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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦
253★嬉々として狂信者集団を叩きのめしてます
しおりを挟む啓太と水鳥が、警察官達を引き連れて(かなり遅れたが、見失うほどではなかった)銃声を頼りに、必死に走っている、その頃。
和輝達は情け容赦なく、自称・聖剣の騎士団?を名乗る狂信者達を殴る、蹴る、斬る、射る、関節を外すを繰り返していた。
「クックククク………あの時と違って、身体がちゃぁ~んと
成長してきているってのは、イイねぇ~………
肩とか股を、矢で射貫くコトが、簡単に出来るもんねぇ~……
ふふふふ………そんなコトしても、無駄だよ
飛び出た矢を折って、抜いて終わりじゃないんだよぉ~
たぁ~っぷりと、マヒ毒?を鏃に塗ってあるからねぇ~
クスクス………どうやっても、ボクの弓に射貫かれたお前達は
動けなくなるのさ………ただし、痛みは消えないけどね
クックククク………いたいけなボク達を散々追い回ししたあげく
警察の留置所から逃げ出したのにねぇ~………
性懲りもなく、この朝露街に来て、一般小市民を狙ったコト
たぁ~っぷりと後悔するがイイ」
嬉々として、狂信者集団を次々と弓矢で射貫く竜也と、ちょうど背中合わせで戦う状態になった竜姫は、同じような笑みを浮かべて言う。
「うふふふ………ほぉ~んと、手加減出来るってイイわぁ~……
アイツ等の肋骨を、肺にギリギリで刺さらないように
折り曲げるって技が出来るものぉ~………
まっ………思いっきり動いたら、肺に刺さるけどね
痛みは、相手持ちだもの………
自業自得に同情する気無いし、余地なんて無いから………
うふふふふ………楽しいわぁ~…ねっ…竜也、そう思わない?」
そんな竜姫の歓喜に満ちた言葉に頷きながら、竜也も楽しそうに応える。
「本当にねぇ……あの時の恨みが返せるなんて最高だよ
まったく、狂信者ってーのは馬鹿の集団だよね」
なんて言う竜也と竜姫から少し離れたところでは、こぶしだけで戦う輝虎が、困惑に疲れを混ぜて、溜め息混じりにぼやく。
「…っ……むむむ……また…肋骨にヒビいれちまった……はぁ~…
これは、折る方が楽だな………無傷で生け捕りは無理か?」
と、どこの野生動物の捕獲作戦でもしているかというような呟きに、和輝は悪い嗤いを浮かべていた。
まっ…輝虎のこぶしの力を考えるとなぁ………
なまじ、狂信者達と絶妙にバランス取れてるから……クククク
輝虎の苦心の呟きを聞きながら、桜(雇い主?であり庇護者)を狙われたコトで、はらわたが煮えくり返るほど怒っている和輝は、内心とは裏腹の妙に明るい声音で言う。
「クックククク………峰打ちで、左右の肋骨を綺麗に曲げられる
あの時に比べて、随分と身体も成長したからなぁ~………
お陰で、力加減もできるようになったな
こういう芸当も、簡単に出来るよなぁ~
そして、痛みに動きが鈍ったところで…肩の関節を外す
うん、こんなもんかな?
肩だけじゃ…おとなしくなる気無いようだなぁ~………
だったら、足の関節も外してやるよ
お前達は、痛い目に合わないと、わからないようだからな」
桜が慕う、白夜さんの親父さんを〔バンパイア〕扱いして
焼き殺したのは、ぜってぇ~こいつ等の仲間に違いない
ここは、ぎっちりとシメとかないとな
あの妙な寂しがりようは、そういう事件があったセイなのか
だから、桜は人肌に触れていないと落ち着かないのかな?
どっちにしても、狂信者集団が、2度とここ(蓬莱邸)に
来ようと思わないくらい痛めつけねぇ~とな
そんな冷静に怒る和輝と、嬉々として戦う竜也と竜姫の側で、乙姫が情けない声を上げながら戦っていた。
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