2 / 30
出会いは夢の中
しおりを挟む
自分をなかなか好きになれない可憐ちゃん。
夢の中でとても自分に自信がある男の子と出会います。
*
ふわふわ、ふわふわ。
子供の頃は雲の上に乗れると思っていた。
サンタクロースは不思議と信じてなかったが、雲には乗れると信じて疑わなかった。
でも、年をとるにつれ雲は霧のようなもので山に行っても乗れないと学んだ。
あの夢から覚めた感覚。
今でも覚えている。
あたしはよく不思議な夢を見る。
今は雲の上に乗っている。
夢は自由だ。
夢の中では不可能も可能になる。
時は3025年。
地球全土は一つの王国が治めていた。
あたしはそこの姫、可憐。
夢見。
未来を見通す力がある。
世界を変えることになるであろう少女。
生まれる時そう予言されて生まれてきた。
父、母が国王になれたのもあたしの夢見の能力があったためだ。
あたしは夢見でありながら、自分に全く自信がない。
外に出ることも許されず、ただ会えるのは父と母だけ。
自由なのは夢の中だけ。
それを寂しさということすら分からない毎日。
そんな時だった。
いつものように夢見の仕事として夢の中を彷徨っていると、1人の男の子に出会った。
*
「あれ?
よう!
こんにちは、お姫様。」
男は可憐に話しかけてきた。
可憐は生まれてから今まで父と母以外の人に会うのは初めてだった。
うろたえていると、、、。
「なんだ?
挨拶も知らないのか?
オレは勇気。
お前を嫁にする男だ。」
自信満々な男。
「父上や母上がそんなことお許しになるはずはないわ。」
あたしは言った。
「お前は父と母が何をしているのか知っているのか?」
あたしは途端にうつむく。
「お前の力を使って私服を肥やしている。
村の民は過度な労働を強いられ、税金は高い。
俺についてこい。
見知らぬ世界をお前に見せてやる。」
そこで可憐は目覚めた。
勇気、、、。
世界を変える申し子。
それが可憐の未来を見通す今度の予言であった。
*
「なんと不吉な、、、。」
父王は言った。
「勇気と言ったかぇ?
その者をひっ捕え直ぐに打ち首にするのじゃ。」
母上も言った。
夢見は嘘をつけない。
起きた途端、夢で見た者やこれから起こるであろう事を告げてしまう。
ただ、はずれたことはない。
いつも部屋に監禁され、父上と母上にだけしか会うことを許されない。
夢見を始めたのは10歳の時。
もう少しで16になる。
あの男の子、、、。
嫁って。
あたしまだ15なのに。
本気かしら?
ただその男の子が死ぬはずはない。
あたしの夢見ははずれた事がないからだ。
父王の天下も終わるのだろう。
盛者必衰。
昔の名を残した歴史上の人物も必ず滅びる。
平曲にも記されている。
平家物語とも言うが。
あたしは夢見。
あの男の子もあたしの力が欲しいのだろう。
父上や母上と変わらないわ。
あたしはそう思った。
夢の中でとても自分に自信がある男の子と出会います。
*
ふわふわ、ふわふわ。
子供の頃は雲の上に乗れると思っていた。
サンタクロースは不思議と信じてなかったが、雲には乗れると信じて疑わなかった。
でも、年をとるにつれ雲は霧のようなもので山に行っても乗れないと学んだ。
あの夢から覚めた感覚。
今でも覚えている。
あたしはよく不思議な夢を見る。
今は雲の上に乗っている。
夢は自由だ。
夢の中では不可能も可能になる。
時は3025年。
地球全土は一つの王国が治めていた。
あたしはそこの姫、可憐。
夢見。
未来を見通す力がある。
世界を変えることになるであろう少女。
生まれる時そう予言されて生まれてきた。
父、母が国王になれたのもあたしの夢見の能力があったためだ。
あたしは夢見でありながら、自分に全く自信がない。
外に出ることも許されず、ただ会えるのは父と母だけ。
自由なのは夢の中だけ。
それを寂しさということすら分からない毎日。
そんな時だった。
いつものように夢見の仕事として夢の中を彷徨っていると、1人の男の子に出会った。
*
「あれ?
よう!
こんにちは、お姫様。」
男は可憐に話しかけてきた。
可憐は生まれてから今まで父と母以外の人に会うのは初めてだった。
うろたえていると、、、。
「なんだ?
挨拶も知らないのか?
オレは勇気。
お前を嫁にする男だ。」
自信満々な男。
「父上や母上がそんなことお許しになるはずはないわ。」
あたしは言った。
「お前は父と母が何をしているのか知っているのか?」
あたしは途端にうつむく。
「お前の力を使って私服を肥やしている。
村の民は過度な労働を強いられ、税金は高い。
俺についてこい。
見知らぬ世界をお前に見せてやる。」
そこで可憐は目覚めた。
勇気、、、。
世界を変える申し子。
それが可憐の未来を見通す今度の予言であった。
*
「なんと不吉な、、、。」
父王は言った。
「勇気と言ったかぇ?
その者をひっ捕え直ぐに打ち首にするのじゃ。」
母上も言った。
夢見は嘘をつけない。
起きた途端、夢で見た者やこれから起こるであろう事を告げてしまう。
ただ、はずれたことはない。
いつも部屋に監禁され、父上と母上にだけしか会うことを許されない。
夢見を始めたのは10歳の時。
もう少しで16になる。
あの男の子、、、。
嫁って。
あたしまだ15なのに。
本気かしら?
ただその男の子が死ぬはずはない。
あたしの夢見ははずれた事がないからだ。
父王の天下も終わるのだろう。
盛者必衰。
昔の名を残した歴史上の人物も必ず滅びる。
平曲にも記されている。
平家物語とも言うが。
あたしは夢見。
あの男の子もあたしの力が欲しいのだろう。
父上や母上と変わらないわ。
あたしはそう思った。
0
あなたにおすすめの小説
精霊姫の追放
あんど もあ
ファンタジー
栄華を極める国の国王が亡くなり、国王が溺愛していた幼い少女の姿の精霊姫を離宮から追放する事に。だが、その精霊姫の正体は……。
「優しい世界」と「ざまあ」の2バージョン。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
【完結】異世界転移した私がドラゴンの魔女と呼ばれるまでの話
yuzuku
ファンタジー
ベランダから落ちて死んだ私は知らない森にいた。
知らない生物、知らない植物、知らない言語。
何もかもを失った私が唯一見つけた希望の光、それはドラゴンだった。
臆病で自信もないどこにでもいるような平凡な私は、そのドラゴンとの出会いで次第に変わっていく。
いや、変わらなければならない。
ほんの少しの勇気を持った女性と青いドラゴンが冒険する異世界ファンタジー。
彼女は後にこう呼ばれることになる。
「ドラゴンの魔女」と。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
どんなあなたでも愛してる。
piyo
恋愛
遠征から戻った夫の姿が変わっていたーー
騎士である夫ディーノが、半年以上の遠征を終えて帰宅した。心躍らせて迎えたシエラだったが、そのあまりの外見の変わりように失神してしまう。
どうやら魔女の呪いでこうなったらしく、努力しなければ元には戻らないらしい。果たして、シエラはそんな夫を再び愛することができるのか?
※全四話+後日談一話。
※毎日夜9時頃更新(予約投稿済)&日曜日完結です。
※なろうにも投稿しています。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる