29 / 44
守れない約束
しおりを挟む
例によって兄が車につけていたヒモ(※主にはぐれないようにする為だが、今回はそれほど家が広くないので必要ないかもしれない)を、お互い手首に巻き、私たちは家の玄関にあたる入り口へと向かった。
ここで兄との約束ごと5ヶ条をおさらいしよう。
①声を出してはいけない
②もし何かが見えても目を合わせてはいけない
③写真は絶対NG、動画は画面を見ないこと
④何があっても急に逃げ出してはいけない
⑤極力ものに触れてはいけない
この5ヶ条は幽霊をはじめとする人ならざるものとの共存をベースとしている。(※詳しくは『異世界の入り口』を参照)
しかし、今回に限って言えば幽霊やそれに類するものよりも生きている人間に気をつけねばならないだろう。
懐中電灯を片手に、兄のヒモを引く合図で私たちは中へと入った。
ざりざりとガラス片を踏む音が響く。
山間の村だけあって、夏だというのに薄暗くなりつつある室内を、私たちはできるだけ離れないように進んでいく。
今のところ他に物音はしない。
後ろから追いかけてくるような足音もない。
ただ、東京ナンバーの車が置いてある(※どこかに車を置いてくることも考えたが、そもそもこの家まで村の外から歩ける距離ではなかった)ので、私たちがここにいることに気づかれるのも時間の問題だろう。
できるだけ静かに、合図を繰り返しながら全ての部屋を確認していく。
皮肉にも、この家を恋愛成就のパワースポットとして楽しむ条件(※『地元住民への取材(2)』前半を参照)を満たしてしまっているが、この時はそんなことを考えている余裕は全くなかった。
とにかく瀬名さんと藤倉さんが無事であること、そして私たちに何も起こらないで欲しいことだけが、私の頭の中を占めていた。
実は、兄はこの家に入る前、約束ごとをひとつだけ破る覚悟を決めていたという。それを私は今から目の当たりにすることになる。
一通り家の中を見て回ったが、誰かがいる気配も、そして今回は人工的なゴミのかけらすらも見つからなかった。
後者に関してはどちらかといえば、前回がイレギュラーだっただけかもしれない。普段は村の人たちが厳重に管理しているに違いないからだ。
しかし、彼らはそうまでして何を隠したいのだろう。
その謎はいまだにはっきりしない。
移住してきた外国人のご夫婦を差別的に扱い、意図的に迫害したことが、その隠したいことなのだろうか。
もしかして、彼らも生贄にしたのでは──。
私がそこまで思考を巡らせた時、ふいに物音と手首のヒモから不自然な振動を感じた。
隣を見ると、兄が窓際の棚を動かしている。
⑤極力ものに触れてはいけない
兄との約束ごとに含まれるその項目を思い出し、私は驚愕した。
そして、兄を止めようと、ヒモではなく兄自身を棚から引き剥がそうと服を引っ張る。
しかし、兄は首を横に振り、私の制止をそっと私の手を退かす形で制止するのだった。
お前は手を出すな、とでも言いたげな真剣な表情に、私は言葉の通り手も足も出なかった。そうこうする間に、兄は家中の床や壁を覆う家具を移動させていく。
そして姿を現した床や、壁、天井までも確認したが、地下室に続くような扉も、隠し部屋と思われる場所も、天井裏に至ってはそんな概念さえもなく、空振りに終わった。
ほっとしたのも束の間、ガラスの割れる音が聞こえた。続けて、複数の若い男の話し声。にわかに外が騒々しくなり、私たちは出るに出られなくなってしまった。
ガタガタと入り口の扉が鳴り、私たちは一番奥の部屋に隠れざるを得なくなった。
もちろん家探しをされれば終わりだ。さっきのガラスの割れる音は、おそらく車を破壊された音だろう。
窓だけでなく、タイヤもパンクさせられているに違いない。私も兄も万が一の為に、貴重品など必要なものは持って出たが、足がなくなるとこの村から出ることも危うい。
というより、今この家から出ることすら難しいかもしれない。
私は心の中でずっと約束ごとを唱えていた。
話してはいけない、目を合わせてはいけない、急に逃げ出してはいけない、写真も動画も絶対NG──。
余計なことは言うな、相手に取り込まれるな、絶対に屈してはならない、証拠を残すな──。
十中八九、今この家にやってきたのは村の息のかかった人間で、私たちを追い出すつもりでやって来たに違いない。
追い出すだけで済めば良いが、もしかしたらその場で処刑される可能性だってある。彼らの彼らによる正義に従って。
私たちにその一端──例えば、知らなくて良いことを知っている、やたらと反抗的だったり逆に下手に出たりするのも怪しい、写真や動画に家や侵入者(この場合は私たちでもあるが)の姿が残ってしまう──があると見れば、彼らには躊躇する理由がなくなる。
兄は窓を開け、外を確認する。やはり複数人の男の声がした。だが、今のところ裏手に人が来る様子はない。
家の中に隠れるにしても、さっき確認したように、この家には隠し部屋も天井裏も地下室もない。つまり短時間に隠れられる場所など、向こうもすぐに確かめられる範囲だということ。
