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リテール王国の王
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「相馬様、ルテインの船がこちらに向かって来ています!」
「献上品は送っている。
何故、、、。」
相馬はため息をつく。
「とにかく出迎えの準備を進めてくれ。」
「はっ!」
見たところリテール王国の大人達も奴隷として連れて行かれたのだろう。
相馬も兵士も若者ばかりのようだ。
「相馬様!
船の様子がおかしいです!」
「何がだ?」
「船に乗っている者達はルテイン王国の者ではありません!」
あたしたちはリテール王国に降り立つ。
勇気とあたしはリテール兵に話をする。
「王に会いたい。
我々は敵ではない。」
しかし、、、。
あたし達はみんな捕まってしまう。
あたしはそこで目が覚めた。
みんな捕まってしまう。
でもそれは仕方ないのだ。
ルテイン王国の脅威に怯えている王国だ。
リテール兵が簡単に王に会わせてくれるはずはないのだ。
その夢見を勇気に話すと。
「捕まってしまうのは計算通りだから。」
そう言った。
そしてリテールに着いて夢見は現実のものとなった。
*
「とりあえず攻撃をしにきた訳ではないみたいです!」
「そうか。」
「王に会いたいと言うのですが、、、。
どうされますか?」
「そうだな。
捕まえた者達は
皆若いらしいじゃないか。
おおかた予想はつく。」
「会われるのですか?」
「そうしよう。」
あたし達は縄で縛られていた。
そこへリテール兵がやってくる。
「王が会うことを承諾した。
しかし、少しでもおかしな行動をとるなら殺す。」
まだ15歳くらいの若い兵だ。
「俺たちは何もしないさ、、、。」
勇気は笑みを浮かべて笑う。
こういう時の勇気は頼りになる。
「王のおなりだ。」
うわっ。
あたしは相馬を見て、夢見で見ていたはずなのに改めて優馬に似ていると思った。
「私に用があるそうだな?
お前たちは何が目的だ?」
「ルテインを叩く!
力を借りたい。」
勇気が言った。
「やはりか、、、。
断ると言ったら?」
「諦めるさ。
他を当たる。」
「ルテインに立ち向かうにはちと力不足では無いか?」
「だから力を貸してくれる者を探している。」
「相馬様ね?」
あたしは口を開いた。
「何故私の名前を知っている?」
「あたしは夢見です。
未来を見通す力があるのです。
こうなることも分かっていました。」
「夢見?」
「はい。」
「ほう?」
相馬は興味深くあたしを見た。
*
「聞いた事がある。
しかし、、、。」
あたしは言いたい事が分かった。
「あたしはルテイン王国の王の娘可憐。
でも敵ではありません。」
リテール兵たちが動揺をあらわにした。
「敵、、、ではないと?
ルテインの血を引く者なのにか?」
「はい。
夢見は良いことも悪いことも告げます。
しかし、最悪の場合も未然に防ぐことができることもありました。
ルテインの王と王妃は死にました。
王と王妃が死にながら王国だけが残っているなど滑稽です。
この酷い仕打ちをお許しください。
そして力を貸してください。」
「しかし、その夢見で我らが負けるということもあり得るのだろう?」
「その通りでございます。
しかし何か始めなければ何も変わりはしないのです。
このままでいれば圧政は続くだけです。」
相馬はため息をついた。
「ルテイン王国に反感を持っている王国は多い。
このままでいいとは私も思わない。
しかし兵たちは若い。
死ぬにはまだ早い。」
「王と王妃が死んだ今、統率者がいなくなって間もない今しかありません。
どうかお力をお貸しください。」
あたしは深々と頭を下げた。
*
「我らも大人達皆が奴隷や実験台として捉えられている。
反乱して何が残るというのだ?
若い者100人くらいの小さな王国だ。
無謀としか思えないが。」
「リテール兵とあたし達で200人、他の王国に行き仲間を集めます。
先ほども言いましたが、何もしなければ事態は変わりません。
夢見でルテインへ行けというのを見ました。
今がその時なのではありませんか?」
相馬はあたしの瞳を見つめ、勇気を見る。
「考えさせてくれ。
我が王国もルテインへの反感を持つ者が多いのは確かだが、私の一存では決められない。」
「分かりました。
話を聞いてくれてありがとうございました。」
勇気は話が終わると誰もが思っているだろうことを相馬に聞いた。
「優馬という男を知らねーか?」
「優馬?
