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008★回収し終ってないようです
しおりを挟む「よぉ~し、これで全部だよな………うん?」
大量に《時止め》されて貯蓄してある多種多様な種子も、インベントリへと入れると………左手首に嵌めた腕輪がキュキュッと締め付けて来る。
あっちゃー…インベントリの容量がパッツパツになったな
お陰で《魔力》をガッツリと吸い取られたぜ
ちなみに、俺は前世の精霊の神子姫としての記憶があるので、なんの練習もしなくても魔法が使えたりする。
でもって、俺は魔法と魔術、どちらも使えたりする。
相性というモノがあるらしく、精霊にこよなく愛されていた前世では、精霊達の助力を受け安い魔法の方が得意だったりする。
が、今は近くに助力してくれる精霊達がいないので、魔術の方が使いやすかったりする。
いや、あくまでも、感覚的に魔術を構築し展開する方が早いようだ
外に出て、精霊達と出合ったら違うのかな?
まぁいいや、とりあえず、回収は済んだはず………たぶん
「アース…これで全部かな?」
俺がそう聞くと、アースから返事が返って来た。
『残念ぇ~ん まだ忘れ物ありますよぉ~ 幻獣の卵3つあります
その部屋から出て 部屋の反対側を叩いてください
扉が開きますから………』
アースからの返答に、俺は肩を竦めて宝具部屋から出て、どう見てもたんなる壁を、言われたように叩いてみる。
すると、叩くと光りが走り扉を形成してみせる。
が、簡単に開かなかったりする。
これはぁ~……開錠の呪文かな? いや、解錠かな?
とにかく、俺の知っているのを唱えてみるか?
幾つかある解錠と開錠の呪文を唱えると、開錠の2つ目が当たりだった。
開いた扉の中は、まるで何処ぞのゲームにでも出て来るような宇宙空間ぽい部屋だった。
パタンと閉めて、双眸を閉じて歩き出す。
なまじ視界が健在だと騙されるので、感覚だけでソレ(幻獣の卵)がある場所を探す。
感覚を意識的に広げて、反発のあった方に足を向け、歩き続ける。
と、コツッと足に何か当たったので、俺は双眸を開く。
目の前には卵を支える台座があった。
ちょうど、今の俺の胸ぐらいの高さに卵を封じている綺麗な唐草模様の檻があり、その中に鎮座していた。
ちなみに、卵の色は白で、大きさとダチョウの卵ほどの大きさである。
よし、ひとつめをゲットしたぜ
そう思ったと同時に、宇宙空間に流星のようなモノが流れ、別の扉が現われる。
うん? なんか、コレってゲームにあったモンと似てねぇ?
んじゃ、この宇宙空間から別の扉を開いたら、延々と熱砂の砂漠か?
それとも、何処かの回廊を小船で移動か?
なんてコトを考えていたら………はい、当たぁ~りぃ
どっかの地下空間らしき場所に水路があって小船で移動でした
まるで、どこぞのゲームかよ
そう思いながら、俺はその中を進んでいく。
ちなみにその水路で移動の回廊は凝っていて、スライムなんて魔物も出て来たのする。
もしもしぃ~…本当に、どこのRPGゲームだよ
いや、これはこれで面白いけどね
見たことの有る、竜の手の台座に玉を嵌めて、水を移動した先に有りましたよ、卵が。
ちなみに、今ゲットした卵は、翡翠色だったりする。
コレってアレだ、アローカナとか呼ばれる
古代種血統のニワトリの卵と一緒の色だ
大きさは宇宙空間もどきでゲットした卵と同じぐらいだった。
応援ありがとうございます!
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