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召喚されちゃいました
153★自分の幸せが一番
しおりを挟む紅茶の温度は、丁度良いままに保たれていました‥‥‥ビバ魔法ですね。
紅茶で喉を潤した私は、ちょっと考えてから言いました。
「あっそうですねぇ~………
ハーフ…トランスって
訓練して細胞に変化することと
変化した細胞と通常細胞に
折り合いを付けてもらう必要がありますね
何回か訓練すれば
痛みも無くなると思います
そうなれば、使える魔力量も増えますし
体力も増えますよ……たぶん
何よりも、空を自分の意思で自由自在に
飛べるようになりますからねぇ………
確実な戦力強化になると思いますよ」
私の言葉に、アラン様は嬉しそうに微笑みましたよ。
その際に、ちょっと黒いオーラが見え隠れしたのは、気にしないコトにしました。
藪を突かなければ、蛇(魔王様モードのアラン様)は出ないし、触らなきゃ神様(漆黒のアラン様)は祟りませんから………。
我が身大事にという呪文を私は、決して忘れませんよ。
アラン様の容赦ない愛撫(=攻撃または教育的指導)で、がっつり身体で覚えましたから‥‥‥(号泣)。
「静香がそう言うなら
彼らに訓練をさせましょう
戦力強化になるのなら
兄上奪還の役に立ちますからね
はぁ~…静香の口付けを………
私は、嫉妬と独占欲をねじ伏せて
黙って見ているしか無いんでしょうねぇ~………
はぁ~…今から憂鬱ですよ」
うっきゃー……不味い…不味いですよぉ~………。
このままの状態で、騎士様達や魔法使い様達に、私の言霊でハーフトランスさせたら……たら………。
アラン様が、漆黒の魔王様モードに入ってしまいそうです(号泣)。
その後の私の運命なんて………下手したら、乙女の階段を登りきって、女としてあんあん言わされてしまうかも………(大汗)。
それは、絶対に嫌ですぅ~………私のミスで、アラン様にお仕置きされるとかは良いんですよ。
まだ自業自得とか、自己責任の内ですからね。
でも、帝都騎士団の団員に対する嫉妬と独占欲で、乙女を捨てるのは絶対に嫌です。
ここは、考えます‥‥‥何が、何でも、そんな嫌な未来を迎えない為に‥‥‥頑張れ私(号泣)。
うふふ、言霊でハーフトランスさせられるなら、言霊でもどせば良いんですよ。
皇子様の魔法は、お姫様の口付けで解くのは御伽噺の定番ですが、その周りにいる警護の騎士様達や魔法使い様達にまで、適用されませんよ。
えぇ~え‥今‥‥私が、そう決めましたよ。
私が1番大切なのは、最愛のアラン様です。
アラン様が、元気に生きているならそれで良いんです。
後の人達は、おまけですね。
でも、アラン様の生きた楯だから大切にしますよ。
ついでに、アラン様のヤンデレ気質を抑える為なら、私は、必死になりますよ‥‥‥私のしあわせの為に。
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