お犬様のお世話係りになったはずなんだけど………

ブラックベリィ

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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦

260★8年前、どうやって留置場から消えたかが判ったけど………

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 そんな視線でのやり取りを黙殺し、知らん振りで夕食のご招待に水鳥が飛びつくように言う。

 「えっイイのぉ?
  和輝の料理って、美味しいんだよね、楽しみ」

 そんな水鳥に、啓太も便乗して言う。

 「あっ俺も和輝の夕食を食べたいぞ
  俺達は、和輝と一緒に、あの家に入ってもイイんだよな?」

 そんな啓太に、和輝はケロケロと笑いながら言う。

 「いいんじゃねぇ~の………
  俺達に、何か聞きたいんだったら、声を掛けに来るさ
  そんじゃ、行こうぜ…桜にも、お前達を紹介したいからさ」

 「「うん」」

 和輝達が、そんな話しをしている間に、警察官達の何人かは、和輝達に叩き伏せられて呻いている、自称・聖剣の騎士団?の連中を、何故か用意していた担架で、屋敷の敷地内から道路へと運ぶ作業を始めていた。
  
 ようするに、啓太と水鳥が呼んだ警察官達の中に 和輝達のコト(8年前の被害者)を知っていた警察官が混じっていたらしい。
 そこへ、連絡を受けた救急車が到着したので、今度は、救急隊員と警察官が一緒に、呻いている狂信者達を担架で運ぶコトにしたのだった。

 こいつ等が、あの狂信者集団なのかぁ~という感想を持ちながら、救急隊員と警察官が協力して、負傷した者達を運んでいる途中で、その異変は起こった。
 そう、担架に乗せられて呻いている狂信者が、突然担架の中からスゥーっと、その姿を消したのだ。

 自分の視線の先で、担架の中から姿が消えていくのを見て、驚愕のあまり、一瞬の思考の停滞の後、思わずという風にさけんでしまっていた。

 「うん?……な…なんだぁぁぁ…うえっ……消えた…マジかよ……」

 「えっ…えぇぇぇ~…あっ…うそっ…うわぁぁ~…消えたぁぁぁ…」

 と、警察官と救急隊員が担架で運んでいた狂信者が消えたのを皮切りに、次々とその姿を消して行く。
 担架に乗せる為に、負傷した狂信者の手や足を握っていた、その手の平から、握っている感触とともに質量が消え、その姿が忽然と消えたコトで、警察官も救急隊員も、驚きのあまり恐慌状態になり、自分の精神を正常に保つ為に、たった今、自分の目の前で起こったコトを口々に叫ぶ。

 「うっ…けぇぇぇぇ~……け…怪我人がぁ…かき消すようにぃ…
  担架の上から消えるぅぅぅ~………」

 「うわわわわ………ゆっ…幽霊?……お化けがでたぁぁぁ~……」

 「うえぇぇぇ~ん…かあちゃぁ~ん……人が消えたよぉぉぉ~…」

 「ばっ……化け物だぁぁぁぁ~…狂信者は怪物だったんだぁ~」

 「ひぃぃぃ~っ…に…にげろぉぉぉ~…………退避ぃぃ~………
  総員、退避だぁぁぁ~………」

 警察官や、救急隊員達の驚愕の絶叫と悲鳴に振り返った和輝達が見たモノは、次々とその姿が消えていく狂信者の集団だった。
 すぅーっと消える者も居れば、フッと一瞬でかき消すように消える者、消え方はそれぞれ違うが、ほんの数回の瞬きの間。

 それこそ、あっと言う間に、狂信者達は、その場所から忽然と消失したのだった。
 それを見た和輝は、納得という表情で憎憎しげに言う。

 「はっはぁ~ん…なるほどなぁ~……そういうコトか

  あの8年前のあの時に現行犯逮捕されて、警察官に捕まり
  留置場に放り込まれた、狂信者集団が逃げられたのはソレかよ

  外部の誰かの手引きがあったからじゃなくて、転移の呪法を
  使ったからかよ
    
  ったく、流石、狂信者の集団だけあって、ろくでもない技を
  使うもんだな」








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