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魔性の女たち②
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「そーだそーだ!あの女の誘惑に負けるなよ!」
亮介は、景子の隙の無い笑顔の中に何か底知れぬ物を感じ取っていた。
一見淑やかに見えるその眼差しには、ほの暗い熱や跳ねっ返りとも言えるある種の生意気さが垣間見える。
その印象を語る亮介に、三広は鼻に紙を突っ込んだまま目を丸くする。
「そりゃ~、考えすぎじゃないの?いくら何でもさあ」
「いや、な~んか気に入らないんだよ」
亮介はケーキのイチゴをフォークで刺して眺めた。
「この苺とおんなじさ。見た目は紅くて艶々して可愛くても、中身がこんな色をしてるなんて、思わないだろ?
甘そうに見えても酸っぱかったり……」
口に含むと、やはり酸っぱい。
スポンジとクリームが甘いので余計にそう感じる。
亮介は口をすぼめた。
「或いは、思いもかけず甘かったりね」
祐樹はニッコリ笑って亮介の頬を突っつくと溜め息を吐く。
「ほなみはさ……最初凄くつれなくて、俺本気でフラれたかと思ったもんな……
でも本当は、凄く甘く激しく思ってくれてたんだ……」
三広は祐樹の話に顔を赤くして、鼻に当てていた紙がまた鮮血に染まり、それを見たホテルの客が悲鳴を上げた。
亮介と野村は頭を下げて回る。
「すいません、驚かして」
「……大丈夫です。只の体質ですから……」
ヒソヒソ声が聞こえてきた。
『ね、あの人達何処かで見たことない?』
『皆カッコいい~!』
野村が亮介に耳打ちする。
「そろそろ、出ようか……騒ぎになると面倒だし」
「ああ、そうだな。
"あのクレッシェのメンバーが高級ホテルのロビーで興奮して鼻血ブー! "
とか週刊誌に書かれたら嫌だからな~!」
二人は頷きあい、祐樹と三広に目で合図した。
祐樹と三広も立ち上がるが、若い女性に声を掛けられた。
「あ、あの……クレッシェンドの西君と、根本君……」
おずおずと言い掛けた女性の口をサッと祐樹が塞ぐと、ウィンクする。
女性は真っ赤になって祐樹を凝視している。
「ごめんね?ここに居たこと、内緒にしてくれるかな?ホテルの方に迷惑がかかったら申し訳ないから……」
女性が口を塞がれたままでウンウンと頷くと、祐樹は輝く様な笑顔を向けた。
「ありがとう。
君、いい人だね……会えて嬉しかったよ」
手を離して、軽く頭を下げて優雅な足取りで出口に向かう祐樹の後を、三広が慌てて追い掛けた。
女性はうっとりとこちらを見詰めている。
「祐樹は、スゲーなあ」
雑踏を歩きながら三広は感心したように呟いた。
「何が?」
亮介が祐樹の肩をガシッと掴んだ。
「つまり、天性の女たらしって事さ!
さっきの女の子、もうお前に夢中だぜ?」
「何でだよ……俺は何もしてないよ?」
「あのどこが何もしてないだと――!?
あんな対応、俺には一生無理だ――!」
三広がギャンギャン喚く。
「気を付けないと、勘違いされるぞ」
「亮介……人を魔性の男みたいに言うなよな」
「お前が魔性でなくて何なんだよ!
ああ、そうだな……それ言ったら、ほなみちゃんも魔性の女と言えるかもなあ……」
「おい、人の奥さんの事を何言うのさ」
祐樹は微かに笑うが、内心亮介の言葉に納得していた。
確かにそうかも知れない。
天気の良い昼下がり、街中には沢山の人が溢れていた。
ビジネスマンに、学校帰りの女子高生や小さな子供連れの主婦。
ベビーカーを押す女性とすれ違い、祐樹は思わず目で追ってしまう。
小さな指に柔らかそうな頬。
何もかもが幸せから出来ている様なその存在。
自分とほなみの子供が生まれるのは夏を過ぎて秋が深まる頃だ。
どんな子が俺達の所にやって来るんだろうか。
俺とほなみを結びつけてくれたキューピッドみたいな天使。
亮介が腕を頭の後ろで組んで、天を仰いだ。
「はあ――でも、さっきの北森って女も魔性疑惑は濃厚だぜ!
