異世界初の悪役令嬢に転生しました~悪役令嬢語しか話せないなんて!どなたか正確に翻訳してくださいまし~

めしめし

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第3章 思春期

第35話 ヘンリー殿下とバトルですわ

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大魔法トーナメント一回戦を難なく突破した私。
休憩を挟んでから2回線へと進む。

トーナメントの対戦相手はその都度くじ引きで決められ、1回戦を勝ちあがると2回戦の相手を決めるために再度くじ引きを行うのだ。
くじ引きは公正を期すため、1回戦の全ての試合が終わった後に全員がそろった状態で行われる。
どうやら男爵家三男のファビアンは1回戦で敗退してしまったようね。

注目の2回戦目の対戦相手が決定する。
私の相手はヘンリー殿下。
今や私の婚約者となったヘンリー殿下と、2回線で戦うことになった。

本来は殿下を立てるために、負けるのが常識なんだろうがそんなこと知ったことではないわ。
子供のころから一緒に遊んできたヘンリーに、中途半端な手加減は逆に失礼に当たるのよ。

いつもは一緒に昼食を一緒に食べる殿下だが、今日ばかりは敵同士。
すでに殿下との戦いは始まっているのだ。


・・・・・・・・・・


闘技場で対峙する私と殿下。
観客席の応援は殿下一色だ。
母は串焼きを食べることに夢中で、闘技場を見てすらいない。
あなた、一体何しに来たの?

「メリー、手加減なしで行こうぜ。」
殿下がぼそっと私に告げる。

「当り前ですわ。殿下こそ私に気を遣い過ぎると、あっさりお負けになりますわよ。」

ドレファス先生の号令と共に、殿下とのバトルが始まった。

私は一旦距離を取り、炎属性の魔法【ファイアーボール】を発動。
ドッチボール大の炎の塊5つが、殿下に放出される。

「はあぁぁぁ!」
殿下は気合を入れると共に、炎の方に向かって飛び込んできた。

「【ウインドブースト】」
殿下がそう唱えると、殿下の体の周りを緑色の膜が取り囲む。
この魔法は術者のスピードを何倍にも高めてくれるのだ。

スピードに乗った殿下には【ファイアーボール】のスピードなど、止まっているのと同様。
あっさりと全てかわして私に向かって突っ込んできた。

ズボッ
私に向かってくる殿下の姿が突然消える。
殿下は私の用意していた土魔法【ピットフォール】(落とし穴)に落ちてしまったのだ。

「こんなものっ」
落とし穴から抜け出た殿下だったが、ズボッ。
抜け出た先にあるもう一つの落とし穴にも落ちてしまった。

「ふふっ、ヘンリー殿下。私に這いつくばっているのがお似合いよ(殿下、私の魔法はいかがかしら?)。」
私はそう言うと、雷の魔法【サンダーボルト】を使用した。
落とし穴に向かって小型の雷が落ちる。

「うぐぐぅ」
まともにヒットし苦しむ殿下。
しかし、すぐに落とし穴から抜け出し、私に向かって飛び込んできた。

ビタン!
私の目の前で突然現れた壁に激突する。
【アースウォール】だ。
こちらも土魔法の一つで、目の前に土の壁を作れるのだ。

「もう降参した方がよろしいんじゃなくて?」
私がそう言うと同時に観客席からクレームが飛び出す。

「なんて言い草だ。王太子殿下に向かって失礼だ!」
「殿下の反撃はここからよ。あなた覚悟しておきなさい。」
「俺もしばかれてぇ!」

もぅ、うるさいわねぇ。
別にルール通りよ。間違っていないわ!

一瞬観客席に目を向けた瞬間、ヘンリー殿下は私の目の前にいた。

殿下の魔法でコーティングした拳が私に襲い掛かる。
しかし、私はその手を取って逆に殿下を一本背負い。

バン!
大きな音を立てて地面に激突する殿下。
間髪入れず私は倒れた殿下に、【サンダーボルト】を使用する。

「ぐゎぁぁぁ」
サンダーボルトの直撃を受けて、殿下は背中を反りながら苦しんでいる。
しかし、諦める殿下では無かった。
立ち上がって、私に向かって魔力を帯びた拳を振るってきた。

殿下は放出系の魔法は苦手で、自分に魔法をかけて魔力を帯びた肉弾戦を行うことを主としている。
ただ、その戦い方は常に自分の身を相手にさらす必要があり、王族の戦い方としてはリスクが高い。

私は殿下の拳をかわすと同時に、殿下の足を払い再度殿下を転ばせた。
今度は前から倒れる殿下。

とどめの【サンダーボルト】を使用しようとする私だったが、いきなり時間が止まり選択肢が現れたのだ。
その選択肢を見た瞬間、私は思わず唖然としてしまった。

1.背中を踏む
2.頭を踏む
3.お尻を踏む

何これ!?王族を観衆の前で踏むって絶対やったらあかんやつじゃない!
女神のやつ性格悪すぎるわ!
こんなの絶対に嫌!

しかし、この選択肢にはどうあっても私は逆らうことが出来ないのだ・・・・・。
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