12 / 44
地元住民への取材(2)
しおりを挟む
◽️定食屋常連サラリーマンの娘と友人
お姉さんが名刺くれた人? うんうん。お母さんから聞いたよー。友達とそこ行ったことあるから、その子も連れてきた! 行ったのは一年位前かな──え、やだ、イケメン! このお兄さんは? お姉さんの彼氏さん? あぁ、お兄さん? へぇ~(意味ありげに頷く)。ねえねえ、あとでデュエットしません? だめ? なんで? 音痴だから? 可愛い~。
ん? あ、そうそう、『恋愛成就のパワースポット』! え、『心霊スポット』? あーどうだろ。どっちのほうがメジャーって言われるとわかんないけど、私たちはどっちでも知ってる。もともとはうちの学校の生徒たちが集まる裏サイトみたいなところで出てた話で、ある女の先輩が投稿したらしいんだよね。私たちが入学した頃には、とっくに卒業してるはずの人なんだけど。
その人が言うには、『片想いが実る』とか『恋愛がうまく行く』とか、恋愛に関する願いが叶うって触れ込みだったの。で、その裏サイトを見て行ったよーっていう人たちが結構書き込みしてて。でも、誰もその詳細みたいなやつを話してないんだよね。だから、たぶんみんなこぞって行ったんだと思う。知らないことを知らないままでも別にどうってことないけど、みんなが知ってるものを知らないままなのは、なんか気持ち悪いじゃん。自分だけ除け者みたいで。
クラスの中で「行った」「行かない」って話になって、中学生の時に行ったなんて強者までいたけど、私たちも行ったことなかったし、その、好きな人もいるから、行こうかってことになったの。
でね、おまじないもそうだけど、いくつかルールがあって、その一つが「話しちゃいけない」ってやつなのね。「一人で行ってはいけない」? そんなルールはなかったと思うけど……だからふたりで行ったんだし。とりあえず、一人で行っても誰かと一緒に行っても、その中では絶対に話しちゃいけないっていうのは間違いないよ。私たちはそのルールを守って、一部屋ずつ回ってきたの。
え? うん、そうだよ。それもルールの一つ。一言も喋らずに一部屋ずつ全部回る。回りきれたら『片想いが実る』って。回りきれないこともあるのか? それは、うーん、わかんない。でもね、別になんてことない建物だったよ、ね? 幽霊とか出るんじゃないかなって思ってたけど、本当に何もなかった。ゴミ? そんなのもないよ。他に誰かいたか? どうだろ、私たちが行った時はいなかったけど。
大学生? 知らなーい。でも、もし、その噂を広めた人が実在するんなら、大学生よりは上なんじゃないかな。どういうことか、って?
さっき言ったある女の先輩っていうのは、誰もどこそこの誰々っていうのを知らないの。本当にいるかいないかもわかんない、都市伝説みたいな人。
──だけど、私はいると思ってる。だって、聞いたことがあるから。その人、あそこに行って、この噂をネットに書き込んでから行方不明になったんだって。どこで聞いたか忘れちゃったけど。それもネットの書き込みで見たんだったかもしれない。あぁそうだ。少し時間が経ってから、友達にも見せようと思ってその書き込み探したんだけど結局見つからなかったから、やっぱりそう、ネットで見たの。
私としてはどっちかというと、恋愛とか出会いとかより、幽霊とか行方不明になったその先輩とかと会えるかもってワクワクしたんだよね。だって、もし見つけたらヒーローだよ? まぁ誰もいなかったし、何も見つからなかったけど。あ、この子は彼氏見つけたけどね!