祐樹、くれぐれも言うけど、対応に気を付けろよ?」
「――ん?あ、ああ」
祐樹は聞いて無かったのがバレバレな適当な返事をする。
「魔性か……あぐりも魔性だな……」
野村がボソッと呟いた。
「ああ、そう言えばあぐりちゃん久しく会ってないな~!
どうなんだよお前ら!
祐樹とほなみちゃんも結婚したし、次は野村か?」
三広が野村の背中をつついたが、野村は肩を落として溜め息を吐くばかりだ。
「お、俺まずい事聞いちゃった感じ?」
「あぐり、忙しいからって、なかなか会えないんだよ……それに志村さんの所に住んでるって言うから、なんか心配でさ……」
「志村さん、あっちの人だから大丈夫だろ?」
野村はキッと三広を睨む。
「そんなのわかんねえよ。志村さんだって、ある時魔が差す事もあるかも知れない!」
「うわっ!こ、怖いよ――わ、わかったから!睨むなよ!」
野村はまた溜め息を吐いて俯いて歩く。
「ほなみちゃんも、北森景子も、あぐりちゃんも魔性か……
世の中魔性な女ばかりじゃないか」
亮介は笑った。
「ほなみの魔性なら、捕まってもいいさ」
「うおおお言ってくれるな祐樹――!俺、また鼻血出そうだよ」
亮介はポケットティッシュを三広に投げた。
「お前はもうボックスティッシュを持ち歩け!鼻血猿!」
「なんだと――!手長オランウータン!」
「手足が長いだけお前よりマシだ――!へっぽこ霊長類め!」
「こんのお――!」
「おっ?やるか?」
街中でポカポカ撲り合いを始める二人を他所に、祐樹は俯く野村の背中を叩いた。
「待ってても変わらないぜ?好きなら、さっさと拐っちまえよ」
「……あぐりの気持ちが、イマイチ良くわかんないんだよな」
「まあ、そりゃ本人に確かめないとな」
祐樹は、ふと部屋で自分を待つほなみを思う。
――ほなみは、今何をしているのだろう。
何を考えている?
こんな風に、俺の事を考えて恋しく思っているのだろうか――
甘く香る髪や、柔らかい微笑みを思い浮かべて、祐樹の脳内がほなみで一杯になると、居てもたってもいられなくなる。
祐樹は時計を見た。
(三時か……)
「悪い、先に帰る」
そう言う祐樹に野村はぼんやりと頷き、亮介と三広は首を締め合いながらガッツポーズを送った。
亮介は、雑踏の中を人を器用に掻き分けて走っていく祐樹の後ろ姿を見て微笑んだ。
――あの調子なら、誘惑があってもフラフラする事はないかも知れない――
それは希望的観測かも知れないが、そうであって欲しい。
心からそう思った。
「Sビルの前まで!」
野村は運転手に指示した。
あぐりが今頃そこでCM撮影の仕事をしている筈だ。
話をする時間はないかも知れないが、顔を一目でも見たかった。
野村は、あぐりを一度抱いて、それからは唇は重ねたりしたが、それ以上の行為には及んでいない。
彼女も野村を憎からず想っている筈だが、やはり、まだ稲川の事を引き摺っているのだろうか?
それとも、野村が奪うのを待っているのだろうか?
