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サターンと美鈴の秘密
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「聞きたいことってのはサターンのことか?」
「えっ?」
宇宙閻魔を見ると、さっきとは違って、真面目な顔をしていた。
「あのムーンってのは、危険だからな。だからおまえだけに話す。」
「は?なんでよ?ムーンが危険?どういうこと?!」
あたしは訳がわからなかった。
「気づいてないのか?サターンはムーンを通して、おまえたちを見ている。」
「えっ?」
「確かにムーンは悪いやつではないよ。だけどムーンの左手。サターンの目がつけられている。」
サターンの目?
「それって、、、?」
あたしはそこでやっと思い出した。
サターンが別れぎわムーンに何かしたことを。
「あの時!?」
「だからおまえだけに話す。別にプルートにヤキモチを妬かせたいだけじゃないんだからな!」
それはどうでもいいのよ。
あたしはそう言いたかったが、言葉を飲み込んだ。
「で?サターンと美鈴さんのことだけど、、、。」
宇宙閻魔は遠い目をして、話し出した。
*
「美鈴こと、ビューティベルは太陽神サンが作り出した善そのものの存在だ。いや、正しく言うと、サターンから引き剥がした善そのものの存在。つまり、サターンと美鈴は元は一つの命だ。」
宇宙閻魔の話はあたし、いやみんなの予想通りだったと思う。
「美鈴が善なら、サターンは悪。サターンを止めるには聖剣エリシオンと美鈴という善の存在が必要となる。」
「どうやったらいいの?美鈴さんはもうこの世にはいないのよ?」
宇宙閻魔はため息を一つついた。
「美鈴は太陽神サンの元にいる。」
その言葉にあたしは驚く。
「美鈴さんは生きているの?!」
「ああ。」
「太陽神サンはどうしてそんなことしたのよ?」
美鈴さんとサターンは元は一つの命。
そして美鈴さんは太陽神サンのところにいる。
このことを知ったら秋時は、、、。
いや、今はそんなこと考えている場合ではない。
「太陽神サンは完璧な善の存在を作りたかったんだと思う。」
そんな、、、。
あたしは衝撃的な事実にただうろたえるばかりだった。
「えっ?」
宇宙閻魔を見ると、さっきとは違って、真面目な顔をしていた。
「あのムーンってのは、危険だからな。だからおまえだけに話す。」
「は?なんでよ?ムーンが危険?どういうこと?!」
あたしは訳がわからなかった。
「気づいてないのか?サターンはムーンを通して、おまえたちを見ている。」
「えっ?」
「確かにムーンは悪いやつではないよ。だけどムーンの左手。サターンの目がつけられている。」
サターンの目?
「それって、、、?」
あたしはそこでやっと思い出した。
サターンが別れぎわムーンに何かしたことを。
「あの時!?」
「だからおまえだけに話す。別にプルートにヤキモチを妬かせたいだけじゃないんだからな!」
それはどうでもいいのよ。
あたしはそう言いたかったが、言葉を飲み込んだ。
「で?サターンと美鈴さんのことだけど、、、。」
宇宙閻魔は遠い目をして、話し出した。
*
「美鈴こと、ビューティベルは太陽神サンが作り出した善そのものの存在だ。いや、正しく言うと、サターンから引き剥がした善そのものの存在。つまり、サターンと美鈴は元は一つの命だ。」
宇宙閻魔の話はあたし、いやみんなの予想通りだったと思う。
「美鈴が善なら、サターンは悪。サターンを止めるには聖剣エリシオンと美鈴という善の存在が必要となる。」
「どうやったらいいの?美鈴さんはもうこの世にはいないのよ?」
宇宙閻魔はため息を一つついた。
「美鈴は太陽神サンの元にいる。」
その言葉にあたしは驚く。
「美鈴さんは生きているの?!」
「ああ。」
「太陽神サンはどうしてそんなことしたのよ?」
美鈴さんとサターンは元は一つの命。
そして美鈴さんは太陽神サンのところにいる。
このことを知ったら秋時は、、、。
いや、今はそんなこと考えている場合ではない。
「太陽神サンは完璧な善の存在を作りたかったんだと思う。」
そんな、、、。
あたしは衝撃的な事実にただうろたえるばかりだった。
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