そうだねー、噂自体は裏サイトが最初だったと思う。そういえば、SNSに上がってるのは見たことないかも。掲示板? さあ、わかんない。私たち、あんまり見ないから。だって、芸能人とか友達とかのSNS巡るだけで忙しいし、動画だって見たいし、ねえ? え、勉強? そんなの赤点じゃなきゃ別にできなくてもいいよー。親とか先生とかに怒られなきゃいいの。
でも、裏サイトでもそのある女の先輩に触れるのは、いつからかタブーになってったよね。明確にダメって言われてるわけじゃないよ、だってダメって言ったらそれってイコールその話に関わる内容でしょ? 矛盾しちゃうじゃん。「意識しない!」って考えれば考えるほど『意識してる』──っていうのとおんなじ。私たちが行った直後くらいから、その『恋愛成就のパワースポット』の話は全然出なくなった。せっかく行ったのになんか拍子抜けって感じ。ただ、そのおかげで、『恋愛成就』っていうより『心霊スポット』って感じが強くなったのかも。私たちは行ったことあるからそういうんじゃないってわかるんだけど、今度は行方不明になるって真相を確かめるために出かける人も出てきた、とか──あはは、ま、これもただの噂! ね、もう知ってること全部話したし、約束通り、お兄さん一緒に歌いましょ! そんな約束してない? ずるいー、なんかご褒美くださいよー!
◽️定食屋常連マダムの知り合い(推定30代)
あ、どうも~。『開かずの自動ドア』の話でしたよね。あの人、大げさに話したんじゃありません? 大したこと知らないんですよ……お役に立てるようなことは何もないと思います。それでもいい? まぁ、それなら──。
私自身は一度行こうとしたことがあります。ええ、実際に行ってはいません。その前に止められましたから。誰にって? 町の旧家の奥様です。いくつくらい? 年齢ですか? そうですねぇ……40代くらいかしら。私より少し上だったと思います。ご長男のお嫁さんですよ。彼女はよく行くらしいんですけどね。
彼女とはママ友なんです。彼女の家の下の子と、私の息子が同い年で。ある日、お茶しませんかってことになって、何がきっかけだったか、あのスーパーの話になったんですよ。それで、安いなら行ってみようかと思ってって何気なく言ったら、遮るように「やめたほうがいい!」って。理由? さあ、言ってくれませんでしたから。というより、聞くのも怖いってくらい、血相変えてたので。その店に何かあるのか、それとも私が嫌いなのか──。どちらにしてもあまりいい気分はしませんでしたので、もうスーパーの話は出しませんでした。彼女ともそれからは疎遠になって。え? ええ、今でももちろんあの大きなお家にいらっしゃいますよ。
あ、でも──。その後、もっと嫌になる出来事を風の噂で聞いたので、そうですね、正確に言うとそれからです、彼女と会わなくなったのは。
その噂ですか。私が言ったって、言わないでくださいね。旦那からはあの人と──いえ、あの家と仲良くやってくれって言われてて。内緒にしてるんです、私が彼女を避けてること。でも、子どものことを考えると、あまり関わりたくないっていうのが本音です。そう、今となっては尚更ね。
──彼女、虐待してるんですって。自分の子どもを。
前にそのスーパーでそれこそママ友がお会いしたんですって。そうしたら、お菓子が欲しくて泣いてる下の子──うちの子と同い年の──の頬を引っ叩いたり、腕にあざができるほど強く引きずるみたいに無理やり連れ回してたり、ある時は口が聞けないようになのか口にタオルを巻かれてたこともあるって。そんなの、ねえ? どう思います?
私もうびっくりしちゃって。どうかしら。それとなくうちの子に聞いてみたこともあるんです。あそこの家の子、どうしてる?って──子どもにあの子とは付き合うなとは言ってないです。子どもは子ども同士の関係だってあるでしょうから。まぁでも、私のちょっとした感情が伝わるのか、うちの子もあまり遊ばなくなったようで。私がいい顔をしないからでしょうね。でも、あえてそれを訂正しようとは思いません。
ともかく、うちの子に聞いた話だと、その子、最近は学校にも来てないそうですよ。行方不明になった、ってクラスメイトたちは騒いでるって。私に注意されるから、うちの子はその輪には加わってないみたいだけど。でも不登校を行方不明だなんて──ただ、どうなのかしらね。その子はそれで幸せなのかしら。お母さんに虐待を受けているんだとしたら、家にいるほうが危ないじゃないですか。え? お母さんと家に二人きりなのか? まさか、おじいちゃんもおばあちゃんもいますよ、もちろん旦那さんも上の子も。でも、ほら、あの家は特別だから。
代々続く旧家で、よそ者がご家庭のことに口出ししようものならもう大変。いくら正しいこと言ってもこっちのほうが悪者になっちゃうんだから。あの家が白と言えば、黒だって白になっちゃうんですよ。
弟さん? あぁ、結婚して家を出たっていう次男の。市内で暮らしているそうですね。彼のほうがお兄さんより結婚が早かったって聞きましたよ、そりゃそうよね、あんな家、継ぐつもりがなかったら早く出たいもの。あらあらごめんなさいね、長話しちゃって。カラオケボックスなんて久々に来たから。ドリンクバーもらってきていいかしら?
