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二日目
♯3
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くすくすと、喉の奥で留めている様な微かな笑い声。
「変な人」
「・・・部屋には戻らないのか」
「・・・駄目?」
「膝が疲れる」
「分かった」
頷いて猫がとった行動は、自分の膝の上に俺の足を通す事だった。
自身の体温に猫の体温が混ざる。
「これで大丈夫」
「いや、そうなんだが、それだけが理由ではないんだが」
「私も女子高生」
「え」
幼い印象の猫であれ、女性である事に変わりなく、妖艶に感じる表情に目眩がした。
「二人も知り合えた。今日はそれでお仕舞い。おやすみ島田」
それが朝までに発した最後の言葉だった。
何故か満足そうな猫の横顔に諦めもつき、俺も目を閉じた。
確かに、意気込んでから経った一日で二人の女子高生と知り合えた。
知り合えたどころか触れ合っている。
人数なんて考えていなかったが、多ければ多い程嬉しくもある。
それに、人の寝息を聞きながら寝るなんてかなり久しい。
悪くない気分だった。
「変な人」
「・・・部屋には戻らないのか」
「・・・駄目?」
「膝が疲れる」
「分かった」
頷いて猫がとった行動は、自分の膝の上に俺の足を通す事だった。
自身の体温に猫の体温が混ざる。
「これで大丈夫」
「いや、そうなんだが、それだけが理由ではないんだが」
「私も女子高生」
「え」
幼い印象の猫であれ、女性である事に変わりなく、妖艶に感じる表情に目眩がした。
「二人も知り合えた。今日はそれでお仕舞い。おやすみ島田」
それが朝までに発した最後の言葉だった。
何故か満足そうな猫の横顔に諦めもつき、俺も目を閉じた。
確かに、意気込んでから経った一日で二人の女子高生と知り合えた。
知り合えたどころか触れ合っている。
人数なんて考えていなかったが、多ければ多い程嬉しくもある。
それに、人の寝息を聞きながら寝るなんてかなり久しい。
悪くない気分だった。
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