異世界初の悪役令嬢に転生しました~悪役令嬢語しか話せないなんて!どなたか正確に翻訳してくださいまし~

めしめし

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第3章 思春期

第20話 魔法属性って一体何ですの?

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ドレファス先生の部屋は、学園中央の魔法研究棟の一室だ。
比較的近代的な設備の魔法棟であるが、ドレファス先生の部屋の周りだけキノコが生えてそうな薄暗さだ。
あっキノコ発見。

私は木製の扉をノックすると、「お入りなさい」との声が返ってきた。

ドアを開けてもやはり薄暗い。
机や壁に備え付けられたロウソクの灯りが、部屋を優しく照らしている。
壁側には見たこともないような魔道具が所狭しと置かれており、本棚には怪しげな本が並んでいる。

ドレファス先生は闇魔法の使い手だ。
元王宮魔導士としてかなりの功績を残したらしい。

「やあ、メリーよく来たね。」

ドレファス先生はそう言うと、私を部屋の中央の机に案内した。
私が椅子に座ると、先生は奥の部屋から私に怪しげな飲み物を準備してくれたのだ。
真っ黒なドロッとした液体。
一口飲むと口の中に苦さと甘さが広がる。
一体何の飲み物か分からないが、一つ言えることは美味しくはない。

「もう一杯どうだ?」
さらに勧めてくるドレファス先生を遮り、私はなぜ呼ばれたのかを質問した。

「ドレファス先生、この私をこんなところまで呼び出して一体何のご用ですの?
(先生、私に何かご用でしょうか?)」

「ああ、すまない。」
彼はそう言って、怪しげな飲み物を一口すすった。

「君は少しみんなとは違うようだ。」
少し?全然違いますわ。

「単刀直入に言おう、君は呪われてないか?」
は?何を急に言い出すのよ、このおじさん。

「呪われているって一体何のことですの?そもそもレディに向かって失礼ではございませんこと?」

「いや、すまん。君が魔法チェッカーに手をかざした時に、別の人物が背中に見えたんだ。
もしかすると、あのおかしな結果はその人が関係しているんじゃないかと思うんだ。」

それって駄女神のこと?それとも前世の私?
この人、転生者を見分けられるの?

「心当たりはございませんわ。お話はそれだけですの?
私は暇じゃなくってよ。(そろそろみんなが心配してると思うんです。)」

「あ、ああ。もう結構だ。ただ、君の呪いはきっと解ける。
それだけは忘れないで欲しい。」

私の悪役令嬢語が解ける?
そんなこと考えたことも無かった。
私はもやもやとしながらも、ドレファス先生の部屋から外へと出た。


・・・・・・・・・・


Sクラスの教室に戻ると、殿下、ぽっちゃり系男子のファビアン、公爵令嬢のミレーヌが心配そうに私の帰りを待っていた。

「お前、また何かやったのか?」と殿下。
またって何ですの?

「メリー様、一体何があったのですか?あまり顔色が良くないようで。」ファビアンが続く。
この子はよく見てるわね。
でも安心して。私の顔色はいつも悪いわよ!

「あの先生、イケメンじゃないのよね~。どうせならイケメンの先生に呼ばれたいですわよね?」とミレーヌ。
あなた、根本から間違っておりますわ♡

「特に大したことは言われてませんわ!乙女の貴重な時間を無駄にしないで欲しいわね。(特に対した用事じゃなかったのよ。心配かけてごめんね。)」

私の発言を聞いて、殿下がプッと吹き出す。

「乙女って誰のことだ?」
殿下の発言に対し、即座に冷たい笑顔で返す。
まったく殿下は私のことを全然わかっていないわね。

「ホーッホホホホホ。あなたのことですから酷い魔法属性値だったのでしょう。
魔法一つもろくに使えないなんて、侯爵令嬢として失格ですわ。」
とドリアーヌがお供を引き連れてやってきた。

相変わらずのベタな登場ね。
本当は構って欲しいんじゃないの?

「ドリアーヌ様、ご心配ありがとうございます。どうやら私、魔法でも規格外だったようですわ。
あなたと張り合えなくて大変残念です。」

「きぃぃぃぃぃ!」
起き参りの金切り声を上げて、そそくさと退散するドリアーヌ。
あなた本当に打たれ弱いですのね。

「おい、規格外ってどういうことだ?」と殿下が食いついた。
おっとつい調子にのってしゃべり過ぎてしまったわい。

「お前の魔法属性シート見せてみろ。」
殿下が強引に私に迫る。
殿下。女の子にはもっとスマートに迫ってくださいませ。

私は殿下に私の魔法属性の結果を渡した。ファビアンもミレーヌも殿下の後ろから覗き込む。

「なんだ、これは!?一体お前どうなってるんだ?」
私の成績を見て驚く一同。私の魔法属性は常識を超えているのだ。

「他の属性は分かるとして、この闇200%ってなんだ。
それに風魔法の5%ってお前、まさか?ぐぇっ」

殿下が言い切る前に、お腹に深々とミレーヌの拳がめり込む。
殿下にこんなことができるのは、私の他にはミレーヌだけだ。

魔法属性のいたずらはあの駄女神の仕業でしょう。
あの女一体何を考えてるのよ。

でも風属性の5%はやっぱり気になるのよね。
お父様とお母様に問いただす必要があるわね。

私はのたうち回る殿下をよそに、魔法属性結果用紙を丁寧に折りたたんだ。
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