私は聖女になります、性女(娼婦)にはなりません

ブラックベリィ

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第15章 まずは小姑を片付けないと………

260★エリカは図書館に行きたい

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 しかし、そんなコトを言っても仕方が無いと気持ちを切り替えて、午前中の予定をアランに告げるエリカだった。
 これは、守護騎士達が付いた時点からの習慣だったりする。
 こういうコトからも、深く静かに皇太子妃としての行動を仕込まれている?らしいエリカだった。

 機動力のある幻獣グリフォンを手に入れたので、さっそく塩水湖に行きたいと思うエリカだった。
 が、何の下調べもしないで行くのは‥‥‥ちょっと、と思い。
 まずは、図書館に行こうと思った。

 いや、あの薬草を求めて‥‥‥半裸までなった。
 そして、あまりの恥ずかしい記憶と、その後の‥‥‥。

 あの幻覚と思いたい‥‥‥巨大G出現とか、巨大イナゴの群れとかに遭遇したコトを考えれば、対策の為の知識は必要と思い、図書館に納められている、過去の知識を欲したのだ。
 ただ、えらい目にはあったが、珍しくて綺麗な魔魚を捕獲して、ペットして飼えたので、嫌な思いと良い思いで、相殺されていたりする。

 そこで、エリカは、アラン達に付き合ってもらうことにする。

 「そうね、図書館に行って
  塩水湖のコトを調べたいわ
  すぐに、お塩を作りたいもの」

 エリカの発言にアランは、形の良い眉を顰める。
 ああ‥やっぱり‥塩を作りたくなりましたね‥姫君。 
 塩水湖について調べたいとの発言は、比較的安全な魔の森、何度も色々な魔物に遭遇したセイですね。

 特に、サンタマドラーヌに浚われたコトは、姫君のトラウマですよね。
 だから、事前に自分で調べたいという姫君のお気持ちは、よぉ~判ります。
 ですが、今、その図書館は、欲にまみれた者達のセイで使用不能になっています。

 「姫君、現在、どこの図書館も
  書籍の再整理及び分類作業を
  しておりますので
  現在、使用不能です」

 行く前に最初の目的地を潰されたエリカは、きょとんとした表情で言う。

 「えっ? どうしてですか?
  それも、全ての図書館が
  使用できないんですか?」

 私の希望を入れた質問に、アランがとても残念そうに答える。

 「はぁ~‥‥‥原因は‥‥‥
  サンタレゾーヌなどの

  特殊素材の採れる場所や
  時期の確認をする為に

  我々が‥‥‥いえ‥‥‥
  魔法騎士団の騎士及び
  その身内達が‥‥‥

  それぞれ、あちこち
  の図書館で調べ始めた
  コトが原因なんです」

 エリカは足りない説明に、小首を傾げて言う。

 「魔法騎士団の騎士って
  通常業務もあるから

  休みの日以外は
  調べられないでしょう?

  身内の人達って言っても
  流石に、そこまでの人数には
  ならないと思いますけど?」

 アランは苦笑いを浮かべながら、その顛末いたるまでを説明する。

 「はい、そうです、姫君

  私達、魔物討伐をする
  騎士達は、誰もが

  サンタマドラーヌを元に作る
  《状態異常完全回復薬》や

  ドンナマリーベラと
  サンタツァーラを元に作る
 《魔力完全回復薬》を
  常に欲しがります

  実は、今までは
  サンタマドラーヌが
  採取できなくて
  作れなかったんですよ

  それが、姫君のお蔭で
  他の材料を手に入れれば
  作れる状態になりました

  そこで、他の騎士団の
  騎士達は、自分達で
  特殊素材を手に入れて

  それを魔法騎士団に渡し
  それと引き換えに

  《状態異常回復薬》や
  《魔力完全回復薬》を
  貰おうと思ったんです

  その他に、一攫千金を
  求めた者達が、その姿を見て
  図書館を我先にと利用しました

  その結果、書籍の閲覧や
  貸し出しに対応しきれずに

  返却された本がバラバラに
  そこらじゅうに
  積み上げられた状態に
  なってしまいました

  それを元の状態に戻す為に
  今、図書館の職員及び
  退職した職員達が

  現在、必死の回復作業を
  しておりますので‥‥‥

  当分は使用不能でしょう」

 使用不能な状態を理解したエリカは、ガックリしてしまう。

 「そこまで、酷い状態なんですか?」

 「はい」

 「そうですか‥‥‥」









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