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浮気したら離婚
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さて、今日は〇月〇日。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、この間、初めてトークイベントなるものに参加させていただきました。世代別の作家が集まってミステリについて語り合うシンプルなものでしたけど、やっぱりミステリは奥が深いですよねぇ。
まぁその日の感想は追々お話しようかと思うんですが、そのトークイベントで私たちね、あるゲームをしたんですよ。「お題に沿ったミステリ作品を10個言いなさい、言えなかったら罰ゲーム~」なんてね。ちなみに罰ゲームの内容は、これまで考えた中でボツになったアイディアを発表すること。一発芸とかじゃなくてよかったですが、実を言うと私はボツになったアイディアもいつか使う日があるかも~なんて、未練がましく大切に取っておいたりするものですから、あらあら困ったことになったわ~なんて。
罰ゲームを実際にやったかどうかは、お越しいただいた方のみぞ知ると言っておきますが、この罰ゲームという文化って、なんだか不思議ですよね? 場が盛り上がるといえばそうですけど、罰ゲームそのものより、「誰がやるんだろう、何をするんだろう」っていうドキドキ感のほうが強くて、実行した時の盛り上がりって、その人にとって“罰“にならなかった時が最高潮なんですよね。
つまり、いかに“罰“ゲームをうまく変換して、自分にとっても周りにとっても盛り上がる要素に変えられるかを試されていると言っても過言ではなく、むしろそうできなかった時の頭の回転の悪さを晒してしまうことこそが罰ゲームの罰ゲームたる所以な気がします。
時に皆さん。私が不思議に思うことはもう一つ。「浮気したら離婚だからね」というのは一体、誰に取っての罰なんでしょうか? この場合の前提は、「離婚することイコール相手にとって嫌なこと」ですよね。たとえば私が結婚しているとして、相手の男性に言うとしますよね。相手にとって浮気が本当の浮気だとしても、イコール「私と離婚したくない」とはまた別の次元の話ではないのかなと私は考えてしまうんですね。そもそも浮気をしている時点で、私には興味がないのだとしたら、「離婚できた、ラッキー」なんて思われません? 万が一にも浮気が本気だった場合、離婚したら男性とその浮気相手が幸せになるわけで、あれれ私だけが不幸なんじゃないの?なんて。「浮気したら離婚」で一番損をするのは、相手の男性じゃなく私自身だから、むしろ「浮気しても一生離さない」のほうが怖いのではないでしょうか。
もちろん「慰謝料ふんだくる。私に一生金を払え」という文言が後に続くのなら、それは“罰“だと思いますが、むしろそうなってしまったら私は一刻も早く縁を切りたいので、一気に払わせてさっさと終わりにしたいところです。つまり、どう取ってもこの場合の「浮気したら離婚」は、実際に損をするのは言った側ということになりますよね?
