異世界召喚に巻き込まれました

ブラックベリィ

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025★男子には勇者の、女子には聖女の能力がきちんとあってホッとしました

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 私は、そんな2人を見て………。

 2人とも照れ屋なのかな?

 なんて、思っていたら、ハルト君が、勇者の水晶に手を触れていた。
 すると、水晶珠は、あっという間に金色の光を放ちだし、その中には、揺らめく黄金の炎が見えた。

 輝くまでの速さと光の多さに、私はハルト君の能力の方が、アルス君やダリューン君よりあるんじゃないか? と思った。

 究極魔法の属性は、火だと私でもわかった。
 同じように貴族達もわかったのだと思う。
 だって、さっきのアルス君やダリューン君のときよりも、おおーの叫び声が大きかったから………。

 その驚きの余韻の中で、ジーク君は淡々と行動していた。
 水晶珠にそっと触れて、あっさりと金色の輝きを回りに放ち、その光は竜巻のようにぐるぐると回っていた。

 ジーク君の究極魔法の属性は、風で能力はハルト君ととんとんのようにみえた。
 貴族達の叫びも、ハルト君と同じぐらいに大きかった。
 さて、神官様の判定はどうかな?と思っていたら………。
 ざわめきの中で、神官様が、口を開いた。

 「ハルト殿は、破邪の能力に炎の究極魔法を内在しているでしょう。ジーク殿は、破邪の力に究極の風魔法を内在しているでしょう。貴方達も歴代勇者の中でも最強レベルの能力を持っていますね」

 これで、男子は全員、最強レベルの勇者の能力があるコトを証明した。

 次は、私達が、聖女の能力判定を受けると思ったら、私は足が震えだしてしまう。
 そんなメンタル駄目駄目な私を、ハルト君とジーク君が抱きこんでくれる。
 そして、何時ものように屈んで耳元に囁いてくれる。

 「「大丈夫、絶対に、浄化能力があるよ。もし無かったとしても、俺達が一緒にいるから、大丈夫だよ」」

 私の欲しかった言葉を、2人は言ってくれた。
 それも、私を抱き込んで、耳元で甘く囁くというコンボをかましてくれたの。
 お陰で、一瞬、私の魂は、恥ずかしさで、お空の彼方へと飛んでしまったけど………。

 2人が、シスコンで、小さいものが大好きで…っていう特殊な趣味の持ち主で、本当に良かったぁ~と私は心の底から思ったわ。
 はたから見たら、いちゃついているとしか見えないコトをしている間に、美少女達は水晶球の判定を受けていた。

 彼女達の光は銀色で、水晶球から光が溢れたかなぁ~?という程度だった。
 属性の光が、混じらなかったというコトは、彼女達は究極魔法を持っていないってことになるのねなんて思ってしまう。

 でも、アルス君を筆頭とする男達の時より、よっぽどこの部屋に居た貴族様達や騎士様達のざわめきは大きかった。
 やっぱり美少女は、違うんだぁ~と思ってしまった。
 なんとなく暗くなった私に関係なく、神官様は判定結果を口にする。

 「アンネローゼ殿、マリアテレジア殿、エリザベート殿、貴女達は、浄化の能力をお持ちです。聖女として確認しました。ただし、聖女としての修行をして、より浄化の力を高めましょう。そののち属性魔法の究極レベルを持っているかを、別の水晶球で調べましょう」

 「「「………」」」
 
 彼女達は、ほーっと小さく息を吐いてから、黙って頷いた。
 どうやら、聖女の能力があったので、本当の意味でほっとしたらしい。
 彼女達でも、聖女の能力があるかどうか? を気にしていたんだぁ~って思ったの。
 
 その上で私は、能力が少なくて、神殿でハルト君やジーク君と離れて、聖女の修行をするのは、やっぱり嫌だと思った。
 あの美少女達と比べられるなんて、絶対に嫌だわ。

 どんなコトを言われるかわかっているもの。
 美少女達とは、絶対に気が合わないしね。
 このざわめきから、彼女達が、異世界人の彼らの好みだってわかったから………。

 神官達は、美少女に甘く、私には、絶対に塩対応するって………。
 ここは、念を込めるイメージで………。
 今までよりもっと丹田に力を集めて、それを腕に流して、手のひらから放出するイメージでやってみようかな?

 細かくイメージしてみれば、無駄が無くなるのでは? って思ったから………。
 覚悟を決めて、私は、ひとつ大きく深呼吸した。
 水晶球に手をのせて、私はイメージしてみた。

 すると水晶球は、金色の光りが宿り、とっくんとっくんという私の心臓の動きと同じリズムで光りが広がったり縮まったりしたのだった。
 その中には、1拍ごとにキラリンキラリンと虹みたいな光りが走った。

(※カラオケの採点?のときに走る虹のような光りとイメージして書きました(笑))







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