知らないが、、、。」
「ならいい。
相馬の母は?」
「ラバースで死んだ。」
「そうか。
気の毒なことを聞いてすまなかった。」
勇気は視線をあたしに向けた。
血縁、、、ではないのか。
それにしても似ている。
勇気は瞳でそう言っているようだった。
*
「とりあえず危害を加える者達ではないようだな。
縄をほどいてやれ。」
「はっ!」
「この王国に客が来るのはルテイン兵以外初めてだ。
ゆるりと休まれよ。」
相馬はそう言って笑った。
優馬を思い出した。
その夜は大宴会となった。
若い者達皆で食べて飲んだ。
一方ルテイン王国では。
「動き出したようだな。
罠とも知らず馬鹿な奴らだ。」
1人ほくそ笑む男。
「いいの?
ほっといて?」
ワインを飲みながら女が言う。
「ほっといている訳ではない。
もう奴らは罠にはまっているのだからな。
来るのを待てばいい。
それより実験はどうなっている?」
「ダメね。
夢見の力を持つ能力者は生まれていないわ。」
「夢見を捕まえて研究すればいいさ。
まさに飛んで火にいる夏の虫とはこのことだ。
聖なる宝玉も夢見がいなければただの石だ。」
そう言って男は青い宝玉を見つめた。
*
「よく考えたが、、、。」
相馬が宴会の席で言った。
「このままでいても仕方がないと判断した。
この者達に着いて行く者はいるか?」
暫くみんな黙っていたが、次々と賛同する者達が手を挙げた。
「親父を助けたい!」
「姉さんに会いたい!」
皆様々だったが。
「皆でルテインを打とう!!」
相馬の一言で皆盛り上がった。
「近くにデュアル王国と言う国がある。
きっと力を貸してくれるだろう!
勇気と言ったな?」
「あぁ。」
「どうする?」
「もちろん行くさ。
な?
可憐。」
「そうね。
でも夢見で確かめてからかな?
あたしはみんなを危険から守らないといけない。
夢見で見る。」
「ほぅ。
分かった。
その結果で決めよう。
もう遅い。
皆休もう。」
その夜の夢見。
聖なる宝玉が待っている。
そのまま進め!
そして100人の仲間を増やしあたし達はリテール王国を出発した。
「献上品は送っている。
何故、、、。」
相馬はため息をつく。
「とにかく出迎えの準備を進めてくれ。」
「はっ!」
見たところリテール王国の大人達も奴隷として連れて行かれたのだろう。
相馬も兵士も若者ばかりのようだ。
「相馬様!
船の様子がおかしいです!」
「何がだ?」
「船に乗っている者達はルテイン王国の者ではありません!」
あたしたちはリテール王国に降り立つ。
勇気とあたしはリテール兵に話をする。
「王に会いたい。
我々は敵ではない。」
しかし、、、。
あたし達はみんな捕まってしまう。
あたしはそこで目が覚めた。
みんな捕まってしまう。
でもそれは仕方ないのだ。
ルテイン王国の脅威に怯えている王国だ。
リテール兵が簡単に王に会わせてくれるはずはないのだ。
その夢見を勇気に話すと。
「捕まってしまうのは計算通りだから。」
そう言った。
そしてリテールに着いて夢見は現実のものとなった。
*
「とりあえず攻撃をしにきた訳ではないみたいです!」
「そうか。」
「王に会いたいと言うのですが、、、。
どうされますか?」
「そうだな。
捕まえた者達は
皆若いらしいじゃないか。
おおかた予想はつく。」
「会われるのですか?」
「そうしよう。」
あたし達は縄で縛られていた。
そこへリテール兵がやってくる。
「王が会うことを承諾した。
しかし、少しでもおかしな行動をとるなら殺す。」
まだ15歳くらいの若い兵だ。
「俺たちは何もしないさ、、、。」
勇気は笑みを浮かべて笑う。
こういう時の勇気は頼りになる。
「王のおなりだ。」
うわっ。
あたしは相馬を見て、夢見で見ていたはずなのに改めて優馬に似ていると思った。
「私に用があるそうだな?
お前たちは何が目的だ?」
「ルテインを叩く!