それより何より「浮気したら離婚」という言葉には、「あなたには私が必要でしょ? 浮気したら一瞬でなくすのよ?」みたいな無言の圧力があると思うのですが、いかがでしょう? もしくは「あなたのせいで私が不幸になってもいいの?」でしょうか。少なくとも私にはそう聞こえるものですから、もしも私が結婚したとしてもこの台詞は言えないなぁと思います。だってそんな自信ないですから。この言葉が脅しになるくらいに、相手にとって自分の存在が大きいことを確信できていないとなかなか言えないですよね。私なんかは浮気をされた時点で「あぁこの人には、私なんて必要ないんだわ、私なんてどうでもいいんだわ」という気持ちになって、むしろこっちからお別れしたくなると思うのです。いざ浮気をされて「離婚よ、離婚!」ってなった時に「あぁどうぞどうぞ」みたいに言われたら、もう立ち直れません。
もし、私が言うとしたら「浮気してもいいよ。ただし、絶対私にバレないようにしてね? 私が知らないところでなら、何をしてくれてもいいから。バレたら潔く別れましょう」でしょうか。こうまで言ってもバレる時はバレると思うんですけどね、よっぽど用心深くない限り。それでも浮気をしたなら、私はきっと黙ってその人のところからいなくなると思います。浮気相手と幸せになったらいいじゃない、と。私はどちらにしてもそんな光景は見たくないから、はいさようならって感じですね。
あぁ、結果的には「浮気したら離婚」ですね。
私の場合は、相手が幸せになってしまうことを前提にしているので、束縛というより解放になるでしょうか。私も束縛できるだけ、自分に自信を持てたらいいのにと思うことがよくあります。
それはともかく、突き詰めれば、結婚という結びつきがどれだけお互いにとって重要か、なのでしょうかね。親のこと子どものこと、世間体もあるでしょう。最終的に心はもうないけど、致し方なく仮面夫婦を続けているという方もいるかもしれません。
私個人的には、誰がなんと言おうと、あなたが決めたことが『あなたの選択』だと思います。自分の幸せを一番に考えるのも、自分がせめて不幸でない人生を考えるのも。そして、その自分の幸せを犠牲にして、誰かの幸せを考えるのもまた『あなたの選択』です。そのためには乗り越えなければならない壁もあるでしょうが、あなたには『あなたの人生』しかありませんから。後悔しないように生きたいですよね。
ある時、母親世代の先輩に聞いたことがあります。ご主人に対して「愛はないけど情はある」。深いなぁと思いました。そのご夫婦は仲良しなので、実際には「愛がない」ということもないのでしょうが、一緒にいる年月を重ねるにつれ、「情」のほうが強くなるのはわかります。「愛」を育てる期間が恋人関係なら、「情」を育てる期間は結婚生活なのでしょう。そんなふうに愛以上に情を育てられる関係というのは憧れますね。さっきも言いましたが、恋より愛、愛より情、年月をかければかけるほど深くなるものだと思うからです。それだけ長く共に過ごしたい、過ごせる人といつか出会ってみたいものですね。
さて、そろそろお別れの時間です。これからもあなたとあなたの大切な人の幸せを願える日々を、皆さんが過ごせますように。また来週お会いしましょう。深見小夜子でした。
まぁその日の感想は追々お話しようかと思うんですが、そのトークイベントで私たちね、あるゲームをしたんですよ。「お題に沿ったミステリ作品を10個言いなさい、言えなかったら罰ゲーム~」なんてね。ちなみに罰ゲームの内容は、これまで考えた中でボツになったアイディアを発表すること。一発芸とかじゃなくてよかったですが、実を言うと私はボツになったアイディアもいつか使う日があるかも~なんて、未練がましく大切に取っておいたりするものですから、あらあら困ったことになったわ~なんて。
罰ゲームを実際にやったかどうかは、お越しいただいた方のみぞ知ると言っておきますが、この罰ゲームという文化って、なんだか不思議ですよね? 場が盛り上がるといえばそうですけど、罰ゲームそのものより、「誰がやるんだろう、何をするんだろう」っていうドキドキ感のほうが強くて、実行した時の盛り上がりって、その人にとって“罰“にならなかった時が最高潮なんですよね。
つまり、いかに“罰“ゲームをうまく変換して、自分にとっても周りにとっても盛り上がる要素に変えられるかを試されていると言っても過言ではなく、むしろそうできなかった時の頭の回転の悪さを晒してしまうことこそが罰ゲームの罰ゲームたる所以な気がします。
時に皆さん。私が不思議に思うことはもう一つ。「浮気したら離婚だからね」というのは一体、誰に取っての罰なんでしょうか? この場合の前提は、「離婚することイコール相手にとって嫌なこと」ですよね。たとえば私が結婚しているとして、相手の男性に言うとしますよね。相手にとって浮気が本当の浮気だとしても、イコール「私と離婚したくない」とはまた別の次元の話ではないのかなと私は考えてしまうんですね。そもそも浮気をしている時点で、私には興味がないのだとしたら、「離婚できた、ラッキー」なんて思われません? 万が一にも浮気が本気だった場合、離婚したら男性とその浮気相手が幸せになるわけで、あれれ私だけが不幸なんじゃないの?なんて。「浮気したら離婚」で一番損をするのは、相手の男性じゃなく私自身だから、むしろ「浮気しても一生離さない」のほうが怖いのではないでしょうか。
もちろん「慰謝料ふんだくる。私に一生金を払え」という文言が後に続くのなら、それは“罰“だと思いますが、むしろそうなってしまったら私は一刻も早く縁を切りたいので、一気に払わせてさっさと終わりにしたいところです。つまり、どう取ってもこの場合の「浮気したら離婚」は、実際に損をするのは言った側ということになりますよね?
