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第14話「ゴブリン討伐隊」
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「なぁ、マイさんや。やっぱり、さっきから度々出てくるコイツらってゴブリンの軍勢のお仲間かね?」
「いえ、恐らく…はぐれゴブリンかと。仲間内でしたら統率して攻撃してくるものですし。強さ的にもそこまでのものでもないですから」
そう、只今絶賛戦闘中である俺たちは、ギルドへ調査の結果を伝えるために走って向かっているのだが、この森に生息している魔物のゴブリンが先程から度々現れては蹴散らすという事を繰り返している為、中々前進することが出来ずにいるのだ。
「んー、このままだと面倒だよなぁ…なぁ、前にギルドマスターに教えてもらったやつ覚えてるか?」
「えーっと、敵の注意を強制的に対象に引きつけるってやつですか?」
「そうそう!それよそれ。この前無理やり、やり方だけ教えてもらったから覚えてるんだけどそれ使って俺が囮になって突っ走るから、マイはその後走って伝えに行って欲しいんだけどどうかね?」
一応やる前に伝えてみる。
「え?囮って馬鹿なんですか?死にますよ?」
「無論死ぬつもりは毛頭ないけど、このままだとどちらにせよ体力が尽きて死ぬかもしれないだろ?ギルドに情報を伝えれば救援も来るし、何より今回の件に関しては、早期解決が望ましい問題だ。まぁ大丈夫だろ、俺も森を出た瞬間に辞めるし、いざとなれば罠でも使って逃げるさ」
俺に対して、マイが怒ってくれたことに関しては、嬉しいと思う。急遽パーティを組めと言われたのにも関わらず文句も言わずパーティ内での自分の役割を果たしてくれたり、何事に関しても皆と同じ様に接してくれる女の子…この感情は恋心と言うよりも家族に対する気持ちの方が近いかな?
事俺に関しては、この世界に来て日も浅いから、マイに対してはあまり深く関わらないようにしようと考えていたんだけど、あまりに毎日一緒にいるもんだから思っていた以上に特別な存在になっていたんだな。
「…わかりました。ですが、絶対に死なないでくださいね?死んだら後100回は殺しますから」
「オーバーキルでしょ!?それ!」
軽いジョークを挟みながら、了承してくれたマイ。俺は早速、あれを発動させるためにある物を取り出す。
「よし、じゃあ始めるからマイは少し離れててくれ」
「了解です」
俺はそう言うと、護符の入った布に魔力を流す。この護符には、自分より弱い魔物の視線を強制的に誘導すると言うアイテムだ。
但し、魔力の流し方1つで効果の持続時間や効果範囲が変わってしまう為、魔力操作に気をつけないといけない。また、このアイテムを使う場合魔力消費が激しいのでステータスでMPを確認しながら行使しなければいけない。
「アイテム発動────」
俺はそう言うと、アイテムを使用して走りながら魔力調整をする。すると早速数匹のゴブリンが俺に気づいたらしく走って追いかけてくる。
「おうおう、活きがいいこと!そのまま着いてこいや」
俺がそのまま真っ直ぐ走っていると次から次へとゴブリンが出てくる。30を超えた辺りからは数を数えていない。はぐれゴブリンは思いの外多いのかもしれない。
「ん?────うおっ!危ねぇだろうが!」
突然茂みからゴブリンが出てきたが咄嗟に袖に仕込んでおいた短剣を投げて倒した。順調に敵の視線を引き付けつつ進んでいると森の出口が見える。
取り敢えずこのまま森の外まで出て丘の方まで引きつけるか。そうして移動しているとそこにはギルドマスターがいた…。
「おー、新人生きてっか?追われてるみたいだが…ふん!」
何故ここにギルドマスターがいるのかは、分からなかったが、数十匹いたはずのゴブリンがたった一振で吹き飛んでいた。
「ふぅ…助かりました、実は森でゴブリンの軍勢を見かけまして…マイが報告に行く予定だったんですが、はぐれゴブリンが出てきまして面倒だから俺が先に出て引き付けた後マイが報告に行く予定だったんですが────っとそろそろ来ると思います」
数分遅れてマイが出てくる。
「よし、お前らは先に戻れ。ギルドへの報告が最優先だ。あとの事は任せろ」
「えっ、でも」
「分かりました、では後ほど」
動揺するマイに対して俺は、大人しく指示に従うことにした。この人がどれだけ強いかなんてこの身体で痛いほど分かっているからな。
俺達はそのままギルドへと報告に戻った。
──────────────
名前:木場玲翔
種族:人間
ジョブ:鑑定士
Lv:10
HP:110
MP:105
力 :73
耐久:54
魔力:38
器用:72
敏捷:50
《スキル》
・鑑定〖Lv3〗
・解析〖Lv2〗
・剣術〖Lv3〗
・罠術〖Lv2〗
・闘術〖Lv3〗
・魔力制御 〖Lv4〗
・気配察知 〖Lv2〗
・投擲 〖Lv1〗NEW
《固有スキル》
・自動翻訳
《称号》
・異世界から来たもの
・努力家
──────────────
────────────
名前:マイヤ・エネーレ
種族:人間
ジョブ:剣士
Lv:9
HP:83
MP:68
力 :71
耐久:32
魔力:38
器用:30
敏捷:64
《スキル》
・剣術〖Lv5〗
・盾術〖Lv1〗
・闘術〖Lv3〗
・魔力制御〖Lv2〗
・気配察知〖Lv2〗
《固有スキル》
・なし
《称号》
・努力家
