拝啓、愛しい『悪女』のお姉様へ


公爵令嬢であり、病弱なスピカ•ウィンチェスター。

今の私の名前である。

あるきっかけで前世の記憶を思い出したけれど、特に困る事もなくただ、なんとなく、以前は日本というとこに住んでたなあというくらいだった。

そして、別の領地で体を休めていた私にはとてもとても、沢山の人に自慢したくなる姉がいる。

双子の姉アリア•ウィンチェスターだ。
優しい姉で何をやっても完璧な自慢なお姉様!尊い!美しい!大好き過ぎる!

いつかまた一緒に本を読んだり散歩をしながらお話をしたい、そう思っていた矢先

突然、姉は事故で死んだ事を知る。

婚約者である王太子に婚約破棄された後、帰りの馬車で亡くなってしまったのだ。

誰もが囁く。

『あの悪女が死んでよかった』と。

は??お姉様が死んだ?何故?馬車の事故には不可解な事がある‥‥。

そもそも『悪女』と呼ばれていた?

ウチの姉は世界一の女神だぞ?!

この世界の姉は『悪役令嬢』だと言うピンク花畑令嬢。


それにお姉様はヒロインを虐めてなどいなかった!むしろ虐められて嫌がらせされてたのはお姉様のほうだった‥‥?

お姉様を苦しめた奴ら、全員顔覚えたわよ。

頭がお花畑のヒロインちゃんとその取り巻き阿保共よ。

そんなに悪役令嬢が好きなら、私がなってやろうじゃないの!





姉妹の泥沼喧嘩より、ちょっとした姉妹愛的なものが書きたくて🫶

主人公が亡くなった姉の名誉挽回の為頑張っていきつつ、みんな主人公を好いていくお話です。









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