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18店目「場末の天才シェフ」
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こんばんは、熱いものは熱いうちに食べるトラ顔紳士です。
本日はウメーディから徒歩1時間ほどにあるジュウジュウという街にやって来ました。
街自体はさほど大きくはないのですが、ダンジョンに隣接しているので冒険者の出入りが多い街ですね。
今回やって来たお店は、冒険者ギルドの中にある人気の酒場「スタンディング」です。
実はこの酒場にはカウンターだけで椅子が無く、客は座ることなく立ったままお酒を飲んだり、料理を食べたりというスタイルですね。
メニューなどといったものはなく、マスターがその時ある食材を、お客さんの希望を聞きながら目の前で調理をしてくれます。
しかもその料理がうまい!
その気軽さと、料理の旨さで連日おおぜいの人で一杯のようです。
マスターは片目に眼帯を付けた、筋肉隆々の逞しい男性。
彼の低くて大きな声は、少し離れたところからでもはっきりと聞こえてきますね。
見た目の豪快さに反して、マスターの料理は繊細でオリジナル料理の宝庫。
マスターの料理を食べようと、遠路はるばるこの店来る人も多いらしいです。
実はこのマスター、数々の賞を獲得している凄腕料理人。
2つ以上の別々のタスクを、左右の手で同時に行えるという才能の持ち主のようです。
例えば右手で肉を切りながら、左手で野菜を切る、右手で食器を洗いながら、左手でお客さんに料理を出すという感じですね。
料理の工程を同時進行することはよくありますが、左右の手で別々の工程を行う人は珍しいです。
どうやら彼は【並列思考】というスキルの保持者。
2つ以上の物事を同時に考え、処理をすることが出来るようです。
本日の料理は、
・ジャイアントリザードのグリル 二銀貨
・ダンジョンディアーのワイン煮込み 一銀貨+五銅貨
・キラーシェルのガーリックバター焼き 一銀貨
ジャイアントリザードは、ダンジョンに住む体長二メートルはある巨大な爬虫類系の魔獣。
刃物を弾く、デコボコとした硬い鱗と強靭な牙を持っています。
ギョロッと大きな目と短い手足が特徴ですね。
ただその見た目とは裏腹に、性格は臆病で滅多に人前には現れないようです。
そのため捕獲するのが困難で、店でもあまり出ない貴重な食材とのことですね。
その貴重なジャイアントリザードのももの部分を骨付きのままグリルしたもの。
見た目はチキンレッグに似ていますが、それよりもずいぶん大きくて食べ応えは十分。
脂身はほとんどなく、うっすらピンク色をした綺麗な肉質です。
それでは早速食べてみましょう。
おお、旨い!
見た目はチキンレッグですが味わいはまったく別物。
濃厚そうな見た目にもかかわらず、味わいは意外なほどあっさり。
ささみ肉に近いかもしれません。
強い弾力のある肉で、大きなままだと少々噛み切るのが大変です。
ナイフで一口大に切り分ける方が良いでしょう。
肉からは香草のような爽やかな香りが口中に広がりますね。
味付けは塩味のみですが、別に用意してくれてある茶色のソースを使うと味変ができます。
あっさりとしたもも肉が、ソースを絡めれば複雑な風味に早変わり。
どちらも美味しいですが、個人的にはソースを絡める方が好きですね。
もちろんエールとの相性も抜群。
好みによりますが、僕はソースを絡めた肉の方がよりエールを美味しく感じましたよ。
続いて登場したのが、【ダンジョンディアーのワイン煮込み】です。
お皿には一口大にカットした肉が盛られており、その上から真っ赤なソースがかけられています。
付け合わせはマッシュポテトのようなものと、ハーブが添えられています。
これもうまそうだ。
ダンジョンディア―は、ダンジョンの五階層に住む鹿型の魔獣です。
頭から生えた大きな角が特徴で、敵が現れると相手に角を向けて突進します。
その突進力は驚異的で、まともに受けると熟練の冒険者でも重傷を負うほど。
料理の素材としても人気の食材で、焼いたり・煮たり・刺身でも食べられることがあるようです。
この料理は一体どんな味がするのでしょう。
ワクワクしてきますね。
早速手前の肉にナイフを入れると、スッと何の手ごたえもなく切れてしまいました。
口に入れると少しの獣臭の後に、赤ワインのふくよかな香りが鼻孔を突き抜けていきました。
味わいは濃厚。赤ワインの風味が濃厚なソースも美味しいですが、ダンジョンディアー自体の味も凄い!
