巫女さんに惚れた雷神様

kinmokusei

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竜神の妻と時の流れ

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「早く千紗に知らせなくては!」

竜神様は慌てた様子であたし達の前から姿を消した。

あたしはと言うと。

「あの、、、?」

さっきから雷神様があたしのことをずっと見てて。

「竜神の次は雷神か。俺は人間には興味ないがな。千紗が来て竜神もまるくなったからな。」

風神様が雷神様を見ながら意味ありげに笑う。


さっきから「ちさ」という言葉が気に掛かる。

この3人の神様以外にここには誰かいるようだ。

でも。

「あの?そんなにジロジロと見られると、、、」

あたしは雷神様の顔が直視出来ない。

しかしあたしを見つめたまま、雷神様はうすら笑いを続けている。


そんな時。


「黒竜!」

すごく綺麗な女の人が、あたしをすり抜けた。

「お、来たか。竜神の妻が。」

え。

あたしは言葉を失った。

何故なら、その女の人をあたしは知っていたからだ。

直接会ったことがある訳では無い。

うちの村で肖像画と共に祀られている英雄。

大婆様の姉であり、85年前に亡くなられたはずの、、、ちさ様。

うちの村に代々語り継がれている村を邪神から救ったとされている千紗様が何故ここに?

それに全然歳をとっていないのはなぜ?

あたしが千紗様を凝視していると、雷神様が言った。

「お前の時を止めなければな。」
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