かといって、彼らがやって来る玄関に戻るわけにはいかない。身を隠す場所がないので、鉢合わせするに決まっている。
逃げられる可能性としては、窓から外に出て彼らの視界に入らぬよう裏手の林をどこかに抜けるくらいしかないが、もう日が暮れかかっている。暗闇の林、しかも土地勘は全くないし、この山間の村では熊や野生の動物だって出没しかねない。
とはいえ、ここで手をこまねいているわけにもいかなかった。
身振りで、窓から出て表に回るよう指示される。今、男たちがこちらに向かっているのだとすれば、うまくいけば家の外と中ですれ違えるのではないか、という希望的観測に縋るしかなかった。
たとえ、ここから奇跡的に脱出できたとしても、この家に来た男たちのみならず、そのまま他の村人たちにも見つからないようこの村から出るのは、至難の業だろう。
それでも、やるしかなかった。
急に逃げ出してはならない──皮肉にもこの約束ごとも守れそうになかったが、ここにいても刻一刻と時間は過ぎ、ただただ逃げ場がなくなるだけだ。
兄は私の背中をそっと押し、先に窓から出るよう促す。言われた通りに窓を乗り越え、地面に着地した。
ほっとして兄を呼ぼうとヒモをくいくいと引っ張ろうとするも、なんとその行為虚しく、私は後ろから羽交い締めにされ、口を塞がれてしまった。
窓に背を向ける兄は室内を警戒しているらしく、こちらを見ていない。私が手首のヒモをぐんと大きく引っ張ると、驚いたようにこちらを振り向いたが、その時にはきっと兄から私の姿は見えなかっただろう。
ちょうど私の体が家の角を曲がったところだった。
向こうは向こうで、室内に男たちが侵入してきたらしく、開けた窓から聞こえる声が大きく響いた。
しかし、すぐにこもったようになり、どうやら兄が窓を閉めたらしいとわかった。
私はヒモを離さざるを得ず、ここで頼れる兄と別れることとなった。
私はそのまま引き摺られるようにして、家の外を移動している。私を羽交い締めにしているのも男性だというのはわかったが、年代が30~50代くらいとなんとなく掴める程度で、少なくとも力の強さや体格から老人ではないことだけは確かだった。他には誰も外には見当たらない。
下手に暴れたらまずいと思いつつ、ほんの少し身を捩ってみたが、後ろの男はびくともしなかった。
「静かに」
ひそひそと聞こえた声音はやはり前述の推定年齢くらいだったが、不思議とこちらを威圧したり凄んだりするような棘は些かも感じられなかった。
私はなす術なく入り口正面の車のところへ連れて来られた。予想通り私たちが乗ってきた兄の車は見事なまでに破壊されていた。
その隣には二台の車があり、ひとつは軽トラック。もうひとつは大きめのバンタイプの車だった。
私は後者の後部座席に乗せられた。
声の数からもう4~5人はいるかと思われたが、意外にもその男はたったひとりで私を拘束し、車へと詰め込んだのだった。
そして、私は彼の正体をようやくここで知ることになる。
それは、あの『開かずの自動ドア』があるスーパーの店長だったのだ──。
ここで兄との約束ごと5ヶ条をおさらいしよう。
①声を出してはいけない
②もし何かが見えても目を合わせてはいけない
③写真は絶対NG、動画は画面を見ないこと
④何があっても急に逃げ出してはいけない
⑤極力ものに触れてはいけない
この5ヶ条は幽霊をはじめとする人ならざるものとの共存をベースとしている。(※詳しくは『異世界の入り口』を参照)
しかし、今回に限って言えば幽霊やそれに類するものよりも生きている人間に気をつけねばならないだろう。
懐中電灯を片手に、兄のヒモを引く合図で私たちは中へと入った。
ざりざりとガラス片を踏む音が響く。
山間の村だけあって、夏だというのに薄暗くなりつつある室内を、私たちはできるだけ離れないように進んでいく。
今のところ他に物音はしない。
後ろから追いかけてくるような足音もない。
ただ、東京ナンバーの車が置いてある(※どこかに車を置いてくることも考えたが、そもそもこの家まで村の外から歩ける距離ではなかった)ので、私たちがここにいることに気づかれるのも時間の問題だろう。
できるだけ静かに、合図を繰り返しながら全ての部屋を確認していく。
皮肉にも、この家を恋愛成就のパワースポットとして楽しむ条件(※『地元住民への取材(2)』前半を参照)を満たしてしまっているが、この時はそんなことを考えている余裕は全くなかった。
とにかく瀬名さんと藤倉さんが無事であること、そして私たちに何も起こらないで欲しいことだけが、私の頭の中を占めていた。
実は、兄はこの家に入る前、約束ごとをひとつだけ破る覚悟を決めていたという。それを私は今から目の当たりにすることになる。
一通り家の中を見て回ったが、誰かがいる気配も、そして今回は人工的なゴミのかけらすらも見つからなかった。
後者に関してはどちらかといえば、前回がイレギュラーだっただけかもしれない。普段は村の人たちが厳重に管理しているに違いないからだ。
