなくない?」
――あ、俺が話しかけられてるんだ
普通にわからなかった。だって寝てると思ってたし。
全然知らない人だし。
「自販機、バグってて」
「じゃあそれ、ちょーだい」
デカい先輩が上体を起こしながらだらりと手を伸ばしてくる。起き上がってるの初めて見た。
動いてるのも初めて見る。だいぶ緩慢な動きで大きい体をのっそり動かしてる。
凪は一瞬迷ったけど、ブラックコーヒーの缶を差し出す。
「はい」
何かを手に押し付けられて、反射的にそれを握る。
デカい先輩は「じゃね」と言いながら気だるげに立ち上がって歩いていく。
足が長いからだろうか、歩くのは思ったより速い。
取り残された凪は、ふと手のひらに視線を落とす。
500円玉。
――余分すぎる
しかもまさかお代を渡されるなんて思ってなかった。だいぶアウトローな雰囲気だったし、たったの数百円。
明らかにコーヒーの値段を超えたそのお代に、凪は眉をひそめた。
借りを作るのは嫌いだ。対等じゃない関係は後々面倒なことになる。しかも金銭のトラブルは面倒だと聞くし。
まぁ、どうせあの先輩はこのベンチで昼寝をしているだろうし。テキトーにおいていけば返せるだろう。
いまだにあの人が動いて話しかけてきた衝撃は薄れない。あんまり周りに興味なさそうだし。結構面倒くさがり屋だって噂も聞く。女子からすれば、それは"かわいい"らしい。母性が刺激されるんだろうか。
まぁ無駄なことを考えるのは好きじゃない。ブラックコーヒーの処理にも困ってたから運が良かった。
カフェオレを飲み干して空き缶を自販機のゴミ箱に放り込み、凪は帰路についた。
あの日から3日ぐらい経っただろうか。
--やっぱりいた
いつものあのベンチで眠るデカい先輩を見つけた。また眠っている。いや、実はこれ寝てないのか?
前髪が長すぎて目元が隠れてるせいで目が開いているのかすらわからない。
凪が近づくと、デカい先輩の顔がこちらにゆっくり動く。
--起きてんだ、これ
まぁ、起きてるならちょうどいい。目を覚ましてよく分からないお金が置いてあっても困惑するだろうし。
凪が差し出したジップロックを見て首を傾げてるデカい先輩。
「あ、俺、この前ここでブラックコーヒーを」
「覚えてる」
--認知されてたらしい
「余分だった分です」
デカい先輩は凪の顔とジップロックに入った小銭を見比べて、
「なぁにそれ」
「真面目なんだね、お前」
と喉の奥をくつくつ鳴らしながら笑ってる。
凪は一瞬言葉を失っていた。正直心外だ。
金銭の問題は人間関係を壊す。それは常識に近いものだと認識してるし、300円を超える借りは返す主義だ。真面目とか不真面目とかの問題じゃないだろう。
「普通だと思いますけど」
もともと無表情の俺は、別に心外だとか思ってるのも表に出さずに淡々と答えているだろう。
まぁ、そのほうが面倒事にならなくていい。
「へぇ」なんて気のない返事をしながらジップロックを揺らしてるデカい先輩。
「俺、別に返ってこなくても良かったけどね」
その言い方はあまりにもどうでもよさそうで。結構てきとーな人なのかなとも思わせる。
「気にしないタイプなんですね」
って何気なく言ったら、意外にも一瞬悩む素ぶりを見せるデカい先輩。
「んー、気にしないっていうか」
と思案するように一瞬目線を宙に泳がせて、
「気にするほど期待してない」
想像とは違う返答に凪は驚いた。たぶん"期待してない"というのは凪に対してだけじゃないと思う。
冷たいわけじゃないけど、なんか重さがなくて、さらっとしてる。人に何かを渡す時に見返りを求めない人なんだと思う。
凪を笑った時も、バカにした笑いじゃなかった。たぶんお金を返してきたのが想定外だったんだろう。
「でも」
