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第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事
067★住む世界が違うのを実感します
しおりを挟む奥へと向かった爺やは、続けてペットハウスの中の説明を頓着することなく続ける。
「それで、あちらには
浴室もあります
形式的には、ごくありふれた
部屋の作りとなっています
また、ごく稀にですが
この蓬莱家の当主・白夜様も
こちらの部屋でおくつろぎに
なられるコトがあります
桜様は、最近本邸ではなく
この部屋に入り浸りです
そちらの側の奥に部屋があり
その奥にベットを備えた
寝室がありますので……
こちらから見て
右手側が桜様用の部屋です
部屋に入って、奥の寝室へ
桜様を運んで、ベッドに
寝かせて来てくれますか?
左手側の部屋は、白夜様が
使用します」
言外に、みだりに寝室に入ってはならないと言うニュアンスを込める爺やに、和輝は頷きながら確認する。
「ああ、流石にゆっくりと
桜も身体を伸ばして
寝たいだろうからな
右手側のドア向こうが
桜の部屋になっているのか?
ンでもって、更に奥に寝室ね
そんじゃ、ちょっと桜を
ベッドに寝かせて来るから……
お前達は好きにしてて良いぞ
優奈と真奈は、ここでちょっと
待っててくれ」
スヤスヤと気持ち良さそうに眠る桜の手には、和輝が手渡したエアーサロ○パスが握られたままだった。
その愛らしい寝姿に、クスッと笑った和輝は、もう室内に入ったからと〈レイ〉と〈サラ〉の引き綱を腰のベルトから外す。
「ああそうだ…優奈…真奈
〈レイ〉と〈サラ〉の
首輪とハーネスを外して
やってくれ
俺は、桜を部屋の奥の寝室に
運んで、ベッドに寝かせて
くるからよ」
「はぁ~い…〈レイ〉おいでぇ~…」
「オッケー…〈サラ〉…カモンッ…」
2頭は、奥へと消える和輝と桜を見て、未練気にしながらも、自由を阻害する首輪がハーネスを外してもらう為に、双子の側へと歩いて行く。
和輝は、爺やに教えられた、桜の部屋に入り、奥の寝室へとずかずかと向かう。
寝室には、デデェーンと部屋いっぱいといえば大げさかもしれないが、かなり大きなの天蓋付きのベッドが鎮座していた。
和輝はちょっとだけ溜め息を吐き、垂れ下がるカーテン?を開いて、桜をベッドにソッと降ろし、なるべく中央へと寝かせる。
「……にしても、デッケーな
エクストラサイズってヤツか?
どう見ても、特注だよなぁ……
まっ…あの2頭と一緒に寝るには
これぐらい必要かもなぁ………」
とりあえず、和輝は寝かせた桜に、絹で出来ている毛布を肩まで掛けてやる。
おいおい…毛布まで絹かよ……
マジで、桜ってお嬢様なんだなぁ
ただし、かなり無謀な………
ふっ…考えるな、和輝……
所詮は、生きる世界が違う
住人なんだから………
首を振って、桜をベッドに寝かせた和輝は、雑念を追い払い、寝室から出て部屋を通り、双子の妹と蓬莱家の爺やが待つリビングへとさっさと戻った。
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