その考えは直ぐに打ち消された。
あぐりの性格からして、待ちの体勢はあり得ない。
――多分、俺にはまだあぐりの全てを夢中にさせる魅力が足りないのだ。
"好きなら、さらっちまえよ"
祐樹の言葉が頭に過り、一人後部席で苦笑した。
「簡単に言うなよな……
全く」
亮介は、景子の隙の無い笑顔の中に何か底知れぬ物を感じ取っていた。
一見淑やかに見えるその眼差しには、ほの暗い熱や跳ねっ返りとも言えるある種の生意気さが垣間見える。
その印象を語る亮介に、三広は鼻に紙を突っ込んだまま目を丸くする。
「そりゃ~、考えすぎじゃないの?いくら何でもさあ」
「いや、な~んか気に入らないんだよ」
亮介はケーキのイチゴをフォークで刺して眺めた。
「この苺とおんなじさ。見た目は紅くて艶々して可愛くても、中身がこんな色をしてるなんて、思わないだろ?
甘そうに見えても酸っぱかったり……」
口に含むと、やはり酸っぱい。
スポンジとクリームが甘いので余計にそう感じる。
亮介は口をすぼめた。
「或いは、思いもかけず甘かったりね」
祐樹はニッコリ笑って亮介の頬を突っつくと溜め息を吐く。
「ほなみはさ……最初凄くつれなくて、俺本気でフラれたかと思ったもんな……
でも本当は、凄く甘く激しく思ってくれてたんだ……」
三広は祐樹の話に顔を赤くして、鼻に当てていた紙がまた鮮血に染まり、それを見たホテルの客が悲鳴を上げた。
亮介と野村は頭を下げて回る。
「すいません、驚かして」
「……大丈夫です。只の体質ですから……」
ヒソヒソ声が聞こえてきた。
『ね、あの人達何処かで見たことない?』
『皆カッコいい~!』
野村が亮介に耳打ちする。
「そろそろ、出ようか……騒ぎになると面倒だし」
「ああ、そうだな。
"あのクレッシェのメンバーが高級ホテルのロビーで興奮して鼻血ブー! "
とか週刊誌に書かれたら嫌だからな~!」
二人は頷きあい、祐樹と三広に目で合図した。
祐樹と三広も立ち上がるが、若い女性に声を掛けられた。
「あ、あの……クレッシェンドの西君と、根本君……」
おずおずと言い掛けた女性の口をサッと祐樹が塞ぐと、ウィンクする。
女性は真っ赤になって祐樹を凝視している。
「ごめんね?ここに居たこと、内緒にしてくれるかな?ホテルの方に迷惑がかかったら申し訳ないから……」
女性が口を塞がれたままでウンウンと頷くと、祐樹は輝く様な笑顔を向けた。
「ありがとう。
君、いい人だね……会えて嬉しかったよ」
手を離して、軽く頭を下げて優雅な足取りで出口に向かう祐樹の後を、三広が慌てて追い掛けた。
女性はうっとりとこちらを見詰めている。
「祐樹は、スゲーなあ」
雑踏を歩きながら三広は感心したように呟いた。
「何が?」
亮介が祐樹の肩をガシッと掴んだ。
「つまり、天性の女たらしって事さ!
さっきの女の子、もうお前に夢中だぜ?」
「何でだよ……俺は何もしてないよ?」
「あのどこが何もしてないだと――!?
あんな対応、俺には一生無理だ――!」
三広がギャンギャン喚く。
「気を付けないと、勘違いされるぞ」
「亮介……人を魔性の男みたいに言うなよな」
「お前が魔性でなくて何なんだよ!
ああ、そうだな……それ言ったら、ほなみちゃんも魔性の女と言えるかもなあ……」
「おい、人の奥さんの事を何言うのさ」
祐樹は微かに笑うが、内心亮介の言葉に納得していた。
確かにそうかも知れない。
天気の良い昼下がり、街中には沢山の人が溢れていた。
ビジネスマンに、学校帰りの女子高生や小さな子供連れの主婦。
ベビーカーを押す女性とすれ違い、祐樹は思わず目で追ってしまう。
小さな指に柔らかそうな頬。
何もかもが幸せから出来ている様なその存在。
自分とほなみの子供が生まれるのは夏を過ぎて秋が深まる頃だ。
どんな子が俺達の所にやって来るんだろうか。
俺とほなみを結びつけてくれたキューピッドみたいな天使。
亮介が腕を頭の後ろで組んで、天を仰いだ。
「はあ――でも、さっきの北森って女も魔性疑惑は濃厚だぜ!
