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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦
254★戦闘も慣れですね
しおりを挟む「……あっ……うそっ……やだ…肋骨…折っちゃったぁ~……
ああぅぅぅ~………腕なら…って…やったのにぃぃぃ~
また、折っちゃったぁ~………
よし…なら……足だったら………あうぅぅぅ~…やっちゃった
上手に出来ないよぉぉ~…ダメだぁ~…また折っちゃったぁ…
あ~ん……竜姫ちゃぁ~ん…あたし…折ってばかりだよぉ~……
やっぱりぃ…上手に出来ないよぉぉ~……ああ……もう………
峰打ちなんて…止める……
獲物もってなんて………まどろっこしいモン………
だったら使い慣れた空手で………あうっ……折っちゃったぁ~…」
と嘆く乙姫に、竜姫が肩を竦めて答える。
「乙姫ぇ~……あんた、どうせ戦闘に慣れてないんだから…
そういう意味での手加減なんて、出来るはずないんだからさ
思いっきりやっちゃいなさいよ
どうせ、痛みは相手持ちなんだから、気にしなくてイイのよぉ
こいつ等に対してなら、ぜぇ~んぜん構わないんだから………
あたし達が絶妙に手加減するのはね、無差別殺人するような
こいつ等に、ガッチリと痛みを与える為なんだからね
こいつ等は、見境の無い狂信者なんだから、気にしない
治療費なんて払う必要も無い相手なんだから………
それに、たまにはガツンと思いっきり痛い目に合わないとね
自分達が、どれだけ悪いコトをしているかってね
世間様にとってどれだけ、はた迷惑な存在かってコトを
ぜぇ~んぜん理解らない人種なんだから
そんなコト、いちいち気にしてやる必要なんてないのよ
だから、気にしない気にしない、……ねっ乙姫
思いっきり、やっちゃいなさいよ
実戦は大切なんだから、イイ戦闘訓練だと思ってさ
ねぇ~和輝ぃ」
話しを振られた和輝も、乙姫の様子を観察していたで、コクンッと頷く。
「ああ、思いっきりいけ、乙姫
下手に手加減なんて考えると、お前が怪我しちまうぞ
どうせ、治療費も痛みも、相手持ちだから気にするな
ちょうどイイ実戦訓練になると思えよ
こういうやつ等に、気遣いは無用だ」
そう言いながら、和輝は次々と狂信者達を倒していく。
勿論、銃で撃たれても、弾丸をきっちりと撃った本人に返すという性質の護身具を身に着けてているので、撃たれるコトをいっさい気にせずに戦っているが、その護身具に着弾したモノはひとつも無かったりする。
お陰で、得体の知れない護身具を着けているコトを、狂信者集団は勿論のコト、爺や達にも知られるコトは無かった。
一方、和輝の指示で、本邸の屋敷にボディーガード達と戻った爺やは、敷地内のいたるところに設置してある隠しカメラを動かし、その戦いを観察していた。
そう、クッククククと楽しそうに嗤いながら、自称・聖剣の騎士団?と名乗る、狂信者達を次々と倒していく姿をモニターで見ていたりする。 その一方的な戦い振りを見て、爺やとボディーガード達は、お互いに顔を見合わせて、くらぁ~く嗤っていた。
「ははははは………強い…本当に、イヤになる程…強いんですね
彼らは…あれで、人間だと言うのは、詐欺でしか無いですね
私は………そう………全世界に向かって叫びたいですね」
ボディーガードを勤める清瀬がそう言えば、爺やも頷く。
「私も、それには賛成しますよ
人間嫌いな、一族の方々に、この映像を見せつけて
けっして神咲君達と争わないように……って………
クギ………いや、この場合はクイですかね………を
きっちりと、刺しておくべきでしょうね」
爺やの言葉に、桜からの呼び出しで、和輝達を最初に迎えに行った武田が頷く。
「それがイイですね
なにより、百聞は一見に如かずと言いますしね」
そういう会話をしながらも、爺やは首を傾げる。
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