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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦
261★口は災いの元とも言う
しおりを挟む同じように、それを観察するコトになった竜也も、舌打ちしながら、和輝の言葉に迎合する。
「なるほどねぇ~………となると、敷地の外側のあの辺に居た
戦闘にまったく参加しない、妙な集団が術者達だったのかな?
でも、術者ならば、かならず、多かれ少なかれはあるだろうけど
霊能力が有るだろうに?………どうして、判らないのか?」
首を傾げる竜也に、竜姫も似たような感想をもったらしく、眉を寄せて、不振そうに狂信者達が消えた空間を見詰めて言う。
「うん、そんだよねぇ~…この神聖な空間っていうか、聖域って
雰囲気を感じれば、私達の言っているコトが本当だってコト
それなりに、理解(わか)るはずでしょうに…ホント、変よねぇ」
そんな竜姫に、結構どころじゃなく達観している水鳥が、首を振って言う。
「あのさぁ~………あいつ等って、変な信念とかに凝り固まった
狂信者かもしんないけどぉ~…………
たぶん、それなりに霊感や霊能力はあったんだと思うよ
だから、和輝達が発散している《生気》とかにうっとりして……
なんて言うか、そういうモンを感じる為の感覚が、思いっきり
馬鹿になってたって、可能性もあると思うよ
だって、和輝ってば、歩く《生気》って感じだもん」
水鳥の言葉に、ごく一般的な感覚の持ち主であるはずの啓太も、コクコクと頷いて言う。
「ああ、たぁ~しかに、それってあるかもなぁ~…………
有田(竜姫)ってさぁ~……こう…なんて言うか、ガンガンした
気配っていうか…迫力っていうか…凶暴なまでの力って感じの
《生気》が全身に漲っている感じするし………
輝虎の場合は、自然の《気》が凝ったような気配持ってるから
精霊もどきっぽいよな
竜也だと、人を寄せ付けない感じがしてさぁ…そうだなぁ~…
神域とか、森の奥にひっそりとある湖って気配感じるよな
まんま、名は体を表わすって感じてでさ
井沢(乙姫)さんてば、ここに居るけど、居ないような
不思議な雰囲気を持っているよね
名前のように、海の乙姫って感じでさ」
ちょっと贔屓が入った感想をのべる啓太に、竜姫が文句を言う。
「ちょっとぉぉ~…啓太ぁ~……乙姫が、井沢さんでぇ~
どぉ~して、アタシが有田なのよぉ~………」
そんな竜姫に、珍しく水鳥が啓太の援護射撃に回る。
「えっ、啓太の発言って何か変かな?
有田って、みるからに、有田って感じじゃない?」
水鳥の言葉に、竜也までクスッと嗤って、参戦する。
「なにを拘っているんだい?
男を呼ぶ時って、名字が基本だろうに………」
と、その嗤いを含んだ声に、竜姫が竜也を睨んで言う。
「竜也、アンタ、アタシに含みでもある?」
啓太の言葉に、不機嫌なネコのように毛を逆立てているような状態の竜姫を、逆なでする竜也を見て、和輝は溜め息を吐いた。
「ふぅ~………竜姫ぃ~…啓太の言ったコトに、いちいち目くじら
なんてたてんなよ
こいつは、自分にとって可愛い女の子以外は、ぜぇ~んぶ、女を
男扱いするクセがあるんだからさ
あの、豪快なねぇ~ちゃんのセイでさ」
和輝の言葉に、途端に機嫌を直した竜姫は、クスッと意地悪く嗤う。
「あっ…そっかぁ~……啓太ってば、生徒会長の弟だったっけぇ
生徒会長ってば、女にしておくのが惜しいって思うくらいに
さっぱりしていて、きっぷがイイのよねぇ~
それに、カッコイイし………そうだよねぇ~
生徒会長ってば、啓太の実の姉なんだよねぇ~……クスクス
そういう意味じゃ、啓太ってば、可哀想よねぇ~………」
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