お姉さんが名刺くれた人? うんうん。お母さんから聞いたよー。友達とそこ行ったことあるから、その子も連れてきた! 行ったのは一年位前かな──え、やだ、イケメン! このお兄さんは? お姉さんの彼氏さん? あぁ、お兄さん? へぇ~(意味ありげに頷く)。ねえねえ、あとでデュエットしません? だめ? なんで? 音痴だから? 可愛い~。
ん? あ、そうそう、『恋愛成就のパワースポット』! え、『心霊スポット』? あーどうだろ。どっちのほうがメジャーって言われるとわかんないけど、私たちはどっちでも知ってる。もともとはうちの学校の生徒たちが集まる裏サイトみたいなところで出てた話で、ある女の先輩が投稿したらしいんだよね。私たちが入学した頃には、とっくに卒業してるはずの人なんだけど。
その人が言うには、『片想いが実る』とか『恋愛がうまく行く』とか、恋愛に関する願いが叶うって触れ込みだったの。で、その裏サイトを見て行ったよーっていう人たちが結構書き込みしてて。でも、誰もその詳細みたいなやつを話してないんだよね。だから、たぶんみんなこぞって行ったんだと思う。知らないことを知らないままでも別にどうってことないけど、みんなが知ってるものを知らないままなのは、なんか気持ち悪いじゃん。自分だけ除け者みたいで。
クラスの中で「行った」「行かない」って話になって、中学生の時に行ったなんて強者までいたけど、私たちも行ったことなかったし、その、好きな人もいるから、行こうかってことになったの。
でね、おまじないもそうだけど、いくつかルールがあって、その一つが「話しちゃいけない」ってやつなのね。「一人で行ってはいけない」? そんなルールはなかったと思うけど……だからふたりで行ったんだし。とりあえず、一人で行っても誰かと一緒に行っても、その中では絶対に話しちゃいけないっていうのは間違いないよ。私たちはそのルールを守って、一部屋ずつ回ってきたの。
え? うん、そうだよ。それもルールの一つ。一言も喋らずに一部屋ずつ全部回る。回りきれたら『片想いが実る』って。回りきれないこともあるのか? それは、うーん、わかんない。でもね、別になんてことない建物だったよ、ね? 幽霊とか出るんじゃないかなって思ってたけど、本当に何もなかった。ゴミ? そんなのもないよ。他に誰かいたか? どうだろ、私たちが行った時はいなかったけど。
大学生? 知らなーい。でも、もし、その噂を広めた人が実在するんなら、大学生よりは上なんじゃないかな。どういうことか、って?
さっき言ったある女の先輩っていうのは、誰もどこそこの誰々っていうのを知らないの。本当にいるかいないかもわかんない、都市伝説みたいな人。
──だけど、私はいると思ってる。だって、聞いたことがあるから。その人、あそこに行って、この噂をネットに書き込んでから行方不明になったんだって。どこで聞いたか忘れちゃったけど。それもネットの書き込みで見たんだったかもしれない。あぁそうだ。少し時間が経ってから、友達にも見せようと思ってその書き込み探したんだけど結局見つからなかったから、やっぱりそう、ネットで見たの。
私としてはどっちかというと、恋愛とか出会いとかより、幽霊とか行方不明になったその先輩とかと会えるかもってワクワクしたんだよね。だって、もし見つけたらヒーローだよ? まぁ誰もいなかったし、何も見つからなかったけど。あ、この子は彼氏見つけたけどね!