しかし、彼らはそうまでして何を隠したいのだろう。
その謎はいまだにはっきりしない。
移住してきた外国人のご夫婦を差別的に扱い、意図的に迫害したことが、その隠したいことなのだろうか。
もしかして、彼らも生贄にしたのでは──。
私がそこまで思考を巡らせた時、ふいに物音と手首のヒモから不自然な振動を感じた。
隣を見ると、兄が窓際の棚を動かしている。
⑤極力ものに触れてはいけない
兄との約束ごとに含まれるその項目を思い出し、私は驚愕した。
そして、兄を止めようと、ヒモではなく兄自身を棚から引き剥がそうと服を引っ張る。
しかし、兄は首を横に振り、私の制止をそっと私の手を退かす形で制止するのだった。
お前は手を出すな、とでも言いたげな真剣な表情に、私は言葉の通り手も足も出なかった。そうこうする間に、兄は家中の床や壁を覆う家具を移動させていく。
そして姿を現した床や、壁、天井までも確認したが、地下室に続くような扉も、隠し部屋と思われる場所も、天井裏に至ってはそんな概念さえもなく、空振りに終わった。
ほっとしたのも束の間、ガラスの割れる音が聞こえた。続けて、複数の若い男の話し声。にわかに外が騒々しくなり、私たちは出るに出られなくなってしまった。
ガタガタと入り口の扉が鳴り、私たちは一番奥の部屋に隠れざるを得なくなった。
もちろん家探しをされれば終わりだ。さっきのガラスの割れる音は、おそらく車を破壊された音だろう。
窓だけでなく、タイヤもパンクさせられているに違いない。私も兄も万が一の為に、貴重品など必要なものは持って出たが、足がなくなるとこの村から出ることも危うい。
というより、今この家から出ることすら難しいかもしれない。
私は心の中でずっと約束ごとを唱えていた。
話してはいけない、目を合わせてはいけない、急に逃げ出してはいけない、写真も動画も絶対NG──。
余計なことは言うな、相手に取り込まれるな、絶対に屈してはならない、証拠を残すな──。
十中八九、今この家にやってきたのは村の息のかかった人間で、私たちを追い出すつもりでやって来たに違いない。
追い出すだけで済めば良いが、もしかしたらその場で処刑される可能性だってある。彼らの彼らによる正義に従って。
私たちにその一端──例えば、知らなくて良いことを知っている、やたらと反抗的だったり逆に下手に出たりするのも怪しい、写真や動画に家や侵入者(この場合は私たちでもあるが)の姿が残ってしまう──があると見れば、彼らには躊躇する理由がなくなる。
兄は窓を開け、外を確認する。やはり複数人の男の声がした。だが、今のところ裏手に人が来る様子はない。
家の中に隠れるにしても、さっき確認したように、この家には隠し部屋も天井裏も地下室もない。つまり短時間に隠れられる場所など、向こうもすぐに確かめられる範囲だということ。
かといって、彼らがやって来る玄関に戻るわけにはいかない。身を隠す場所がないので、鉢合わせするに決まっている。
逃げられる可能性としては、窓から外に出て彼らの視界に入らぬよう裏手の林をどこかに抜けるくらいしかないが、もう日が暮れかかっている。暗闇の林、しかも土地勘は全くないし、この山間の村では熊や野生の動物だって出没しかねない。
とはいえ、ここで手をこまねいているわけにもいかなかった。
身振りで、窓から出て表に回るよう指示される。今、男たちがこちらに向かっているのだとすれば、うまくいけば家の外と中ですれ違えるのではないか、という希望的観測に縋るしかなかった。
たとえ、ここから奇跡的に脱出できたとしても、この家に来た男たちのみならず、そのまま他の村人たちにも見つからないようこの村から出るのは、至難の業だろう。
それでも、やるしかなかった。
急に逃げ出してはならない──皮肉にもこの約束ごとも守れそうになかったが、ここにいても刻一刻と時間は過ぎ、ただただ逃げ場がなくなるだけだ。
兄は私の背中をそっと押し、先に窓から出るよう促す。言われた通りに窓を乗り越え、地面に着地した。
ほっとして兄を呼ぼうとヒモをくいくいと引っ張ろうとするも、なんとその行為虚しく、私は後ろから羽交い締めにされ、口を塞がれてしまった。
窓に背を向ける兄は室内を警戒しているらしく、こちらを見ていない。私が手首のヒモをぐんと大きく引っ張ると、驚いたようにこちらを振り向いたが、その時にはきっと兄から私の姿は見えなかっただろう。
ちょうど私の体が家の角を曲がったところだった。
向こうは向こうで、室内に男たちが侵入してきたらしく、開けた窓から聞こえる声が大きく響いた。
しかし、すぐにこもったようになり、どうやら兄が窓を閉めたらしいとわかった。
私はヒモを離さざるを得ず、ここで頼れる兄と別れることとなった。
私はそのまま引き摺られるようにして、家の外を移動している。私を羽交い締めにしているのも男性だというのはわかったが、年代が30~50代くらいとなんとなく掴める程度で、少なくとも力の強さや体格から老人ではないことだけは確かだった。他には誰も外には見当たらない。
