巫女さんに惚れた雷神様

kinmokusei

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メユと千紗

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雷神様があたしから数珠を奪い、雷神様と同時に竜神様か唱えた。

「開神!!!」

あたしの体が光りに包まれ、数珠は粉々に吹き飛んだ。


あたしがよろけたのを雷神様が支えてくれた。


「何事だ?!竜神?」


風神様はあっけに取られているようだ。


「危なかった。あの数珠は魔女界に代々受け継がれている数珠でな、、、。吸魔の数珠と言い、使う者を最後には砂にしてしまう恐ろしい数珠なのだ。」


あたしは竜神様の声がどんどん遠のくのを感じ、最後には意識を失ってしまった。


「千紗様にメユさんが魔女だと伝えれば戻る、、、」


そう言い残して。


「おい!しっかりしろ!!」

いつになく雷神様が慌てていたような気がした。



これはあたしが起きて雷神様から聞いた話。

千紗様の両親は魔女界から来たメユに頼み込み、吸魔の数珠を1回使うだけだからと言い、その時貧困に悩んでいた村を救ったそうだ。

しかし、数珠をその後返そうとはしなかった。

数珠は千紗様の両親を砂にしてしまった。

千紗様は怒りに狂った。

数珠を返そうとしなかったことを知らずに。

千紗様とメユが神の贄になったのはそのためだったのだと。
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