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第5章 内戦編
第56話 フィッツホルムの街に到着しましたわ
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次の日の朝、私たちは関所に向かって出発した。
ここを越えればアイゼンベルク王国領だ。
お父様、お母様、お兄様たち、待っていて頂戴。
・・・・・・・・・・・・・
ボデガの村から馬で30分後、私たちは関所に到着した。
関所はまさに城塞だ。
関所の通行口には屈強な兵士たちがずらりと並び、通行希望者の検閲をしている。
簡単に関所を通れる者もいれば、別室に連れていかれる者もいた。
私たちはすでに出来ている通行待ちの列へ並んだ。
出入り口を除けば、あとは壁がずっと奥まで連なっている。
よじ登るのは無理そうだ。
この関所を通らずに関所を抜けることは出来ないだろう。
この関所はあっさりとは通れなさそうね。
私は通行証を袋から取り出し、内容を確認した。
私たちの番だ。
私たちの緊張しながら兵士たちの前に出た。
「あなたたちは、『メイドカフェ悪役令嬢』のご一行様ですね。お待ちしておりました。」
え?待っていたって何?
「あなたたちがここへ来るのは、ファンミーティングを通して伝わっています。」
えっ、私たちが関所を抜けるのは極秘情報のはずよ。
もちろん誰にも言っていないわよ。
「先日行われたファンミーティングでの、最重要事項だったんです。
あなたたちがここへ来ることは明白でした。
ささ、どうぞお通りください。」
えっ、まだ通行証も見せていないわよ。
「通行証?ああ、そんなものは必要ありません。
せっかくなので、受け取っておきますがあなたたちなら顔パスでOKです。」
えっ、そんなのでいいの?
私たちは場合によっては、あたたたちと戦争をするかもしれないのよ?
そんなこととは知らず、笑顔で送り出してくれる兵士たちだった。
私たちはこうして難なく関所を抜けることができた。
それにしてもファンミ、一体私たちの何を掴んでいるの。
普通に怖いわ!
すぐに王都かアイゼンベルク領に向かいたいのだが、情報が何もないまま行くのはリスクが高い。
私たちは国境近くの街フィッツホルムに向けて、再び馬を走らせたのだ。
フィッツホルムの街は、アイゼンベルク王国では5番目に大きい街だ。
街は魔物たちからの侵入を阻むため、街中を壁で囲っている。
壁の四方の入り口には、それぞれ門番が立っているのだ。
街に入るにはあの門番を説得しないといけないようね。
まったく骨が折れるわ。
私たちが門番に近づくと、門番を私の方に向き直った。
「お前たち、フィッツホルムの街に何か用か?」
私が答えようとすると、オットーは私を制止する。
「お嬢様、ここは私に任せてください。」
そう言うと彼は、私の代りにずいっと前に出た。
「私たちは戦乱を避けて、故郷を抜け出してきたのだ。どうか街に入れて欲しい。」
門番は一瞬考えたようだが、さらに質問を重ねてきた。
「どの領のどこの街から来たのだ?
すまんなこんな状況だから、簡単に街に入れるわけには行かないのだ。」
オットーは私の方をちらりと見て、
「アンポワネット領から来た。もう私たちには行くところがないのだ。」
えっ、オットー?その名前を出して大丈夫なの?
私の家名は没落してしまったんじゃないの?
「アンポワネット領からだと…!?」
門番の表情は一瞬にして固まった。
「そうだ、私たちは領主ゆかりの者だ。」
オットー、調子に乗り過ぎよ。そこまで言う必要なんてないじゃない。
オットーは、門番に近寄り耳に何かをつぶやいた。
門番の顔色が瞬時に変わる。
「ちょ、ちょっと待て、衛兵!ちょっと来てくれ!」
彼がそう叫ぶと、街の中からぞろぞろと衛兵が現れたのだ。
「こいつら、いやこの方達をお連れしろ、ただし丁重にな。」
衛兵は大きく頷き、私たちを門の中へと案内した。
一体どういうこと?