下手に暴れたらまずいと思いつつ、ほんの少し身を捩ってみたが、後ろの男はびくともしなかった。
「静かに」
ひそひそと聞こえた声音はやはり前述の推定年齢くらいだったが、不思議とこちらを威圧したり凄んだりするような棘は些かも感じられなかった。
私はなす術なく入り口正面の車のところへ連れて来られた。予想通り私たちが乗ってきた兄の車は見事なまでに破壊されていた。
その隣には二台の車があり、ひとつは軽トラック。もうひとつは大きめのバンタイプの車だった。
私は後者の後部座席に乗せられた。
声の数からもう4~5人はいるかと思われたが、意外にもその男はたったひとりで私を拘束し、車へと詰め込んだのだった。
そして、私は彼の正体をようやくここで知ることになる。
それは、あの『開かずの自動ドア』があるスーパーの店長だったのだ──。
0
あなたにおすすめの小説
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/13:『ものおと』の章を追加。2025/12/20の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/12:『つえ』の章を追加。2025/12/19の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/11:『にく』の章を追加。2025/12/18の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/10:『うでどけい』の章を追加。2025/12/17の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/9:『ひかるかお』の章を追加。2025/12/16の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/8:『そうちょう』の章を追加。2025/12/15の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/7:『どろのあしあと』の章を追加。2025/12/14の朝8時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
視える僕らのシェアハウス
橘しづき
ホラー
安藤花音は、ごく普通のOLだった。だが25歳の誕生日を境に、急におかしなものが見え始める。
電車に飛び込んでバラバラになる男性、やせ細った子供の姿、どれもこの世のものではない者たち。家の中にまで入ってくるそれらに、花音は仕事にも行けず追い詰められていた。
ある日、駅のホームで電車を待っていると、霊に引き込まれそうになってしまう。そこを、見知らぬ男性が間一髪で救ってくれる。彼は花音の話を聞いて名刺を一枚手渡す。
『月乃庭 管理人 竜崎奏多』
不思議なルームシェアが、始まる。
怪異の忘れ物
木全伸治
ホラー
千近くあったショートショートを下記の理由により、ツギクル、ノベルアップ+、カクヨムなどに分散させました。
さて、Webコンテンツより出版申請いただいた
「怪異の忘れ物」につきまして、
審議にお時間をいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
ご返信が遅くなりましたことをお詫びいたします。
さて、御著につきまして編集部にて出版化を検討してまいりましたが、
出版化は難しいという結論に至りました。
私どもはこのような結論となりましたが、
当然、出版社により見解は異なります。
是非、他の出版社などに挑戦され、
「怪異の忘れ物」の出版化を
実現されることをお祈りしております。
以上ご連絡申し上げます。
アルファポリス編集部
というお返事をいただいたので、本作品は、一気に全削除はしませんが、ある程度別の投稿サイトに移行しました。
www.youtube.com/@sinzikimata
私、俺、どこかの誰かが体験する怪奇なお話。バットエンド多め。少し不思議な物語もあり。ショートショート集。
いつか、茶風林さんが、主催されていた「大人が楽しむ朗読会」の怪し会みたいに、自分の作品を声優さんに朗読してもらうのが夢。
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうしてそこにトリックアートを設置したんですか?
鞠目
ホラー
N県の某ショッピングモールには、エントランスホールやエレベーター付近など、色んなところにトリックアートが設置されている。
先日、そのトリックアートについて設置場所がおかしいものがあると聞いた私は、わかる範囲で調べてみることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる