異世界召喚に巻き込まれました

ブラックベリィ

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087★聖女の役割?

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 オタクで貴腐人で喪女に一直線だったはずの私が、ハルト君達イケメンにプロポーズされて、婚約しているんだもん。
 彼らに良く似た可愛い男の子と、可愛い……ううん…最強の美少女を生んで、可愛がって育ててみたいもの。

 いくらだって、子育てを手伝ってくれる経験者?のハルト君とジーク君がいるんだもの。
 結婚しないなんて選択肢は、私には無いわ。
 あっ…そうだ、ついでに魔法使い様の結婚事情も聞いておこうかな。

 「魔法使いは、結婚するんですか?」

 私の質問に、神官様は、苦笑しながら答えてくれる。

 「魔力量が多い者が、魔法使いや神官になります。それは、魔力量の釣り合う女性が少ないからなんです。結論として、神官は戒律に従って結婚できませんが、魔法使いは、膨大な魔力量によって、結婚できないんです」

 「なんか、エグイ世界だな」

 「ああ」

 「あのぉ~……王族も、神官や魔法使いになるんですか?」

 「婚姻相手がいなかった場合は、そうなります。だから、神官も魔法使いも、気位が高いんです。高位貴族が多いですから………」

 「なるほどぉ~………」

 「ところで、エリー達が言っていた王子様や王族、高位貴族の魔力量の多い者達は、アリアとの婚姻を望むというのは、本当ですか?」

 「はい、皆さん聖女殿との婚姻を望んでおります」

 「あのぉ~…私の前に、召喚された聖女様は、何人…夫がいたんですか?」

 「正式に婚姻を結んだのは、王族だけで22人で、公爵や侯爵や辺境伯系が32人、魔法使いや神官達が26人の計80人ですが、非公式では、その数倍と言われています」

 「………」

 「「「「「「「マジ?」」」」」」」

 「聖女殿は、1000年の長き時を生きましたので……その間に、夫が先に逝ったりしますので、その補充をしていったというしだいです」

 「そっかぁ~……年上の人達や寿命が短い人達が逝ったから、その分、新たに夫が増えたってことね」 

 「非公式の夫? 愛人? ってこと」

 「契約の女神様の婚姻証明書にサインしないで、関係を持った相手のコトです」

 「それって、不倫ってコトになるの?」

 「いいえ、子供の父親は、地母神ガイアーナ神殿で、判定を受ければ直ぐにわかります。それに、出来るだけ多くの男と交わって、新たな血の子供を産むのは聖女殿の使命の1つでもありますから………それに、異父兄弟姉妹でしたら、婚姻が可能なので、正式に婚姻していない相手との交わりも奨励されます」

 「使命って……?」

 「異世界より召喚された聖女殿は、この世界の女性よりも多くの女児を産めるのですよ。そして、その遺伝子は子孫に受け継がれます。が、4代目当たりでその効力は消えてしまいます。ですから、沢山の男と交わって子供を沢山産んで欲しいのです。女児の生まれる確立は高いのですが、おおむね聖女殿の子供は、こちらの子供より弱いのです。そこで、聖女殿が癒しの力を使って、子供達を無事成人させいたようですね」

 確かに、異世界から来た聖女の生んだ子供は、こっちの子供より虚弱体質の子供が多いこでしょうよ………。

 帝王切開で生まれた子供。
 未熟児で保育器に入っていた子供。
 切迫流産しそうになって入院した母親から生まれた子供。
 悪阻が酷すぎて衰弱して入院した母親から生まれた子供。
 母乳がでなかったから粉末ミルクで育った子供。

 これらの子って、この世界だったら絶対に死んでいた子供達だよね。

 それに、麻疹、風疹、おたふくかぜ、インフルエンザなどの病気もワクチンの摂取で何事もなく生活していた子供も、こっちでは生きられなかったと思うから……。
 現代医学の恩恵を受けた親や子供って、こっちでは生きられなかった存在なんだよね。

 そんな虚弱体質が生きて子供を作っているから、現代人はより虚弱体質になっ仕舞うんだよねぇ~………。
 膨大な魔力を持つ聖女って言っても、虚弱体質なんだから、生まれる子供は虚弱児が多いに決まっているわね。

 でも、身体の弱い男の人って、女の子を産ませるって一部じゃ有名な話よね。
 こっちって男の人が丈夫すぎて、女の子を産ませる因子が減ったんじゃないのかな?
 弱い男子って生まれないかな?






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