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第4章 国外逃亡編
第43話 これがシェフの料理?あなた店を間違えているわよ
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私たちは再度、昼間言った飲食店のドアを開けた。
相変わらず、無駄に豪華な内装が私たちの目に飛び込んでくる。
客は私たちの他は誰もいないようね。
ゴールデンタイムにこのガラガラぶりってどうなの?
「いらっしゃいませ!お客様」
威勢のいい声がホール内に響く。
先ほどまで塩対応だった店員全員が、僕たちに深々と礼をしているのだ。
服を変えるだけでこの対応。あなたたちしっかりと教育されているわね。
煙草臭い女性給仕が真っ先に私たちに近づいてくる。
「いらっしゃいませ、当店にようこそお越しくださいました。
それではお席にご案内します。」
先ほどとは打って変わって丁寧な対応の彼女。
服装が違うだけで、こうも態度が変わるのか。
ただ、煙草臭さは変わらない。
消臭剤をまとめて口の中に突っ込んでやりたい。
注文は相変わらずシェフ任せとなる。
女性給仕はそう告げると、厨房の方へと消えて行った。
「貴族3名!」
厨房から女性給仕の声が聞こえてくる。
結局貴族にも同じ対応なのね。この店の方針かしら?
私たちは顔を見合わせて、苦笑いをするしかなかった。
・・・・・・・・・・
10分後、女性給仕は料理を運んできた。
どうやら貴族にはコース料理らしい。前菜からデザートまでが順番に出されるようだ。
一品目はオードブル盛り合わせ、このお店自慢の前菜料理が少しずつ皿に盛り付けられている。
貴族コースでは、全員分のお皿が用意される。
1つの皿の料理をみんなで分け合う必要がない。
料理の味は至って普通だ。
確かに前菜といえど手の込んだ料理が使われている。
確かに美味しいが、昼間の料理のように感動するほどではない。
これなら学園食堂の料理の方が美味しかったわ。
二品目はスープとサラダだ。
こちらもいたって普通だ。特別印象に残るほどではない。
三品目は肉料理。この辺りで獲れる鴨を使った料理らしい。
ただ、下処理が上手く行えておらず、口に入れると獣臭さが口中に広がる。
ジビエを使うならちゃんと血抜きをしっかりしなさいよ。こんなの鴨に対する冒涜だわ!
続いてはこの店の自慢という魚料理。
鯛に似た高級魚であるフェンディを、たっぷりのバターでソテーしたムニエルだ。
ただ、自慢と言う割には至って普通。
美味しいには美味しいが、特別印象に残るような味ではない。
・・・・・・・・・・
結局何の感動も得られないまま、コース料理は終了した。
私たちが食事をしている間も、私たちの他には客が来る様子は無かった。
確かにこの程度の料理であれば、不快な思いをしてまで来る必要はない。
いくつもの料理を食べたが、どの料理も昼間食べた質素なオートミールのスープに及ぶものは無かった。
下働きの者が作ったスープが、お店自慢のシェフの料理の腕をはるかに上回っている。
「お料理はいかがだったでしょうか?」
煙草の臭いを漂わせて、女性給仕は私たちに近寄ってくる。
「料理の味はまあまあでしたわ。あえて感想を述べることもございません。
それよりも、庶民にスープを作る下働きの者のことを教えて下さらない?」
「えっ、なぜ貴方が下賤の者のことを知っていらっしゃるのですか?」
あなた、簡単に情報を漏らすわね。ちょろすぎるわ。
「あら?だって私たち昼間もこのお店に訪れましたのよ。
あなたの態度の変化もなかなかのものね♡」
「えっ・・・!?」
彼女は驚いた声をあげると同時にまじまじと私の顔を見る。
どうやら同一人物だということに気づいたらしい。
「ふんっ、変装までして…いいわよ。そんなに庶民のことが知りたければ教えてあげるわよ。」
急に態度を変える煙草女。
彼女はくるっと後ろを向き、厨房に向かって歩き出した。
しばらくすると煙草女は男の子を連れて戻ってきた。
おそらく18歳くらいだろう。
明らかに栄養不足でやせ細っており、髪の毛はボサボサ、目はぎょろっとしている。
身長は175㎝くらいだろう。ひょろ長い印象だ。
何のために呼ばれたのか分からないらしく、表情は明らかにおどおどしている。
「あなたがあのスープを作ったの?」
「は?本日のスープを作ったのはシェフでございます。」
「貴族用の料理じゃないわよ。庶民用の料理を作っているのは貴方なんでしょ?」
男の子は煙草女の方をちらりと見る。
煙草女は不服そうな顔をして頷く。
「はい、私です。何か問題がありましたでしょうか?」
「問題なんてないわ!あなたのスープは素晴らしかった。ただそれだけ言いたかったのよ。」
私の言葉にびっくりする男の子。
となりで煙草女が怪訝そうな顔をしている。
「は、はぁ、それはありがとうございます。」
男の子はさらに困惑しているようだ。
はにかんだ顔に幼さを感じる。
「オットー、支払いを済ませて頂戴。」
オットーは女性給仕に代金を支払っている間、私は男の子に耳うちする。
「あなた、近々私の所にいらっしゃい。」
私たちは、そのまま店を後にした。
相変わらず、無駄に豪華な内装が私たちの目に飛び込んでくる。
客は私たちの他は誰もいないようね。
ゴールデンタイムにこのガラガラぶりってどうなの?