オットーを見ると、彼は私にウインクを返してきたのだ。
ここを越えればアイゼンベルク王国領だ。
お父様、お母様、お兄様たち、待っていて頂戴。
・・・・・・・・・・・・・
ボデガの村から馬で30分後、私たちは関所に到着した。
関所はまさに城塞だ。
関所の通行口には屈強な兵士たちがずらりと並び、通行希望者の検閲をしている。
簡単に関所を通れる者もいれば、別室に連れていかれる者もいた。
私たちはすでに出来ている通行待ちの列へ並んだ。
出入り口を除けば、あとは壁がずっと奥まで連なっている。
よじ登るのは無理そうだ。
この関所を通らずに関所を抜けることは出来ないだろう。
この関所はあっさりとは通れなさそうね。
私は通行証を袋から取り出し、内容を確認した。
私たちの番だ。
私たちの緊張しながら兵士たちの前に出た。
「あなたたちは、『メイドカフェ悪役令嬢』のご一行様ですね。お待ちしておりました。」
え?待っていたって何?
「あなたたちがここへ来るのは、ファンミーティングを通して伝わっています。」
えっ、私たちが関所を抜けるのは極秘情報のはずよ。
もちろん誰にも言っていないわよ。
「先日行われたファンミーティングでの、最重要事項だったんです。
あなたたちがここへ来ることは明白でした。
ささ、どうぞお通りください。」
えっ、まだ通行証も見せていないわよ。
「通行証?ああ、そんなものは必要ありません。
せっかくなので、受け取っておきますがあなたたちなら顔パスでOKです。」
えっ、そんなのでいいの?
私たちは場合によっては、あたたたちと戦争をするかもしれないのよ?
そんなこととは知らず、笑顔で送り出してくれる兵士たちだった。
私たちはこうして難なく関所を抜けることができた。
それにしてもファンミ、一体私たちの何を掴んでいるの。
普通に怖いわ!
すぐに王都かアイゼンベルク領に向かいたいのだが、情報が何もないまま行くのはリスクが高い。
私たちは国境近くの街フィッツホルムに向けて、再び馬を走らせたのだ。
フィッツホルムの街は、アイゼンベルク王国では5番目に大きい街だ。
街は魔物たちからの侵入を阻むため、街中を壁で囲っている。
壁の四方の入り口には、それぞれ門番が立っているのだ。
街に入るにはあの門番を説得しないといけないようね。
まったく骨が折れるわ。
私たちが門番に近づくと、門番を私の方に向き直った。
「お前たち、フィッツホルムの街に何か用か?」
私が答えようとすると、オットーは私を制止する。
「お嬢様、ここは私に任せてください。」
そう言うと彼は、私の代りにずいっと前に出た。
「私たちは戦乱を避けて、故郷を抜け出してきたのだ。どうか街に入れて欲しい。」
門番は一瞬考えたようだが、さらに質問を重ねてきた。
「どの領のどこの街から来たのだ?
すまんなこんな状況だから、簡単に街に入れるわけには行かないのだ。」
オットーは私の方をちらりと見て、
「アンポワネット領から来た。もう私たちには行くところがないのだ。」
えっ、オットー?その名前を出して大丈夫なの?
私の家名は没落してしまったんじゃないの?
「アンポワネット領からだと…!?」
門番の表情は一瞬にして固まった。
「そうだ、私たちは領主ゆかりの者だ。」
オットー、調子に乗り過ぎよ。そこまで言う必要なんてないじゃない。
オットーは、門番に近寄り耳に何かをつぶやいた。
門番の顔色が瞬時に変わる。
「ちょ、ちょっと待て、衛兵!ちょっと来てくれ!」
彼がそう叫ぶと、街の中からぞろぞろと衛兵が現れたのだ。
「こいつら、いやこの方達をお連れしろ、ただし丁重にな。」
衛兵は大きく頷き、私たちを門の中へと案内した。
一体どういうこと?
オットーを見ると、彼は私にウインクを返してきたのだ。
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