赤み肉本来の味わいが濃縮しているといった印象で、噛めば噛むほど旨味と甘みが溢れてくるようです。
肉は見た目よりもずっと柔らかく、前歯でも簡単に噛み切れてしまうほどの柔らかさ。
脂身も無いのにこの柔らかさは、しっかり手間暇かけて煮込んでいるからなのでしょう。
これはエールよりもワインですね。
もちろん赤ワインとはベストマッチでしたよ。
続いての料理は、【キラーシェルのガーリックバター焼き】です。
キラーシェルはダンジョンの7階層の湖に生息する貝型の魔獣で、湖を渡ろうとする冒険者の脚に吸いつき、その部分を捕食します。
一匹では大した脅威にはならないですが、集団で襲われると脚や手などはあっという間に食べられてしまいます。
そんな危険な貝類ですが、料理の素材としては一級品。
旨味の濃いプリプリの肉厚は、油を使った料理と特に相性が良いようです。
ガーリックとバターが僕の考えうる最高の組み合わせ。
ガーリックの風味とバターの味わいが、キラーシェルの味わいをさらに高めてくれるようです。
もちろんエールのおつまみとしても最高!
美味しすぎて飲みすぎるので注意が必要ですね。
ごちそうさまでした。
店名:立ち飲み居酒屋「スタンディング」
予算:二銀貨~三銀貨
店の雰囲気 ★★★☆☆
店員の対応 ★★★★☆
料理の味 ★★★★★
コスパ ★★★★★
バラエティ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
本日はウメーディから徒歩1時間ほどにあるジュウジュウという街にやって来ました。
街自体はさほど大きくはないのですが、ダンジョンに隣接しているので冒険者の出入りが多い街ですね。
今回やって来たお店は、冒険者ギルドの中にある人気の酒場「スタンディング」です。
実はこの酒場にはカウンターだけで椅子が無く、客は座ることなく立ったままお酒を飲んだり、料理を食べたりというスタイルですね。
メニューなどといったものはなく、マスターがその時ある食材を、お客さんの希望を聞きながら目の前で調理をしてくれます。
しかもその料理がうまい!
その気軽さと、料理の旨さで連日おおぜいの人で一杯のようです。
マスターは片目に眼帯を付けた、筋肉隆々の逞しい男性。
彼の低くて大きな声は、少し離れたところからでもはっきりと聞こえてきますね。
見た目の豪快さに反して、マスターの料理は繊細でオリジナル料理の宝庫。
マスターの料理を食べようと、遠路はるばるこの店来る人も多いらしいです。
実はこのマスター、数々の賞を獲得している凄腕料理人。
2つ以上の別々のタスクを、左右の手で同時に行えるという才能の持ち主のようです。
例えば右手で肉を切りながら、左手で野菜を切る、右手で食器を洗いながら、左手でお客さんに料理を出すという感じですね。
料理の工程を同時進行することはよくありますが、左右の手で別々の工程を行う人は珍しいです。
どうやら彼は【並列思考】というスキルの保持者。
2つ以上の物事を同時に考え、処理をすることが出来るようです。
本日の料理は、
・ジャイアントリザードのグリル 二銀貨
・ダンジョンディアーのワイン煮込み 一銀貨+五銅貨
・キラーシェルのガーリックバター焼き 一銀貨
ジャイアントリザードは、ダンジョンに住む体長二メートルはある巨大な爬虫類系の魔獣。
刃物を弾く、デコボコとした硬い鱗と強靭な牙を持っています。
ギョロッと大きな目と短い手足が特徴ですね。
ただその見た目とは裏腹に、性格は臆病で滅多に人前には現れないようです。
そのため捕獲するのが困難で、店でもあまり出ない貴重な食材とのことですね。
その貴重なジャイアントリザードのももの部分を骨付きのままグリルしたもの。
見た目はチキンレッグに似ていますが、それよりもずいぶん大きくて食べ応えは十分。
脂身はほとんどなく、うっすらピンク色をした綺麗な肉質です。
それでは早速食べてみましょう。
おお、旨い!
