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召喚されちゃいました
312★アラン様、ラノベあるあるよりイっちゃってます?
しおりを挟むアイスクリームもシャーベットも、これからは、アラン様の口移しの求愛給餌対象になってしまうかも………(ヤバイ)。
苦悩しながらおののく私に、アラン様がご機嫌で話しかけてきます。
「なるほど、シャーベットが静香の口の中で溶けない様に
口腔内に冷却魔法を掛けて、私に求愛給餌をしてくれたんですね
静香からの求愛給餌は嬉しいですよ
それに、この方法なら、冷たい物は冷たいままに
暖かい物や熱い物は、温度維持魔法を使って
そのままの温度で、口移しの求愛給餌ができますね
今までは求愛給餌が出来なかった食べ物も、これからは出来ますね
くすくす静香は本当に賢いですね」
あっあぁぁ~………この世界に新たな求愛給餌の方法を、私は伝えてしまったんですね(爆)。
恥ずかしい意味で名前を残してしまいそうですぅぅぅ。
ブーメランの様に、私のやったコトがかえってきます。
何処で間違えたんでしょうか?
苦悩する私に、アラン様は何度も口移しでシャーベットを求愛給餌してくれます。
くっ美味しいモノを美味しく味わえないですぅぅ~………。
どっちかっていうと、口付けを堪能している様な気がします。
こうなって来ると求愛給餌って、ヤバイくらいエロイですよ。
何かが違います………どうしてこうなったんでしょうか?
ここは、イチゴシャーベットとバニラアイスを食べれば良いんですよ。
食べちゃえば、求愛給餌は終了ですからね。
耐えろ、我慢だ、気合だ、根性だ………なんて、こころの中で唱えながら、何行苦行って感じになった求愛給餌が終わりましたよ。
やった、私は、残さず食べましたわ。
もう、気分は、燃え尽きて灰になったあの人ですね。
じゃない………私がやりたかったのは、お料理です。
お米のご飯が食べたかったんです。
私は、コブシを握って立ちあがりましたよ。
ネグリジェを着替える為に、クローゼットへと歩こうとしたんですよ。
でも、その時には、アラン様に抱き上げられていました。
えっとぉ~どうして、アラン様に抱き上げられているんでしょうか?
「静香は、貴女は疲労しているんですよ
思考が次々と移ってしまい、当初の予定を忘れてしまう程
本当は、このまま寝かし付ける予定だったんですが………
静香が、本当にお米を食べたがっているなら、協力しますよ」
アラン様、私の独り言を全部聞いているんですか?
私を甘やかそうとする気持ちが、全開で漂っていますよ。
どうして、そんなに私を甘やかすんですか?
今でさえ、アラン様が側にいないと寂しくて堪らないほど、依存している状態なのにこれ以上私をアラン様に惚れさせてどうする気なんですか?
わたわたしている私に、アラン様が色気ダダ漏れ状態で話しかけてきます。
「静香、この帝国の男達、特に皇族は番を腕の中に閉じ込めて
自分と一緒の時以外は、外に出さないんですよ
そして、私達は、最愛の番である妃を自分以外
誰も会わせたくないという思いを理性で我慢するんです
番の瞳にうつるのは、番であり夫である自分だけにしたいんです
静香の愛らしい姿を楽しむのは私だけにしたいんです
でも、それをしたら静香は窮屈でしょうから、これからも我慢します
その代わり、求愛給餌は絶対にしたいんですよ
貴女の身の回りの世話をするのも私だけにしたいんです
だから、着替えは私がしてあげますよ
そして、貴女が調理をしやすい髪型にもしてあげましょう
台所や調理器具の使い方の説明も私がします
この帝国で、初めて調理する貴女の姿も料理自体も楽しませて下さい
良いですよね?ねっ静香」
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