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召喚されちゃいました

293★流石に、側近からお仕事コールが入りました

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 皇帝の座を皇子達というか、皇族達が合い争った過去があるってコトで良いんでしょうか?
 それも、現在進行形なんでしょうか?

 あのキラキラ皇子達は、魔族のエサだから皇位継承権なんて無いに等しいって言ってましたよね。
 それ以外の皇族方との皇位継承争いは無かったんでしょうか?

 聞きたいけど怖いので止めておきます。

 「アラン様、私達の子供の乳母は
  フレデリカの娘ではダメでしょうか?」

 「静香は賢いですね……その通りです……たぶんそうなるでしょう
  いずれ、フレデリカの娘達と会ってください
  フレデリカは3人も娘がいるという珍しい存在なんですよ」

 3人姉妹ですかぁ~確かに珍しいですよね。
 たいていは、2人で子供を産むのをやめますから………じゃなくってぇ~こっちで、女の子を3人って凄いんじゃないですか?
 
 「そうですよ、3人も娘を持つなんて、とっても珍しいんです

  皇族の血を引く3人姉妹というコトで、私も含めて
  皇族に嫁ぐのでは………って思ったんですが………

  残念なコトに《魔力量》が、伯爵クラスから
  侯爵クラス程度しかなかったんですよ

  ですから、全員が裕福でそれなりの家柄の伯爵と婚姻しています」

 はぁ~また、私は内心ダダ漏れしたんですね。
 でも、会話が成立しているって思うコトにします。

 アラン様は、その時のコト思い出しているんでしょうねぇ~………ちょっと残念そうな顔をしています。

 「静香、私が愛しているのは静香だけですよ
  そんな疑い深い瞳をしないで下さい
  私の愛情を信じてもらうまで、色々としたくなりますよ」

 うっ勘弁して下さい(怖)。
 それってお仕置きフルコースと変わらないんじゃないですか?
 愛情が大きいか、怒りが大きいか、の差しか無いように思います。

 なんて思っていたら、アラン様の乳兄弟アルフレッドさんから話しかけられました。
 その時、彼からはちょっと黒いオーラが滲んでいましたよ。

 「ランドール様、姫君との語らいは
  ハイワイバーンの仕事を終えてからにして下さいね
  皆さん忙しい人達なので………」

 あはは~………今日のお仕事を、すっかり忘れて話し込んでいましたね。
 思わず私は首をすくめてしまいます。

 そして、アラン様を見ると………。
 流石は俺様のアラン様です。
 むっとした顔で、あっさりと言い返しています。

 「ハイワイバーンの件はわかっている
  だが、静香との会話も大切なんだ

  とはいえ、静香の気持ちが
  ハイワイバーンの方にいってしまったから
  帝都騎士団の訓練場に行くぞ」

 そう言って、私を抱きしめてアラン様は、帝都騎士団の訓練場まであっさりと転移してくれましたよ。

 この前は、馬に一緒に乗せられて行きましたよね。
 これってどういうコトですか?

 思わず私はアラン様をジト目で見てしまいます。
 それに、アラン様は、にっこり笑って言います。

 「私と静香の魂の結び付きが、よりいっそう進んだので
  転移できるようになったんですよ

  私が最愛の番である静香の乙女を散らせば
  何処に居ても、貴女のもとに私は転移出来ますよ」









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