見た目はチキンレッグですが味わいはまったく別物。
濃厚そうな見た目にもかかわらず、味わいは意外なほどあっさり。
ささみ肉に近いかもしれません。
強い弾力のある肉で、大きなままだと少々噛み切るのが大変です。
ナイフで一口大に切り分ける方が良いでしょう。
肉からは香草のような爽やかな香りが口中に広がりますね。
味付けは塩味のみですが、別に用意してくれてある茶色のソースを使うと味変ができます。
あっさりとしたもも肉が、ソースを絡めれば複雑な風味に早変わり。
どちらも美味しいですが、個人的にはソースを絡める方が好きですね。
もちろんエールとの相性も抜群。
好みによりますが、僕はソースを絡めた肉の方がよりエールを美味しく感じましたよ。
続いて登場したのが、【ダンジョンディアーのワイン煮込み】です。
お皿には一口大にカットした肉が盛られており、その上から真っ赤なソースがかけられています。
付け合わせはマッシュポテトのようなものと、ハーブが添えられています。
これもうまそうだ。
ダンジョンディア―は、ダンジョンの五階層に住む鹿型の魔獣です。
頭から生えた大きな角が特徴で、敵が現れると相手に角を向けて突進します。
その突進力は驚異的で、まともに受けると熟練の冒険者でも重傷を負うほど。
料理の素材としても人気の食材で、焼いたり・煮たり・刺身でも食べられることがあるようです。
この料理は一体どんな味がするのでしょう。
ワクワクしてきますね。
早速手前の肉にナイフを入れると、スッと何の手ごたえもなく切れてしまいました。
口に入れると少しの獣臭の後に、赤ワインのふくよかな香りが鼻孔を突き抜けていきました。
味わいは濃厚。赤ワインの風味が濃厚なソースも美味しいですが、ダンジョンディアー自体の味も凄い!
赤み肉本来の味わいが濃縮しているといった印象で、噛めば噛むほど旨味と甘みが溢れてくるようです。
肉は見た目よりもずっと柔らかく、前歯でも簡単に噛み切れてしまうほどの柔らかさ。
脂身も無いのにこの柔らかさは、しっかり手間暇かけて煮込んでいるからなのでしょう。
これはエールよりもワインですね。
もちろん赤ワインとはベストマッチでしたよ。
続いての料理は、【キラーシェルのガーリックバター焼き】です。
キラーシェルはダンジョンの7階層の湖に生息する貝型の魔獣で、湖を渡ろうとする冒険者の脚に吸いつき、その部分を捕食します。
一匹では大した脅威にはならないですが、集団で襲われると脚や手などはあっという間に食べられてしまいます。
そんな危険な貝類ですが、料理の素材としては一級品。
旨味の濃いプリプリの肉厚は、油を使った料理と特に相性が良いようです。
ガーリックとバターが僕の考えうる最高の組み合わせ。
ガーリックの風味とバターの味わいが、キラーシェルの味わいをさらに高めてくれるようです。
もちろんエールのおつまみとしても最高!
美味しすぎて飲みすぎるので注意が必要ですね。
ごちそうさまでした。
店名:立ち飲み居酒屋「スタンディング」
予算:二銀貨~三銀貨
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