祐樹、くれぐれも言うけど、対応に気を付けろよ?」
「――ん?あ、ああ」
祐樹は聞いて無かったのがバレバレな適当な返事をする。
「魔性か……あぐりも魔性だな……」
野村がボソッと呟いた。
「ああ、そう言えばあぐりちゃん久しく会ってないな~!
どうなんだよお前ら!
祐樹とほなみちゃんも結婚したし、次は野村か?」
三広が野村の背中をつついたが、野村は肩を落として溜め息を吐くばかりだ。
「お、俺まずい事聞いちゃった感じ?」
「あぐり、忙しいからって、なかなか会えないんだよ……それに志村さんの所に住んでるって言うから、なんか心配でさ……」
「志村さん、あっちの人だから大丈夫だろ?」
野村はキッと三広を睨む。
「そんなのわかんねえよ。志村さんだって、ある時魔が差す事もあるかも知れない!」
「うわっ!こ、怖いよ――わ、わかったから!睨むなよ!」
野村はまた溜め息を吐いて俯いて歩く。
「ほなみちゃんも、北森景子も、あぐりちゃんも魔性か……
世の中魔性な女ばかりじゃないか」
亮介は笑った。
「ほなみの魔性なら、捕まってもいいさ」
「うおおお言ってくれるな祐樹――!俺、また鼻血出そうだよ」
亮介はポケットティッシュを三広に投げた。
「お前はもうボックスティッシュを持ち歩け!鼻血猿!」
「なんだと――!手長オランウータン!」
「手足が長いだけお前よりマシだ――!へっぽこ霊長類め!」
「こんのお――!」
「おっ?やるか?」
街中でポカポカ撲り合いを始める二人を他所に、祐樹は俯く野村の背中を叩いた。
「待ってても変わらないぜ?好きなら、さっさと拐っちまえよ」
「……あぐりの気持ちが、イマイチ良くわかんないんだよな」
「まあ、そりゃ本人に確かめないとな」
祐樹は、ふと部屋で自分を待つほなみを思う。
――ほなみは、今何をしているのだろう。
何を考えている?
こんな風に、俺の事を考えて恋しく思っているのだろうか――
甘く香る髪や、柔らかい微笑みを思い浮かべて、祐樹の脳内がほなみで一杯になると、居てもたってもいられなくなる。
祐樹は時計を見た。
(三時か……)
「悪い、先に帰る」
そう言う祐樹に野村はぼんやりと頷き、亮介と三広は首を締め合いながらガッツポーズを送った。
亮介は、雑踏の中を人を器用に掻き分けて走っていく祐樹の後ろ姿を見て微笑んだ。
――あの調子なら、誘惑があってもフラフラする事はないかも知れない――
それは希望的観測かも知れないが、そうであって欲しい。
心からそう思った。
「Sビルの前まで!」
野村は運転手に指示した。
あぐりが今頃そこでCM撮影の仕事をしている筈だ。
話をする時間はないかも知れないが、顔を一目でも見たかった。
野村は、あぐりを一度抱いて、それからは唇は重ねたりしたが、それ以上の行為には及んでいない。
彼女も野村を憎からず想っている筈だが、やはり、まだ稲川の事を引き摺っているのだろうか?
それとも、野村が奪うのを待っているのだろうか?
その考えは直ぐに打ち消された。
あぐりの性格からして、待ちの体勢はあり得ない。
――多分、俺にはまだあぐりの全てを夢中にさせる魅力が足りないのだ。
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