「いらっしゃいませ!お客様」
威勢のいい声がホール内に響く。
先ほどまで塩対応だった店員全員が、僕たちに深々と礼をしているのだ。
服を変えるだけでこの対応。あなたたちしっかりと教育されているわね。
煙草臭い女性給仕が真っ先に私たちに近づいてくる。
「いらっしゃいませ、当店にようこそお越しくださいました。
それではお席にご案内します。」
先ほどとは打って変わって丁寧な対応の彼女。
服装が違うだけで、こうも態度が変わるのか。
ただ、煙草臭さは変わらない。
消臭剤をまとめて口の中に突っ込んでやりたい。
注文は相変わらずシェフ任せとなる。
女性給仕はそう告げると、厨房の方へと消えて行った。
「貴族3名!」
厨房から女性給仕の声が聞こえてくる。
結局貴族にも同じ対応なのね。この店の方針かしら?
私たちは顔を見合わせて、苦笑いをするしかなかった。
・・・・・・・・・・
10分後、女性給仕は料理を運んできた。
どうやら貴族にはコース料理らしい。前菜からデザートまでが順番に出されるようだ。
一品目はオードブル盛り合わせ、このお店自慢の前菜料理が少しずつ皿に盛り付けられている。
貴族コースでは、全員分のお皿が用意される。
1つの皿の料理をみんなで分け合う必要がない。
料理の味は至って普通だ。
確かに前菜といえど手の込んだ料理が使われている。
確かに美味しいが、昼間の料理のように感動するほどではない。
これなら学園食堂の料理の方が美味しかったわ。
二品目はスープとサラダだ。
こちらもいたって普通だ。特別印象に残るほどではない。
三品目は肉料理。この辺りで獲れる鴨を使った料理らしい。
ただ、下処理が上手く行えておらず、口に入れると獣臭さが口中に広がる。
ジビエを使うならちゃんと血抜きをしっかりしなさいよ。こんなの鴨に対する冒涜だわ!
続いてはこの店の自慢という魚料理。
鯛に似た高級魚であるフェンディを、たっぷりのバターでソテーしたムニエルだ。
ただ、自慢と言う割には至って普通。
美味しいには美味しいが、特別印象に残るような味ではない。
・・・・・・・・・・
結局何の感動も得られないまま、コース料理は終了した。
私たちが食事をしている間も、私たちの他には客が来る様子は無かった。
確かにこの程度の料理であれば、不快な思いをしてまで来る必要はない。
いくつもの料理を食べたが、どの料理も昼間食べた質素なオートミールのスープに及ぶものは無かった。
下働きの者が作ったスープが、お店自慢のシェフの料理の腕をはるかに上回っている。
「お料理はいかがだったでしょうか?」
煙草の臭いを漂わせて、女性給仕は私たちに近寄ってくる。
「料理の味はまあまあでしたわ。あえて感想を述べることもございません。
それよりも、庶民にスープを作る下働きの者のことを教えて下さらない?」
「えっ、なぜ貴方が下賤の者のことを知っていらっしゃるのですか?」
あなた、簡単に情報を漏らすわね。ちょろすぎるわ。
「あら?だって私たち昼間もこのお店に訪れましたのよ。
あなたの態度の変化もなかなかのものね♡」
「えっ・・・!?」
彼女は驚いた声をあげると同時にまじまじと私の顔を見る。
どうやら同一人物だということに気づいたらしい。
「ふんっ、変装までして…いいわよ。そんなに庶民のことが知りたければ教えてあげるわよ。」
急に態度を変える煙草女。
彼女はくるっと後ろを向き、厨房に向かって歩き出した。
しばらくすると煙草女は男の子を連れて戻ってきた。
おそらく18歳くらいだろう。
明らかに栄養不足でやせ細っており、髪の毛はボサボサ、目はぎょろっとしている。
身長は175㎝くらいだろう。ひょろ長い印象だ。
何のために呼ばれたのか分からないらしく、表情は明らかにおどおどしている。
「あなたがあのスープを作ったの?」
「は?本日のスープを作ったのはシェフでございます。」
「貴族用の料理じゃないわよ。庶民用の料理を作っているのは貴方なんでしょ?」
男の子は煙草女の方をちらりと見る。
煙草女は不服そうな顔をして頷く。
「はい、私です。何か問題がありましたでしょうか?」
「問題なんてないわ!あなたのスープは素晴らしかった。ただそれだけ言いたかったのよ。」
私の言葉にびっくりする男の子。
となりで煙草女が怪訝そうな顔をしている。
「は、はぁ、それはありがとうございます。」
男の子はさらに困惑しているようだ。
はにかんだ顔に幼さを感じる。
「オットー、支払いを済ませて頂戴。」
オットーは女性給仕に代金を支払っている間、私は男の子に耳うちする。
「あなた、近々私の所にいらっしゃい。」
私たちは、そのまま店を後にした。
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