そうだねー、噂自体は裏サイトが最初だったと思う。そういえば、SNSに上がってるのは見たことないかも。掲示板? さあ、わかんない。私たち、あんまり見ないから。だって、芸能人とか友達とかのSNS巡るだけで忙しいし、動画だって見たいし、ねえ? え、勉強? そんなの赤点じゃなきゃ別にできなくてもいいよー。親とか先生とかに怒られなきゃいいの。
でも、裏サイトでもそのある女の先輩に触れるのは、いつからかタブーになってったよね。明確にダメって言われてるわけじゃないよ、だってダメって言ったらそれってイコールその話に関わる内容でしょ? 矛盾しちゃうじゃん。「意識しない!」って考えれば考えるほど『意識してる』──っていうのとおんなじ。私たちが行った直後くらいから、その『恋愛成就のパワースポット』の話は全然出なくなった。せっかく行ったのになんか拍子抜けって感じ。ただ、そのおかげで、『恋愛成就』っていうより『心霊スポット』って感じが強くなったのかも。私たちは行ったことあるからそういうんじゃないってわかるんだけど、今度は行方不明になるって真相を確かめるために出かける人も出てきた、とか──あはは、ま、これもただの噂! ね、もう知ってること全部話したし、約束通り、お兄さん一緒に歌いましょ! そんな約束してない? ずるいー、なんかご褒美くださいよー!
◽️定食屋常連マダムの知り合い(推定30代)
あ、どうも~。『開かずの自動ドア』の話でしたよね。あの人、大げさに話したんじゃありません? 大したこと知らないんですよ……お役に立てるようなことは何もないと思います。それでもいい? まぁ、それなら──。
私自身は一度行こうとしたことがあります。ええ、実際に行ってはいません。その前に止められましたから。誰にって? 町の旧家の奥様です。いくつくらい? 年齢ですか? そうですねぇ……40代くらいかしら。私より少し上だったと思います。ご長男のお嫁さんですよ。彼女はよく行くらしいんですけどね。
彼女とはママ友なんです。彼女の家の下の子と、私の息子が同い年で。ある日、お茶しませんかってことになって、何がきっかけだったか、あのスーパーの話になったんですよ。それで、安いなら行ってみようかと思ってって何気なく言ったら、遮るように「やめたほうがいい!」って。理由? さあ、言ってくれませんでしたから。というより、聞くのも怖いってくらい、血相変えてたので。その店に何かあるのか、それとも私が嫌いなのか──。どちらにしてもあまりいい気分はしませんでしたので、もうスーパーの話は出しませんでした。彼女ともそれからは疎遠になって。え? ええ、今でももちろんあの大きなお家にいらっしゃいますよ。
あ、でも──。その後、もっと嫌になる出来事を風の噂で聞いたので、そうですね、正確に言うとそれからです、彼女と会わなくなったのは。
その噂ですか。私が言ったって、言わないでくださいね。旦那からはあの人と──いえ、あの家と仲良くやってくれって言われてて。内緒にしてるんです、私が彼女を避けてること。でも、子どものことを考えると、あまり関わりたくないっていうのが本音です。そう、今となっては尚更ね。
──彼女、虐待してるんですって。自分の子どもを。
前にそのスーパーでそれこそママ友がお会いしたんですって。そうしたら、お菓子が欲しくて泣いてる下の子──うちの子と同い年の──の頬を引っ叩いたり、腕にあざができるほど強く引きずるみたいに無理やり連れ回してたり、ある時は口が聞けないようになのか口にタオルを巻かれてたこともあるって。そんなの、ねえ? どう思います?
