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領都フルネンディク
15 契約獣3
しおりを挟むドラゴンって人型になるとやっぱり人外の美男美女になるのね。ラノベのようだわ。あっでも女の子の方はちっぱいだわ。ちっぱいは正義。うん。
初めて会った人型になったドラゴン様に対してすっごい失礼な事を考えていたら、少年の方のドラゴンに話しかけられました。
「なぁ、トゥーナから聞いたんだけど、オマエと契約すると、美味いモノが食べられるって聞いたんだけど、本当か?」
「……はい?」
「何ぃ?! アンタ私の事、疑ってんの?!」ちっぱいドラゴン美少女口悪い?
「取り合えず、なんか食いモン出せや、オマエ」こっちもガラ悪い。
ヤンキーもチーマーもオラオラ系もキャッチ系も苦手です。ケンカ腰で話しかけられるのは怖い。思わずノート兄様の後ろに逃げ込んでしまいました。
「何でそんなにガラ悪いの? トゥーナってそんな性格だった?」
「ノル! だって! コイツが!」
「ああん? ナメられないようするには必要だろう?」
「「……」」あっ、これあかんヤツらだ。睨みあいと肉体言語が好きなタイプだ。
「怖い! 嫌です! ノート兄様! チェンジを! ローテを!」
「チェンジ? ローテ? 泣かないで、落ち着いて、アンネ」
「ほら! アンタのせいで泣いちゃったじゃない! あーあー! なーかーしーた!」
「うるせー! デブ!」
「な、なんですって! (牙が)生えそろってないガキのくせに!」
「なっ、オイ、やんのかコラ?」
私達そっちのけでケンカを始めるドラゴン達。あれ? 私、この二人を何のために呼んだんだっけ? このグダグダ感。そして疲労感。さっきまでの夢とか期待とか希望とかのキラキラした気持ちを返せ。
「はーっ、ノート兄様……帰ってもらおうかなと思うのですが……」
「そうだね……おしおきのお土産つきでね……」
ノート兄様が詠唱もせず、杖だけを小さく下から上へ振ると、ドラゴンたちの足元から氷筍がメキメキと出来始めました。
「痛っ! なんだこれは!」
「君たちもう帰って良いよ……お土産付けとくから。軽い凍傷だけど歩けるまで十日くらいかかるから頑張ってね」
「アタシもなの! ノル!」
おおう、寒い。ノート兄様が微笑んで小首をかしげます。
「トゥーナにはちゃんとしたドラゴンを連れてきてって頼んだよね? 僕達は君達と友好的に契約しようと此処に呼んだんだけど、高潔なはずのドラゴンがこの体たらくでは契約の意味ないよね?」
氷のアルカイックスマイル炸裂ですね。また氷筍が増えて膝の上くらいまで凍っています。いろんな意味でゾクゾクしますね。もしや目覚めてしまいましたか? ノート兄様?
「ごめんなさい! ノル! やめて!」
「わっ悪かった! 俺初めての契約だから舐められないようにって虚勢を張っていたんだよ! 悪かったから!」
このドラゴンは古のヤンキー用語でいうイキがっていたんですか。そうですか。
「……どうする? アンネ?」
「仕方ないですね、食レポの結果で決めましょう」
「食レポ?」
「試食の感想をちゃんと言えるかどうかです」
「なるほど、それはいいね。では二人に何か食べさせてあげて」
「はい」
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「これを食べて感想を言ってください。それで契約するかどうか決めます」
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