力を借りたい。」
勇気が言った。
「やはりか、、、。
断ると言ったら?」
「諦めるさ。
他を当たる。」
「ルテインに立ち向かうにはちと力不足では無いか?」
「だから力を貸してくれる者を探している。」
「相馬様ね?」
あたしは口を開いた。
「何故私の名前を知っている?」
「あたしは夢見です。
未来を見通す力があるのです。
こうなることも分かっていました。」
「夢見?」
「はい。」
「ほう?」
相馬は興味深くあたしを見た。
*
「聞いた事がある。
しかし、、、。」
あたしは言いたい事が分かった。
「あたしはルテイン王国の王の娘可憐。
でも敵ではありません。」
リテール兵たちが動揺をあらわにした。
「敵、、、ではないと?
ルテインの血を引く者なのにか?」
「はい。
夢見は良いことも悪いことも告げます。
しかし、最悪の場合も未然に防ぐことができることもありました。
ルテインの王と王妃は死にました。
王と王妃が死にながら王国だけが残っているなど滑稽です。
この酷い仕打ちをお許しください。
そして力を貸してください。」
「しかし、その夢見で我らが負けるということもあり得るのだろう?」
「その通りでございます。
しかし何か始めなければ何も変わりはしないのです。
このままでいれば圧政は続くだけです。」
相馬はため息をついた。
「ルテイン王国に反感を持っている王国は多い。
このままでいいとは私も思わない。
しかし兵たちは若い。
死ぬにはまだ早い。」
「王と王妃が死んだ今、統率者がいなくなって間もない今しかありません。
どうかお力をお貸しください。」
あたしは深々と頭を下げた。
*
「我らも大人達皆が奴隷や実験台として捉えられている。
反乱して何が残るというのだ?
若い者100人くらいの小さな王国だ。
無謀としか思えないが。」
「リテール兵とあたし達で200人、他の王国に行き仲間を集めます。
先ほども言いましたが、何もしなければ事態は変わりません。
夢見でルテインへ行けというのを見ました。
今がその時なのではありませんか?」
相馬はあたしの瞳を見つめ、勇気を見る。
「考えさせてくれ。
我が王国もルテインへの反感を持つ者が多いのは確かだが、私の一存では決められない。」
「分かりました。
話を聞いてくれてありがとうございました。」
勇気は話が終わると誰もが思っているだろうことを相馬に聞いた。
「優馬という男を知らねーか?」
「優馬?
知らないが、、、。」
「ならいい。
相馬の母は?」
「ラバースで死んだ。」
「そうか。
気の毒なことを聞いてすまなかった。」
勇気は視線をあたしに向けた。
血縁、、、ではないのか。
それにしても似ている。
勇気は瞳でそう言っているようだった。
*
「とりあえず危害を加える者達ではないようだな。
縄をほどいてやれ。」
「はっ!」
「この王国に客が来るのはルテイン兵以外初めてだ。
ゆるりと休まれよ。」
相馬はそう言って笑った。
優馬を思い出した。
その夜は大宴会となった。
若い者達皆で食べて飲んだ。
一方ルテイン王国では。
「動き出したようだな。
罠とも知らず馬鹿な奴らだ。」
1人ほくそ笑む男。
「いいの?
ほっといて?」
ワインを飲みながら女が言う。
「ほっといている訳ではない。
もう奴らは罠にはまっているのだからな。
来るのを待てばいい。
それより実験はどうなっている?」
「ダメね。
夢見の力を持つ能力者は生まれていないわ。」
「夢見を捕まえて研究すればいいさ。
まさに飛んで火にいる夏の虫とはこのことだ。
聖なる宝玉も夢見がいなければただの石だ。」
そう言って男は青い宝玉を見つめた。
*
「よく考えたが、、、。」
相馬が宴会の席で言った。
「このままでいても仕方がないと判断した。
この者達に着いて行く者はいるか?」
暫くみんな黙っていたが、次々と賛同する者達が手を挙げた。
「親父を助けたい!」
「姉さんに会いたい!」
皆様々だったが。
「皆でルテインを打とう!!」
相馬の一言で皆盛り上がった。
「近くにデュアル王国と言う国がある。
きっと力を貸してくれるだろう!
勇気と言ったな?」
「あぁ。」
「どうする?」
「もちろん行くさ。
な?
可憐。」
「そうね。
でも夢見で確かめてからかな?
あたしはみんなを危険から守らないといけない。
夢見で見る。」
「ほぅ。
分かった。
その結果で決めよう。
もう遅い。
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聖なる宝玉が待っている。
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