それより何より「浮気したら離婚」という言葉には、「あなたには私が必要でしょ? 浮気したら一瞬でなくすのよ?」みたいな無言の圧力があると思うのですが、いかがでしょう? もしくは「あなたのせいで私が不幸になってもいいの?」でしょうか。少なくとも私にはそう聞こえるものですから、もしも私が結婚したとしてもこの台詞は言えないなぁと思います。だってそんな自信ないですから。この言葉が脅しになるくらいに、相手にとって自分の存在が大きいことを確信できていないとなかなか言えないですよね。私なんかは浮気をされた時点で「あぁこの人には、私なんて必要ないんだわ、私なんてどうでもいいんだわ」という気持ちになって、むしろこっちからお別れしたくなると思うのです。いざ浮気をされて「離婚よ、離婚!」ってなった時に「あぁどうぞどうぞ」みたいに言われたら、もう立ち直れません。
もし、私が言うとしたら「浮気してもいいよ。ただし、絶対私にバレないようにしてね? 私が知らないところでなら、何をしてくれてもいいから。バレたら潔く別れましょう」でしょうか。こうまで言ってもバレる時はバレると思うんですけどね、よっぽど用心深くない限り。それでも浮気をしたなら、私はきっと黙ってその人のところからいなくなると思います。浮気相手と幸せになったらいいじゃない、と。私はどちらにしてもそんな光景は見たくないから、はいさようならって感じですね。
あぁ、結果的には「浮気したら離婚」ですね。
私の場合は、相手が幸せになってしまうことを前提にしているので、束縛というより解放になるでしょうか。私も束縛できるだけ、自分に自信を持てたらいいのにと思うことがよくあります。
それはともかく、突き詰めれば、結婚という結びつきがどれだけお互いにとって重要か、なのでしょうかね。親のこと子どものこと、世間体もあるでしょう。最終的に心はもうないけど、致し方なく仮面夫婦を続けているという方もいるかもしれません。
私個人的には、誰がなんと言おうと、あなたが決めたことが『あなたの選択』だと思います。自分の幸せを一番に考えるのも、自分がせめて不幸でない人生を考えるのも。そして、その自分の幸せを犠牲にして、誰かの幸せを考えるのもまた『あなたの選択』です。そのためには乗り越えなければならない壁もあるでしょうが、あなたには『あなたの人生』しかありませんから。後悔しないように生きたいですよね。
ある時、母親世代の先輩に聞いたことがあります。ご主人に対して「愛はないけど情はある」。深いなぁと思いました。そのご夫婦は仲良しなので、実際には「愛がない」ということもないのでしょうが、一緒にいる年月を重ねるにつれ、「情」のほうが強くなるのはわかります。「愛」を育てる期間が恋人関係なら、「情」を育てる期間は結婚生活なのでしょう。そんなふうに愛以上に情を育てられる関係というのは憧れますね。さっきも言いましたが、恋より愛、愛より情、年月をかければかけるほど深くなるものだと思うからです。それだけ長く共に過ごしたい、過ごせる人といつか出会ってみたいものですね。
さて、そろそろお別れの時間です。これからもあなたとあなたの大切な人の幸せを願える日々を、皆さんが過ごせますように。また来週お会いしましょう。深見小夜子でした。
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