「ちゃんと返しに来るのは嫌いじゃないよ」
褒めてるのかからかってるのかわからないけど、デカい先輩は無言になった俺にそうやって声をかけた。前髪の隙間からのぞく目元がちょっと細められた、ように見えた。
「じゃあ、これで」
と背を向けて歩き出す凪。これでもう関わることもないだろうなとも思いながら。
「白瀬」
不意にデカい先輩が背後から声をかけてきた。名前は教えていないのに。驚いて振り返った凪。
「凪でしょ」
「なんで知ってるんですか」
「さあ?」
なんて曖昧にはぐらかして凪を追い抜いて去っていくデカい先輩。また凪は呆然とその背中を見送るしかなかった。
凪は帰路につきながら、何で名前を知られているのかという疑問を何度も反芻していた。
あの先輩に名乗ったことはない。授業も学年も違うし、共通の知人もいない。あの人と違って、俺は目立たない。人とかかわらないから、誰かに噂されていることもほとんどない。
俺が知っているあの先輩は、いつも寝ていて世界に興味がなさそう、そして面倒くさがり屋という印象。あとは女子にモテる。
だから俺を認知していて、俺の名前を知っているのは意外だった。正直意味がわからない。
そして一番意味がわからないのは、あの人に関心がある俺だ。今まで他人に興味を持つことも期待することもほとんどなかった。それにあんなに治安が悪そうな人とかかわりたいなんて思えない。
たぶんあの人の距離の詰め方が変だから。だから絆されてしまっている気がする。
初対面で急に"お前"と声をかけて、当たり前のようにねだってコーヒーを受け取って。要求されてないお代をめちゃめちゃ余分に押し付けてきて。
他人との境界線が薄いのかもしれない。フラ~っと寄ってきてふらりと離れる。やっぱり野良猫みたいだなと思う。
きっと関わることはないけど、あと何年かこの大学で過ごせば見かけることくらいあるだろう。
それにあの人は人気者で噂も結構聞く。一方的に認知するんだろうなと思う。
そういえば、橙柊先輩ってよく女子が噂してるけど、苗字なのか名前なのかすらよく分かってない。その辺で話されてる噂が耳に入ってる程度だし、別に仲良く話す人もいないし。
こっちの名前はフルネームで知られてるのに、俺はほとんど相手を知らないのは、なんかちょっとだけ悔しい気もする。
普段ならどうでもいいと切り捨てるようなこんな疑問も、少し関わってしまったからかなんかちょっと気になってしまう。
確かにカフェオレのボタンを押した。
それなのに、取り出し口に落ちてきたのは無機質な缶のブラックコーヒー。
--まぁ、そんなこともある
仕方がないからもう一度同じボタンを押す。今度はちゃんと淡い色のカフェオレの缶が出てきた。
片手にカフェオレ、もう片方にブラックコーヒーを持つ。
俺はブラックコーヒーを好んで飲むことはない。
もちろん飲めないことはない。でも別に飲みたいとは思わない。
白瀬 凪は今日もいつも通り大学に通っていた。
今日は一限から授業があったから既に少し疲れた。
ただ昼には講義が終わるから、もう後は帰るだけ。
サークルも入っていない。
なんとなく自販機でカフェオレを買って、そのへんのてきとうなベンチに座ってぼんやりするのはなんとなくルーティーンになっていた。
昔から、あまり人と関わるのは好きじゃなかった。
幼い頃から無表情で愛想が悪い自覚がある。だから余計に相手に気を使わせたりしたら面倒だという思考になってしまう。
よく知りもしない奴と集まってダラダラ駄弁ったり騒いだりするぐらいなら、一人で日向ぼっこのほうが好き。
捻くれてる自覚はあるし、中二病なのかもしれないとも思ったこともある。
でも別に人に迷惑をかけてるわけじゃないし、自分もこれで満足してる。だからわざわざ変わろうとは思わない。