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「いえ、恐らく…はぐれゴブリンかと。仲間内でしたら統率して攻撃してくるものですし。強さ的にもそこまでのものでもないですから」
そう、只今絶賛戦闘中である俺たちは、ギルドへ調査の結果を伝えるために走って向かっているのだが、この森に生息している魔物のゴブリンが先程から度々現れては蹴散らすという事を繰り返している為、中々前進することが出来ずにいるのだ。
「んー、このままだと面倒だよなぁ…なぁ、前にギルドマスターに教えてもらったやつ覚えてるか?」
「えーっと、敵の注意を強制的に対象に引きつけるってやつですか?」
「そうそう!それよそれ。この前無理やり、やり方だけ教えてもらったから覚えてるんだけどそれ使って俺が囮になって突っ走るから、マイはその後走って伝えに行って欲しいんだけどどうかね?」
一応やる前に伝えてみる。
「え?囮って馬鹿なんですか?死にますよ?」
「無論死ぬつもりは毛頭ないけど、このままだとどちらにせよ体力が尽きて死ぬかもしれないだろ?ギルドに情報を伝えれば救援も来るし、何より今回の件に関しては、早期解決が望ましい問題だ。まぁ大丈夫だろ、俺も森を出た瞬間に辞めるし、いざとなれば罠でも使って逃げるさ」
俺に対して、マイが怒ってくれたことに関しては、嬉しいと思う。急遽パーティを組めと言われたのにも関わらず文句も言わずパーティ内での自分の役割を果たしてくれたり、何事に関しても皆と同じ様に接してくれる女の子…この感情は恋心と言うよりも家族に対する気持ちの方が近いかな?
事俺に関しては、この世界に来て日も浅いから、マイに対してはあまり深く関わらないようにしようと考えていたんだけど、あまりに毎日一緒にいるもんだから思っていた以上に特別な存在になっていたんだな。
「…わかりました。ですが、絶対に死なないでくださいね?死んだら後100回は殺しますから」
「オーバーキルでしょ!?それ!」
軽いジョークを挟みながら、了承してくれたマイ。俺は早速、あれを発動させるためにある物を取り出す。
「よし、じゃあ始めるからマイは少し離れててくれ」
「了解です」
俺はそう言うと、護符の入った布に魔力を流す。この護符には、自分より弱い魔物の視線を強制的に誘導すると言うアイテムだ。
但し、魔力の流し方1つで効果の持続時間や効果範囲が変わってしまう為、魔力操作に気をつけないといけない。また、このアイテムを使う場合魔力消費が激しいのでステータスでMPを確認しながら行使しなければいけない。
「アイテム発動────」
俺はそう言うと、アイテムを使用して走りながら魔力調整をする。すると早速数匹のゴブリンが俺に気づいたらしく走って追いかけてくる。
「おうおう、活きがいいこと!そのまま着いてこいや」
俺がそのまま真っ直ぐ走っていると次から次へとゴブリンが出てくる。30を超えた辺りからは数を数えていない。はぐれゴブリンは思いの外多いのかもしれない。
「ん?────うおっ!危ねぇだろうが!」
突然茂みからゴブリンが出てきたが咄嗟に袖に仕込んでおいた短剣を投げて倒した。順調に敵の視線を引き付けつつ進んでいると森の出口が見える。
取り敢えずこのまま森の外まで出て丘の方まで引きつけるか。そうして移動しているとそこにはギルドマスターがいた…。
「おー、新人生きてっか?追われてるみたいだが…ふん!」
何故ここにギルドマスターがいるのかは、分からなかったが、数十匹いたはずのゴブリンがたった一振で吹き飛んでいた。
「ふぅ…助かりました、実は森でゴブリンの軍勢を見かけまして…マイが報告に行く予定だったんですが、はぐれゴブリンが出てきまして面倒だから俺が先に出て引き付けた後マイが報告に行く予定だったんですが────っとそろそろ来ると思います」
数分遅れてマイが出てくる。
「よし、お前らは先に戻れ。ギルドへの報告が最優先だ。あとの事は任せろ」
「えっ、でも」
「分かりました、では後ほど」
動揺するマイに対して俺は、大人しく指示に従うことにした。この人がどれだけ強いかなんてこの身体で痛いほど分かっているからな。
俺達はそのままギルドへと報告に戻った。
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名前:木場玲翔
種族:人間
ジョブ:鑑定士
Lv:10
HP:110
MP:105
力 :73
耐久:54
魔力:38
器用:72
敏捷:50
《スキル》
・鑑定〖Lv3〗
・解析〖Lv2〗
・剣術〖Lv3〗
・罠術〖Lv2〗
・闘術〖Lv3〗
・魔力制御 〖Lv4〗
・気配察知 〖Lv2〗
・投擲 〖Lv1〗NEW
《固有スキル》
・自動翻訳
《称号》
・異世界から来たもの
・努力家
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名前:マイヤ・エネーレ
種族:人間
ジョブ:剣士
Lv:9
HP:83
MP:68
力 :71
耐久:32
魔力:38
器用:30
敏捷:64
《スキル》
・剣術〖Lv5〗
・盾術〖Lv1〗
・闘術〖Lv3〗
・魔力制御〖Lv2〗
・気配察知〖Lv2〗
《固有スキル》
・なし
《称号》
・努力家
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