私もうびっくりしちゃって。どうかしら。それとなくうちの子に聞いてみたこともあるんです。あそこの家の子、どうしてる?って──子どもにあの子とは付き合うなとは言ってないです。子どもは子ども同士の関係だってあるでしょうから。まぁでも、私のちょっとした感情が伝わるのか、うちの子もあまり遊ばなくなったようで。私がいい顔をしないからでしょうね。でも、あえてそれを訂正しようとは思いません。
ともかく、うちの子に聞いた話だと、その子、最近は学校にも来てないそうですよ。行方不明になった、ってクラスメイトたちは騒いでるって。私に注意されるから、うちの子はその輪には加わってないみたいだけど。でも不登校を行方不明だなんて──ただ、どうなのかしらね。その子はそれで幸せなのかしら。お母さんに虐待を受けているんだとしたら、家にいるほうが危ないじゃないですか。え? お母さんと家に二人きりなのか? まさか、おじいちゃんもおばあちゃんもいますよ、もちろん旦那さんも上の子も。でも、ほら、あの家は特別だから。
代々続く旧家で、よそ者がご家庭のことに口出ししようものならもう大変。いくら正しいこと言ってもこっちのほうが悪者になっちゃうんだから。あの家が白と言えば、黒だって白になっちゃうんですよ。
弟さん? あぁ、結婚して家を出たっていう次男の。市内で暮らしているそうですね。彼のほうがお兄さんより結婚が早かったって聞きましたよ、そりゃそうよね、あんな家、継ぐつもりがなかったら早く出たいもの。あらあらごめんなさいね、長話しちゃって。カラオケボックスなんて久々に来たから。ドリンクバーもらってきていいかしら?
0
あなたにおすすめの小説
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/13:『ものおと』の章を追加。2025/12/20の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/12:『つえ』の章を追加。2025/12/19の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/11:『にく』の章を追加。2025/12/18の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/10:『うでどけい』の章を追加。2025/12/17の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/9:『ひかるかお』の章を追加。2025/12/16の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/8:『そうちょう』の章を追加。2025/12/15の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/7:『どろのあしあと』の章を追加。2025/12/14の朝8時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
視える僕らのシェアハウス
橘しづき
ホラー
安藤花音は、ごく普通のOLだった。だが25歳の誕生日を境に、急におかしなものが見え始める。
電車に飛び込んでバラバラになる男性、やせ細った子供の姿、どれもこの世のものではない者たち。家の中にまで入ってくるそれらに、花音は仕事にも行けず追い詰められていた。
ある日、駅のホームで電車を待っていると、霊に引き込まれそうになってしまう。そこを、見知らぬ男性が間一髪で救ってくれる。彼は花音の話を聞いて名刺を一枚手渡す。
『月乃庭 管理人 竜崎奏多』
不思議なルームシェアが、始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
怪異の忘れ物
木全伸治
ホラー
千近くあったショートショートを下記の理由により、ツギクル、ノベルアップ+、カクヨムなどに分散させました。
さて、Webコンテンツより出版申請いただいた
「怪異の忘れ物」につきまして、
審議にお時間をいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
ご返信が遅くなりましたことをお詫びいたします。
さて、御著につきまして編集部にて出版化を検討してまいりましたが、
出版化は難しいという結論に至りました。
私どもはこのような結論となりましたが、
当然、出版社により見解は異なります。
是非、他の出版社などに挑戦され、
「怪異の忘れ物」の出版化を
実現されることをお祈りしております。
以上ご連絡申し上げます。
アルファポリス編集部
というお返事をいただいたので、本作品は、一気に全削除はしませんが、ある程度別の投稿サイトに移行しました。
www.youtube.com/@sinzikimata
私、俺、どこかの誰かが体験する怪奇なお話。バットエンド多め。少し不思議な物語もあり。ショートショート集。
いつか、茶風林さんが、主催されていた「大人が楽しむ朗読会」の怪し会みたいに、自分の作品を声優さんに朗読してもらうのが夢。
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
どうしてそこにトリックアートを設置したんですか?
鞠目
ホラー
N県の某ショッピングモールには、エントランスホールやエレベーター付近など、色んなところにトリックアートが設置されている。
先日、そのトリックアートについて設置場所がおかしいものがあると聞いた私は、わかる範囲で調べてみることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる