私は聖女になります、性女(娼婦)にはなりません

ブラックベリィ

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第16章 そして、パーティーが始まる

334★妃達の下賜の準備が整う

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 それを見送った皇帝アルフレッドは、宰相のザイトリッツ・エドアルド・ビューロー侯爵に命令する。
 
 「ザイトリッツ
  妃達を下賜する相手達を
  全員ここに呼びだせ」

 「はっ」

 アルフレッドの命令に騎士の礼をとった後に、宰相ザイトリッツは、侍従達に命令する。

 「今から読み上げた者達を
  ここに連れて来るのです

  ハイデン子爵ルパート・ヘルマン
  ルクセン子爵ラッセル・ヘンリー

  フィレンツ侯爵ロレンツォ・レミオ
  メッシーナ侯爵アントニウス・オーロ

  そしてドラバニア公国の大使
  良いな」

 「「「「「はっ」」」」」

 そばに控えていた侍従達が、騎士の礼をとり命令に従う。
 侍従達が、5人の男達を連れて戻ってくるまで、その場にいた者達は、緊張感を和らげるために、ワインなどを飲んでいた。

 そして、侍従達が、妃達の下賜先の男達を連れてきた。
 その中の1人が、宰相に話しかける。

 「ご命令通りに連れて参りました」

 「下がって良い」

 宰相であるザイトリッツは、微かに頷くと侍従達に言う。
 それに一礼して侍従達は下がった。

 この場に呼び出された時点で、ドラバニア公王の末弟であるドラッシュ侯爵ライオット・ダスティは何かあるとわかっていた。

 が、とにかく、何が起こるのか?と、周りを観察をするしか無かった。
 その視線の先で、その場に呼ばれた男達に宰相が話しかける。

 「ハイデン子爵ルパート・ヘルマン
  ルクセン子爵ラッセル・ヘンリー

  フィレンツ侯爵ロレンツォ・レミオ
  メッシーナ侯爵アントニウス・オーロ

  そしてドラバニア公国の大使殿

  そなた等を呼んだのは

  皇帝陛下が
  側妃達の下賜相手として
  選んだからです」

 「「「「「………」」」」」

 まさか、側妃達の下賜先に兄エリオット・バラン・ドラバニア公王が選ばれるとは思っていなかったので、ライオットはただただ驚きに目を見張るばかりだったりする。

 そんな驚きのあまり黙って固まっている5人の男達にお構い無しに、宰相ザイトリッツは、淡々と言葉を紡ぐ。

 そう、何時の間に用意したと言いたくなるが、きちんと正式な書類である羊皮紙を読み上げていく宰相ザイトリッツである。



 そして、最初の犠牲者?は………。 










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