顔も別に良くはない。身内には"かわいい"なんて言われるが、普通に身内補正で盛られてるだけだと思う。
頭がいいわけでもない。最低限勉強はできるし、大馬鹿者ってほどじゃないけど、天才とか秀才の類ではない。
それにバース性もβ。まぁ、いろいろ普通って感じ。
αとかΩとかがどんな感じなのかはあんまりよく分かってない。別に関係ない世界だと思ってるし。
偏見とかはない、と思ってる。両親はαとΩの番だし。
まぁ、面倒なことは嫌いだし、普通に生きていけて助かるな~とは思う。
この大学は、バース性への対応とか結構整ってるらしい。だからαとかΩの生徒も結構いる。
番のカップルとかもいるらしい。俺が人気が無い場所でぼーっとしようとするとたま~にいちゃついてるの見かける。
ゴシップとか興味ないし、人とも関わらないからどこが付き合ってるとかなんだとかは知らないけど。
仕方がないからカフェオレを飲みながら、ブラックコーヒーをもう片手に持ってキャンパス内を散歩する。
――今日もいる
そう、この大学で結構有名なのがこの人。
いつも決まったこの中庭のベンチで昼寝をしているデカい先輩。
長い前髪で目元を隠してて、絶対に黒マスクをつけてる。この時点で顔の9割以上黒いのに、服も黒とかが多い。最初は不審者かと思った。結構本気で。
しかも両耳にものすごい量のピアスがついてて普通に怖い。身長も2メートルぐらいあるんじゃね?って思う。結構でかいベンチ使ってるのに足がはみ出してるし。
でも危害加えてこないって知ってからはそんなに怖くない。
ブロック塀の上とかで昼寝してる野良猫と同じぐらいの感覚で見てる。今日もいるな~とか、今日はいないな~とか。
今日はいつも通り昼寝してるみたいだ。
「どういうスタイルなの、それ」
低くてかすれた声。
周りに人間の気配はないから、凪は困惑して足を止める。
「両手にコーヒー持つことなくない?」
――あ、俺が話しかけられてるんだ
普通にわからなかった。だって寝てると思ってたし。
全然知らない人だし。
「自販機、バグってて」
「じゃあそれ、ちょーだい」
デカい先輩が上体を起こしながらだらりと手を伸ばしてくる。起き上がってるの初めて見た。
動いてるのも初めて見る。だいぶ緩慢な動きで大きい体をのっそり動かしてる。
凪は一瞬迷ったけど、ブラックコーヒーの缶を差し出す。
「はい」
何かを手に押し付けられて、反射的にそれを握る。
デカい先輩は「じゃね」と言いながら気だるげに立ち上がって歩いていく。
足が長いからだろうか、歩くのは思ったより速い。
取り残された凪は、ふと手のひらに視線を落とす。
500円玉。
――余分すぎる
しかもまさかお代を渡されるなんて思ってなかった。だいぶアウトローな雰囲気だったし、たったの数百円。
明らかにコーヒーの値段を超えたそのお代に、凪は眉をひそめた。
借りを作るのは嫌いだ。対等じゃない関係は後々面倒なことになる。しかも金銭のトラブルは面倒だと聞くし。
まぁ、どうせあの先輩はこのベンチで昼寝をしているだろうし。テキトーにおいていけば返せるだろう。
いまだにあの人が動いて話しかけてきた衝撃は薄れない。あんまり周りに興味なさそうだし。結構面倒くさがり屋だって噂も聞く。女子からすれば、それは"かわいい"らしい。母性が刺激されるんだろうか。
まぁ無駄なことを考えるのは好きじゃない。ブラックコーヒーの処理にも困ってたから運が良かった。
カフェオレを飲み干して空き缶を自販機のゴミ箱に放り込み、凪は帰路についた。
あの日から3日ぐらい経っただろうか。
--やっぱりいた
いつものあのベンチで眠るデカい先輩を見つけた。また眠っている。いや、実はこれ寝てないのか?
