ダンジョンに転移した俺は、どうやらラスボスの1人らしいです。

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第1章 クラス転移編

第2話マニュアル

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目が覚めるとそこは、薄暗い洞窟の中だった。
洞窟の中は、じめじめとしつつもひんやりしていて悪い感じはしない。むしろ、過ごしやすいくらいだ。

「あれが夢だったらと思ったんだけどな…」

自分の体に違和感を感じたので後ろを振り返って見るとそこには尻尾が生えていた。俺は自分が本当に人間を辞めてしまったことを少し後悔しながらこれからのことを考えていた。

「女神様が言ってたことを思い出すと、恐らくココが俺の支配するダンジョンという事になる…とすれば目の前の椅子の上に置いてあるこの本がダンジョンのマニュアルという事か?」

俺の目の前にしれっと置いてあった、マニュアルを読み自己解釈しながら読むとこうだ。

始めに。
ダンジョンとダンジョンマスター(魔王)は一心同体である。ダンジョンにはというものがあり、それを破壊されるとダンジョンマスター(魔王)は死ぬ。逆にダンジョンマスターが死ねば、ダンジョンも朽ちる。

1.ダンジョンを防衛しましょう。

珍しいお宝や魔物、魔王が生まれるダンジョンでは冒険者やダンジョン外の魔物から攻撃されることが少なくありません。その為、拠点であるこのダンジョンを防衛する為には、罠や魔物をDP(ダンジョンポイント)を消費して召喚したり罠数を増やすなどしてダンジョンの守りをより強固なものにして防衛しましょう。

2.DPとは何ぞ?

DP(ダンジョンポイント)とは、ダンジョンとしての機能を発揮した時やダンジョンにとって有益な事が行われた際に生じるものです。

3.貯めたDPは、何に使う?

ダンジョンマスターのステータス画面にメニューがありますので、そちらからご利用に応じて注文等を行ってください。

4.ダンジョンの領域を広げたい場合は?

ダンジョンの領域を広げたい場合は、メニューからマッピングを選択して、ダンジョンマスター自身で歩き領域拡張指定をして頂く必要があります。なお、拡張される際もDPを消費致しますので、注意が必要です。

と言ったところだ。1番気になるのは、魔物の召喚だがこれがガチャシステムではないことを祈る。

俺は、早速ステータスから端っこにあるメニューを選択して召喚の文字を押す。すると、どうやら召喚する魔物はこちらで指定できるみたいだ。

「なるほど、ゴブリンだと10Pで済むのか…何!?スライムだと2Pで済むだと!?」

魔物の召喚システムに若干の興奮をしながら、現在のDPを確認する。

DP:3000

「良かった、ちゃんと付与されているみたいだ…魔物召喚画面のヘルプ欄に下級の魔物でも成長すれば進化可能みたいだし一先ずこうするか」

俺は、メニュー画面からゴブリン4体とスライム4体を選択する。すると、DPを消費して目の前に魔物が現れた。

「おおっ!!何処と無く下っ端感がすごいゴブリンくん達だ!」

興奮気味に彼らに握手を求めると少し引き気味に握手をしてくれた。スライムは体がないからそもそも、握手は出来ないのだが…。

「おっと、自己紹介がまだだったね…俺は田中剛!気軽にツヨシって呼んでくれ!っていても言葉話せないよなぁ…あ!俺が教育すれば良いのでは?そもそもオークじゃ無いんだし学問を教えれば戦闘にも何か役立つかもしれないし!」

俺は、張り切り気味に彼らの為にメニューからホワイトボードやマジック。机やルーズリーフ等を注文して彼らに学問を教えることにした。因みに総額300DPだ!地味に高い!

「取り敢えず、午前は学問…午後は戦闘訓練にしようか」

予定を決めながら彼らに読み書きを教える。最初こそ、つまづいた彼らだったが驚くべき事に読みはまだまだだが書く方は器用にも覚えていった。関心を持ちつつ密かに戦闘用に鉄の剣や盾などをDPで購入したが量産モデルなのでそこまで掛からなかった。

「よし、まぁ学問はこの辺でやめて戦闘訓練しようか?」

さっきまで、真顔だったゴブリン達が途端に笑顔になる。どんだけ戦いたいんだよこいつ等…。間違いなく体育会系男子だろ!知らんけど。

「んじゃ、武器配布するわ」

武器を渡しながら小一時間ほどゴブリン達に混ざって闘った俺は、ゴブリン達に自主訓練をする様に促しダンジョン外に出て罠を設置する。

罠と言っても簡素なもので入口前には俺達以外の侵入者が、足を踏み入れたとき用の警報装置。

それと、ダンジョン外にも念の為に監視カメラの役割を果たす魔物を設置しておいた。俺が直接魔力を流す事で最長で3日は持つという優れモノならぬ優れ魔物。

「あらかた、罠の設置も終わったしダンジョン付近を探索しますかー!」

当初の目的を達成した俺は、ついでにこの辺りの探索も開始した。この場所が何処で出没する魔物がどの程度の強さかを知っておかなければいけない、俺の安全の為にも。

「おっ、何かあるな」

探索を続けていると赤いキノコを見つけた。決して、形が似てるからと言って有名なあのゲームみたいにキノコを食ったら強くなるとかそういう期待はしていない。

「どうせ毒キノコだろ、スキル鑑定!」

鑑定結果:現在のスキルレベルでは鑑定できません。

「…え?いやいやいや、それは流石に嘘…スキル鑑定」

現在のスキルレベルでは(ry

「えぇぇ!?」

嘘だろ、その辺に生えてるようなキノコだぞ?レベル1でも名前くらいは鑑定できるんじゃねぇのか?もしかして、この世界鑑定に関しては敷居が高いのか?

「冗談じゃねぇぞ…鑑定1つ満足に出来ないなんて流石にそれはしょうもなさすぎないか?取り敢えずこのキノコは放置だ…」

鑑定に対して、強い思い込みがあった分衝撃もかなりでかい。だが逆にこのキノコが超希少素材だって可能性もあるわけで。

「一先ず、拠点に帰ってゴブリン達の様子でも見てみるか…」

拠点に戻る最中にダンジョン領域の拡張を行いながら帰った。

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