お犬様のお世話係りになったはずなんだけど………

ブラックベリィ

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第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事

063★来週は、☆☆銀行へ引率決定のようです

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 これは…来週、3人を連れて
 新規契約の手続きをした方が
 良いのかなぁ?

 桜まで欲しがるとはなぁ……
 って、いっても女の子だもんな

 「来週、学校を遅刻か早退して
  新規契約の手続きに行くか?

  ただし、営業時間内じゃないと
  そういう手続きが出来ないから」

 和輝からの言葉に、優奈と真奈に桜が加わって、3人はきゃっきゃっと喜ぶ。
 すっかり保父さんと化した和輝は、一緒に乗っている蓬莱家の爺やへと視線を向ける。
 と、その爺やが………。

 『よろしく、お願いします』

 と、スッと和輝に頭を下げた。
 それで、来週中に☆☆銀行に、和輝が3人を連れて行くコトが決定したのだった。

 俺…ペットシッターであって
 ……ぅんー……この場合……
 なんて言ったら良いんだ?

 家庭教師でないし………
 家政婦でも無い……でも
 契約したバイトともかなり
 違う気がするけど………

 まっいっか…桜と2頭の犬の
 面倒をみるコトに変わりないし

 考え込んでいる間に、スッと車が、何時も和輝が使っている銀行の駐車場に停止する。

 「ちょっと待ってて下さい
  預けて来るだけですから」

 そう言って、和輝は△△銀行ATMへと駆け込む。
 その為に、ポケットに突っ込んでいた通帳を出し、契約金100万円と月給50万円を、ちゃっちゃと預け入れた。
 ちなみに、元のバイト先から手渡された昨日までの給料は、当座の生活費として銀行に預けなかった。
 契約金と今月分の月給を入金し終わった和輝は、すぐに双子と桜の待つ車に戻って来た。

 「ありがとう、助かった
  そんじゃ、桜の家に
  向かってくれ………」

 和輝が座席に座ったのを確認してから、車はゆっくりと発進する。
 電車で駅三つの距離を考え、和輝は改めて、2頭の犬の気の向くままに、遠くまで引き摺りまわされた桜が、とぉ~っても悲惨な目にあったコトを実感する。

 電車の線路が、蛇行している
 とは言え、駅二つ分の距離
 って、やっぱり結構あるな

【※…注意・此処では、神咲家から和輝の通っている高校まで、電車で通学している設定になってます。ちなみに、乗車と下車駅込みで駅三つです】

 銀行に寄り道したとはいえ、自宅から桜の家までの長い道程に、優奈が率直な感想を口にする。

 「犬の散歩っていうには
  けっこうどころじゃなく
  距離があると思うんだけど

  私には、無理だなぁ………
  真奈ちゃんほど体力ないし

  桜ちゃんて、見かけよりも
  ずっと体力あるんだねぇ……」

 そんな優奈の言葉に、真奈は苦笑して首を振る。

 「う~ん……私でも…この距離は
  ちょっと無理だなぁ………

  まだまだ、成長途中だからねぇ
  根本的な基礎体力ないし………

  まぁ…たしかに…優奈よりは…
  体力あるつもりだけどさ」

 そこで1度言葉を切り、真奈は優奈の勘違いを正す。

 「それと、桜ちゃんが体力あると
  思うのは、優奈の見当違いだよ

  シャワー浴びて、貧血起こして
  いたからね

  まっ…実際…こんなに距離が
  あったら、貧血を起こしても
  当たり前だよね……

  桜ちゃんの身体って、どうみても
  アスリード向きじゃないもの

  だから、家に帰ったら、きちんと
  全身の筋肉ケアーしないと………
  絶対に、悲惨な目にあうの
  間違いなしって感じかな?」












 
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