前髪が長すぎて目元が隠れてるせいで目が開いているのかすらわからない。
凪が近づくと、デカい先輩の顔がこちらにゆっくり動く。
--起きてんだ、これ
まぁ、起きてるならちょうどいい。目を覚ましてよく分からないお金が置いてあっても困惑するだろうし。
凪が差し出したジップロックを見て首を傾げてるデカい先輩。
「あ、俺、この前ここでブラックコーヒーを」
「覚えてる」
--認知されてたらしい
「余分だった分です」
デカい先輩は凪の顔とジップロックに入った小銭を見比べて、
「なぁにそれ」
「真面目なんだね、お前」
と喉の奥をくつくつ鳴らしながら笑ってる。
凪は一瞬言葉を失っていた。正直心外だ。
金銭の問題は人間関係を壊す。それは常識に近いものだと認識してるし、300円を超える借りは返す主義だ。真面目とか不真面目とかの問題じゃないだろう。
「普通だと思いますけど」
もともと無表情の俺は、別に心外だとか思ってるのも表に出さずに淡々と答えているだろう。
まぁ、そのほうが面倒事にならなくていい。
「へぇ」なんて気のない返事をしながらジップロックを揺らしてるデカい先輩。
「俺、別に返ってこなくても良かったけどね」
その言い方はあまりにもどうでもよさそうで。結構てきとーな人なのかなとも思わせる。
「気にしないタイプなんですね」
って何気なく言ったら、意外にも一瞬悩む素ぶりを見せるデカい先輩。
「んー、気にしないっていうか」
と思案するように一瞬目線を宙に泳がせて、
「気にするほど期待してない」
想像とは違う返答に凪は驚いた。たぶん"期待してない"というのは凪に対してだけじゃないと思う。
冷たいわけじゃないけど、なんか重さがなくて、さらっとしてる。人に何かを渡す時に見返りを求めない人なんだと思う。
凪を笑った時も、バカにした笑いじゃなかった。たぶんお金を返してきたのが想定外だったんだろう。
「でも」
「ちゃんと返しに来るのは嫌いじゃないよ」
褒めてるのかからかってるのかわからないけど、デカい先輩は無言になった俺にそうやって声をかけた。前髪の隙間からのぞく目元がちょっと細められた、ように見えた。
「じゃあ、これで」
と背を向けて歩き出す凪。これでもう関わることもないだろうなとも思いながら。
「白瀬」
不意にデカい先輩が背後から声をかけてきた。名前は教えていないのに。驚いて振り返った凪。
「凪でしょ」
「なんで知ってるんですか」
「さあ?」
なんて曖昧にはぐらかして凪を追い抜いて去っていくデカい先輩。また凪は呆然とその背中を見送るしかなかった。
凪は帰路につきながら、何で名前を知られているのかという疑問を何度も反芻していた。
あの先輩に名乗ったことはない。授業も学年も違うし、共通の知人もいない。あの人と違って、俺は目立たない。人とかかわらないから、誰かに噂されていることもほとんどない。
俺が知っているあの先輩は、いつも寝ていて世界に興味がなさそう、そして面倒くさがり屋という印象。あとは女子にモテる。
だから俺を認知していて、俺の名前を知っているのは意外だった。正直意味がわからない。
そして一番意味がわからないのは、あの人に関心がある俺だ。今まで他人に興味を持つことも期待することもほとんどなかった。それにあんなに治安が悪そうな人とかかわりたいなんて思えない。
たぶんあの人の距離の詰め方が変だから。だから絆されてしまっている気がする。
初対面で急に"お前"と声をかけて、当たり前のようにねだってコーヒーを受け取って。要求されてないお代をめちゃめちゃ余分に押し付けてきて。
他人との境界線が薄いのかもしれない。フラ~っと寄ってきてふらりと離れる。やっぱり野良猫みたいだなと思う。
きっと関わることはないけど、あと何年かこの大学で過ごせば見かけることくらいあるだろう。
それにあの人は人気者で噂も結構聞く。一方的に認知するんだろうなと思う。
そういえば、橙柊先輩ってよく女子が噂してるけど、苗字なのか名前なのかすらよく分かってない。その辺で話されてる噂が耳に入ってる程度だし、別に仲良く話す人もいないし。
こっちの名前はフルネームで知られてるのに、俺はほとんど相手を知らないのは、なんかちょっとだけ悔しい気もする。
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