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召喚されちゃいました

307★あれ?湯あたり?予定外です

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 これは不味い兆候ですよ、このままにしていては不味いです。
 ここは、アラン様に………。

 ヤバイですよ………へっ? あれぇ~眩暈がしますよ。
 これって、湯あたりというかのぼせていますよね(色々な意味でヤバイ)。

 ベッドに逆戻りはイヤなので、アラン様に冷たい飲み物をねだります。
 これって、大事なコトなので、もう一度言いますよ。

 アラン様に、我が侭っぽく冷たい物をおねだりします。

 「アラン様、なんかのぼせたみたいなので
  冷たい飲み物かアイスクリームかシャーベットが食べたいです」

 「静香、何を呑気なコトを言っているんですか
  これは、疲れている貴女を長湯をさせてしまった私のミスです
  すみませんでした、直ぐに上がります」

 アラン様は、慌てて私を抱き上げると転移しましたよ。
 そして、何時もの様に体と髪は魔法で乾かしてくれましたよ。

 ただ、ネグリジェに着替えさせられて、ベッドに逆戻りはちょっと………いえ、かなり予定外でしたよ。
 このままでは、なし崩しにベッドで強制睡眠させられてしまいます。

 どうしようって思っていたら、ソファーに座らせてもらいました(ほっ)。
 そして、目の前のテーブルに、アラン様は、お音も立てずに、オレンジジュースの香りがするコップを置きました。

 空中から出した様に見えたので、たぶんインベントリに入れていた物を出したんだって思います。
 コップの表面に水滴が付き始めています。

 かなり冷えているジュースのようなので、私は温くなる前にさっさと飲むコトにします。
 でも、その前にアラン様にお礼を言います。

 挨拶は、円滑な人間関係に不可欠なモノだって、お祖母ちゃんが言ってまたからね。

 「アラン様、ありがとうございます
  冷たいうちにいただきますね」

 私がお礼を言うと、アラン様はほっとした顔をしてから、にっこりと笑ってくれました。
 ただの湯あたりなのに、露骨にほっとした顔をするなんて、アラン様ってば心配性ですね。

 そんなコトを思いながら、コクッと冷たいオレンジジュースを飲んだら、美味しくってコクコクと一気に飲んでしまいました。
 意外と喉が渇いていた様です。

 自覚症状無しで、こんなに喉が渇いているなんて、ヤバイですよ。
 これって、脱水症とか熱中症の前段階じゃ無いでしょうか?
 ここは、脱水症対策にもう少し水分を取りたいって思います。
  
 「静香、もう少し冷たい物を飲みなさい
  貴女の好きな桃のジュースもありますよ

  味替えをしたいなら、ブドウのジュースもあります
  それに、冷たい炭酸水もあるので、割りましょうか?

  バニラのアイスクリーム、イチゴのシャーベットもありますよ
  どれにしますか? 他にも欲しい物があるなら言って下さい」

 アラン様、ちょっとおねだりしたらそこまで用意してくれるんですか?
 っていうか、そのインベントリにはどれだけの飲み物やアイスクリームの類が入っているんですか?
 なんか気になってしまいますよ。

 「私自身の為に元々色々な種類の飲み物は入れていましたよ
  いちいち侍従に言うのは面倒だったのでね

  騎士達との訓練の後は、どうしても喉が渇きますからね

  他の騎士や魔法使い達もインベントリ持ちは、冷たい飲み物を
  常時飲める様に色々な種類を入れていますよ

  脱水症や熱中症対策に、冷たい飲み物は必須ですからね」






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