76 / 446
第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事
075★とりあえず、夕飯を温かいうちに
しおりを挟む
和輝が桜を腕に、リビングに戻った時には、既に〈レイ〉は優奈から〈サラ〉は真奈から、お菓子をねだり、もらっているところだった。
2頭は、大きなひよこ型のクッキーを口にソッと咥えて、エヘラ笑いを浮かべながら、お気に入りのソファーへといそいそと移動する。
そんな2頭に、桜が不満そうに言う。
「あぁ~……桜だって
まだ、食べて無いのにぃ~…
〈レイ〉や〈サラ〉だけ
ずるぅ~い」
その2頭の飼い主としては、とぉ~っても情けない内容の言葉に、和輝は桜に言う。
「夕飯をきちんと食べたら
好きなだけ食べさせてやるよ
優奈や真奈と色々と作った
からな、目にも楽しいぜ
デザート付きだから、夕飯を
ちゃんと食べような
桜がどの程度食べるか、見当が
付かなかったから………
あまり大量には作ってないけど
そのかわりに、種類は豊富に
作ったからな」
和輝の腕の中から、桜はリビングにあるテーブルを振り返る。
「うん…どんなモノを
作ったの……」
そう問いかけながら見た、テーブルに乗せられた料理の数に、桜は目を見張る。
それは、桜が何時も食べている、代々蓬莱家に仕えている料理人が作る、芸術的作品とはうってかわった、ごく一般的な家庭料理だった。
「どうした?」
絶句する桜に、和輝はちょっとだけ不安を覚える。
んー…俺達が作った……
こういう普通の家庭料理じゃ
桜の食欲をそそらねぇーかな?
お抱えの料理人とかが
食事を作っていそうな家だし……
そんな和輝の心配をよそに、桜は感動していた。
すっごく、久々だわ
桜が、人間から白夜お兄ぃ様達と
同じ一族に加わるかなり前に
食べたっきりの普通の家庭料理
こういう家庭料理は
桃姉ぇ様の手料理以来だわ
和輝達が作った料理は
どんな味がするのかな?
楽しみだわ
「桜? こういう、普通の
家庭料理は嫌いか?」
ちょっと困ったような声音で問いかける和輝に、桜は腕の中で首を振る。
「ううん……ただ…こういう
家庭料理って久しぶりだから
何時もは、シェフの山崎が
作る料理ばかり食べてるから
新鮮だなぁって思ったの
昔、桃姉ぇ様が作ってくれた
食事と一緒なのよ
どこか素朴で暖かいの
たしかに、綺麗に飾られた
料理もイイけれど、桜は
こっちの方が好きだわ」
桜の予想外の言葉に、和輝は苦笑する。
「そっか…まぁー…毎日
お上品な料理を食べていた
桜には、こういう家庭料理も
新鮮にうつるか………
んじゃ、俺達も温かいうちに
夕飯を食べようか………
勿論、こいつらにも、塩分は
控えめで、俺達と同じような
メニューで作った夕飯だ
ただ、疲労も激しいだろうから
ご飯の半分はお肉にしたぞ
桜から、こいつらのご飯の
レシピを聞きそこねたんでな
これでイイか?
ダメなら作り直すけど?
どうだ?」
2頭は、大きなひよこ型のクッキーを口にソッと咥えて、エヘラ笑いを浮かべながら、お気に入りのソファーへといそいそと移動する。
そんな2頭に、桜が不満そうに言う。
「あぁ~……桜だって
まだ、食べて無いのにぃ~…
〈レイ〉や〈サラ〉だけ
ずるぅ~い」
その2頭の飼い主としては、とぉ~っても情けない内容の言葉に、和輝は桜に言う。
「夕飯をきちんと食べたら
好きなだけ食べさせてやるよ
優奈や真奈と色々と作った
からな、目にも楽しいぜ
デザート付きだから、夕飯を
ちゃんと食べような
桜がどの程度食べるか、見当が
付かなかったから………
あまり大量には作ってないけど
そのかわりに、種類は豊富に
作ったからな」
和輝の腕の中から、桜はリビングにあるテーブルを振り返る。
「うん…どんなモノを
作ったの……」
そう問いかけながら見た、テーブルに乗せられた料理の数に、桜は目を見張る。
それは、桜が何時も食べている、代々蓬莱家に仕えている料理人が作る、芸術的作品とはうってかわった、ごく一般的な家庭料理だった。
「どうした?」
絶句する桜に、和輝はちょっとだけ不安を覚える。
んー…俺達が作った……
こういう普通の家庭料理じゃ
桜の食欲をそそらねぇーかな?
お抱えの料理人とかが
食事を作っていそうな家だし……
そんな和輝の心配をよそに、桜は感動していた。
すっごく、久々だわ
桜が、人間から白夜お兄ぃ様達と
同じ一族に加わるかなり前に
食べたっきりの普通の家庭料理
こういう家庭料理は
桃姉ぇ様の手料理以来だわ
和輝達が作った料理は
どんな味がするのかな?
楽しみだわ
「桜? こういう、普通の
家庭料理は嫌いか?」
ちょっと困ったような声音で問いかける和輝に、桜は腕の中で首を振る。
「ううん……ただ…こういう
家庭料理って久しぶりだから
何時もは、シェフの山崎が
作る料理ばかり食べてるから
新鮮だなぁって思ったの
昔、桃姉ぇ様が作ってくれた
食事と一緒なのよ
どこか素朴で暖かいの
たしかに、綺麗に飾られた
料理もイイけれど、桜は
こっちの方が好きだわ」
桜の予想外の言葉に、和輝は苦笑する。
「そっか…まぁー…毎日
お上品な料理を食べていた
桜には、こういう家庭料理も
新鮮にうつるか………
んじゃ、俺達も温かいうちに
夕飯を食べようか………
勿論、こいつらにも、塩分は
控えめで、俺達と同じような
メニューで作った夕飯だ
ただ、疲労も激しいだろうから
ご飯の半分はお肉にしたぞ
桜から、こいつらのご飯の
レシピを聞きそこねたんでな
これでイイか?
ダメなら作り直すけど?
どうだ?」
10
あなたにおすすめの小説
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる