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眠らない街 雅
44話 なつき飛び膝蹴り事件へと繋がる
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部屋へと、足を踏み入れたユウ。
(これって、片膝を着いたりした方が良いのか?礼儀作法とか、正直さっぱりだぞ?)
そんな事を考えながら、通路等とはまた、ガラッと雰囲気の違う内装を見回していた。
「不思議だろ??この城は、改築に改築を重ねていてなっ!各フロアや部屋によっても、雰囲気がガランと変わってんだぜ!?」
女帝の隣で、腕を組み、誇らしげに語るヤス。
「へぇ~、成る程なぁ~!」
「あ、あの~、わ、私も一緒に居ても良いんですか??もし、お邪魔なら、そ、外で待ってますけど~。」
ミーシアは、ユウの背後から顔を出し、恐る恐ると言葉を発した。
「いえ、あなたも関係者なのです。」
「えっ!?あっ、・・・で、でも、私、平民階級ですし、礼儀作法とかにも、自身がなくて・・・。」
「礼儀作法等は、お気になさらなくとも、構いませんよ?それに今でこそ、この街の女帝をしていますが、妾も、元はただの平民。ここは、公式の場ではありませんし、どうぞ、気兼ねなく!」
言葉を皮切りに、女帝がニコッと微笑む。
「それにしても、魔王アイン・クロスフォードの妹様は、もっと彼みたく自分勝手な性格かと身構えてましたが、杞憂の様でしたね。ふふふ♪」
「「・・・えっ!?ぇぇぇぇぇっ!?」」
ミーシアとユウは、女帝がサラッと明かした事実に、大きな声を挙げて驚愕した。
「あらユミル、まだ御教えしてなかったの??」
「申し訳ございません、ミーナ様。」
片膝を着いて、頭を垂れるユミル。
「良いのよ。貴女も、ここは公式の場ではないのだから、そんなに畏まらないで頂戴。」
「えぇ、分かったさね。」
「色々と疑問もあるでしょうが、まず、勇者殿?ここへ来られたと言うことは、妾に何か渡す物があったからでは??」
「えっ?あっ、あぁ!そうだった。これは、アッサン・エルメシアという男から、雅に寄った際に、ミーナという女に渡してくれと、そう頼まれたんだ。」
女帝から言い出されなければ、忘れていたかもしれない程に、未だ、ミーシアが、魔王の妹であるという発言が、衝撃的だった。
「これは、ソロモンの小さな鍵。世界と世界を繋ぐ壁に設けられた扉を、開ける為の鍵。この世は2重の螺旋構造。そして、世界と世界を渡るには、女神の纏う黄金を込めなければいけません。だからこそ、この鍵が黄金を纏う今こそ、召喚出来るのです。もう一人の勇者を。」
「・・・えっ!?何っ!?なんてっ!?」
女帝は、ユウの言葉などを一切合切無視し、どうやってか、ユウの渡した金属の棒を、手の平の上に浮かばせる。
「さぁ、異世界よりおいで下さい。エリーゼ・サルバレスト・ライグザントの同位体よ。」
そして、青白い光はその場を包み、なつき飛び膝蹴り事件へと繋がるのであった。
(これって、片膝を着いたりした方が良いのか?礼儀作法とか、正直さっぱりだぞ?)
そんな事を考えながら、通路等とはまた、ガラッと雰囲気の違う内装を見回していた。
「不思議だろ??この城は、改築に改築を重ねていてなっ!各フロアや部屋によっても、雰囲気がガランと変わってんだぜ!?」
女帝の隣で、腕を組み、誇らしげに語るヤス。
「へぇ~、成る程なぁ~!」
「あ、あの~、わ、私も一緒に居ても良いんですか??もし、お邪魔なら、そ、外で待ってますけど~。」
ミーシアは、ユウの背後から顔を出し、恐る恐ると言葉を発した。
「いえ、あなたも関係者なのです。」
「えっ!?あっ、・・・で、でも、私、平民階級ですし、礼儀作法とかにも、自身がなくて・・・。」
「礼儀作法等は、お気になさらなくとも、構いませんよ?それに今でこそ、この街の女帝をしていますが、妾も、元はただの平民。ここは、公式の場ではありませんし、どうぞ、気兼ねなく!」
言葉を皮切りに、女帝がニコッと微笑む。
「それにしても、魔王アイン・クロスフォードの妹様は、もっと彼みたく自分勝手な性格かと身構えてましたが、杞憂の様でしたね。ふふふ♪」
「「・・・えっ!?ぇぇぇぇぇっ!?」」
ミーシアとユウは、女帝がサラッと明かした事実に、大きな声を挙げて驚愕した。
「あらユミル、まだ御教えしてなかったの??」
「申し訳ございません、ミーナ様。」
片膝を着いて、頭を垂れるユミル。
「良いのよ。貴女も、ここは公式の場ではないのだから、そんなに畏まらないで頂戴。」
「えぇ、分かったさね。」
「色々と疑問もあるでしょうが、まず、勇者殿?ここへ来られたと言うことは、妾に何か渡す物があったからでは??」
「えっ?あっ、あぁ!そうだった。これは、アッサン・エルメシアという男から、雅に寄った際に、ミーナという女に渡してくれと、そう頼まれたんだ。」
女帝から言い出されなければ、忘れていたかもしれない程に、未だ、ミーシアが、魔王の妹であるという発言が、衝撃的だった。
「これは、ソロモンの小さな鍵。世界と世界を繋ぐ壁に設けられた扉を、開ける為の鍵。この世は2重の螺旋構造。そして、世界と世界を渡るには、女神の纏う黄金を込めなければいけません。だからこそ、この鍵が黄金を纏う今こそ、召喚出来るのです。もう一人の勇者を。」
「・・・えっ!?何っ!?なんてっ!?」
女帝は、ユウの言葉などを一切合切無視し、どうやってか、ユウの渡した金属の棒を、手の平の上に浮かばせる。
「さぁ、異世界よりおいで下さい。エリーゼ・サルバレスト・ライグザントの同位体よ。」
そして、青白い光はその場を包み、なつき飛び膝蹴り事件へと繋がるのであった。
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