蓮華の花言葉

kinmokusei

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心の変化

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歓迎会から数週間。

「ねぇ、勇気。」

「あー?
なに?」

「寝よ?」

「美咲さー。
俺には愛美がいるって知ってるだろ?」

「愛美から聞いたよー。
最近やってないって。
飽きたんでしょ?」

「ウゼーよ。
俺の勝手。」

「最近変よ、勇気。
チャラ男が今さらー。」

「話終わり?
俺帰る。
じゃ。」

「えっ?
勇気っ!」

勇気はその場から離れた。





「ただいまー。」

「やだー。
優馬ってばー。」

「これしないとダメなの。」

「なんだ?
賑やかだな。」

「あ。
勇気。」

「おかえり。
勇気。
最近早いな。」

優馬とあたし、笑顔で勇気を迎える。

「それより手握り合って何やってんだよ。」

勇気は何故かちょっと怒ったように言う。

「可憐が包丁で指切ってそれの消毒してるんだ。」

「痛ーっ!」

「ばんそうこう貼れば終わり。」

「包丁?」

「うん。
晩飯の準備手伝うってきかねーから。」

「ふーん。
そ。
で?
飯は?」

「今から作る。
勇気手伝えよな。」

「分かったよ。」

「あたしも。」

「ダメ!
可憐は待ってな。」

「はーい。」

あたしはしょんぼり待つことになった。





「きゅうりも切れないって。」

勇気はサラダをつまみながら言う。

「だって、やったことないんだもん。」

あたしはほうを膨らます。

「明日から教えてやる。」

勇気は仏頂面で言った。

「えー!
勇気が?
優馬の方がいい。」

「なんだよ?
貴重な時間をお前にさくんだ。
優馬は忙しいの。
教えてやるだけありがたいと思え!」

「分かったわよ。」

「きちんと教えてね?」

「分かってるよ。」

「きちんとだよ?」

「しつけーな!
料理は優馬より俺の方が得意なの!」

「えー?
本当?」

あたしは笑う。

「あのなー!
きゅうりも切れない奴に言われたかない。」

あたしと勇気の会話を聞いて優馬は笑っている。





「じゃ、俺は出掛けてくるから。
可憐を頼む。」

優馬は19歳。
あたしよりは年上だが、生活費を稼ぐため、あの歓迎会をしたバーで働いている。

「ねぇ、勇気?」

「なんだよ。」

「優馬は19歳って言ってた。
勇気は何歳なの?」

あたしはいたづらっぽく聞いてみた。

「あー?
18かな。」

「かなってなによ?」

「丁度今日18になったから。」

「え?
じゃあ今日誕生日なの?」

「まーな。」

「愛美さんと会わなくていいの?」

「、、、。」

「あたし大丈夫だよ?
記念日は愛する人と一緒にいたいんじゃ?」

「俺、可憐に愛美のこと言ったっけ?」

「夢見はなんでもお見通し!
優馬にもいつみさんって言う愛する人がいるもんね。」

「お前ってさ、、、。」

「なによ?」

「まーいいけど。」

「なによ?
言いたい事があるなら言いなさいよ。」

「今日は愛美には会わなくていい。」

「え?」

「昼飯の買い出し行くぞ。」

「う、うん。」

あたしは戸惑いながら返事をした。





「うわぁー。
賑やかぁー。
人がたくさん!」

あたし達は市場に来ている。

「お前が貿易しろって言ったんだろが。」

「うーん。
そうなんだけど。」

ここは商人達が舟で来ていろいろなものを売っている。

「だいたい買い出し済んだな。
帰るぞ。」

「うーん。」

あたしは生返事。

「お嬢ちゃん、どうだい?」

「うわぁー。
かわいい!」

1人の商人があたしに声をかけた。

髪止めがたくさん並んでる。

「可憐!
もう帰るって、、、。」

「うーん。」

あたしにまたもや生返事。

「かわいいなー。
欲しいなー。」

「あのなー。」

「分かってるよ。
帰ろ。」

あたしは一つの事を決めていた。





「違う違う!
左手は猫の手にして包丁は前に動かすの!」

「うー。」

あたし達は家に帰ってお昼の準備。

「あーもう!
まどろっこしい!」

いきなり勇気はあたしの後ろにまわり、あたしの手に触れた。

「なっ!」

「こうしてこう。」

「、、、っ!

ちょっと近いよ!」

「こうしないと覚えないだろ?」

「だって、、、!」

「うるさい。
集中しろ!」

「こう?」

「そうそう。」

「ねぇ。」

「あー?」

「あたし働きたい。」

「違う違う!
猫の手だって。」

「分かってるわよ。
それより、、、。」

「働くのはダメ!
だいたい料理すらまともにできない奴に何ができるんだよ。」

「それは、、、。
そうだけど。」

「ほら出来た。
食ったら寝ろ。

俺出掛けてくるから。」

今日のお昼は冷やし中華。

きゅうり切っただけ。

あーあ。
あの髪止め欲しかったのに。

いい考えだと思ったのにな。

勇気は食べると出掛けて行った。

なんだかんだ言って愛美さんと会うんじゃない。

さーて。

寝よう。

夢見は普通の人より寝る時間が多い。

よくよく考えてみれば働くのは難しい。

あたしはため息をついて眠りの世界へ落ちて行った。



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