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兵士達が寝静まった深夜、ダミアンはいくつもの個室が並ぶ共同シャワー室の前に居た。
彼は腕を組んで壁にもたれかかり、渋い表情をしている。普段馬鹿ばかりやる彼にしては、非常に珍しい。
ダミアンの待ち人ニコラウスは、二年前彼……いや彼女が新兵として入ってきた時からの付き合いだ。彼女からはダミアンと同じ十七歳だと自己紹介され、それをキッカケによくつるむようになった。
ニコラウスを初めて見た時は、特別背の高いわけでもないダミアンより少し小さく、サラサラの金髪を短いおかっぱに切りそろえた可愛らしい少年という印象を持った事は、まだ彼の記憶に新しい。
明るくて優しくて、ダミアンのくだらない冗談も馬鹿にする事なく、素直に笑ったり驚いたり怒ったりする。そんなニコラウスの事を、ダミアンは親友だと思っていた。
『ニッキーって、女だったんだ?』
そうダミアンが聞いた時の、ニコラウスの強張った表情が脳裏に浮かぶ。
『別に誰にも言わねーし』
その言葉は、ダミアンの本心だ。親友の隠したい秘密を他の誰かに漏らそうなどと、考えるわけがない。同時に、彼は鳩尾の辺りに鉛でも詰め込んだかのような重たさも感じた。
親友だと思っていたのに、ニコラウスも自分を親友と感じてくれているだろうと思っていたのに、なぜ、言ってくれなかったのか。信頼されていなかったのか。
何か事情があるには違いないだろうが、それでもダミアンは、堪らなく悔しかった。
そして、親友だと思っていた相手が女だったと分かった途端、そのしなやかな肢体と女性器に反応してしまう自分の身体にも、ダミアンは苛立つ。
だからといって苛立ちをニコラウスに向ける事になんの意味もない事も、彼には分かっていた。分かっているが、どうにもならないのだ。
ほとんど抵抗する事なく、ダミアンの性器を口に含んだニコラウス。嫌な顔どころか、頬を染めてダミアンの出した精を飲み下すニコラウス。垂れた白濁を掬い口に入れた時、自ら舌を伸ばして舐め取ったニコラウス。
何度も何度も、ダミアンの脳裏に親友の姿が浮かぶ。こんな自分がニコラウスを友と呼べるのか、秘密を話してくれなかったと裏切られた気持ちになる資格などあるのかと、ダミアンは自問する。
「……ダン」
「っ!!」
突然名前を呼ばれ、ダミアンは弾かれたように顔を上げた。
そこに居たのは今の今まで思い浮かべていた相手、ニコラウスだった。呼び出したのだから、来るのは当然と言えば当然だが。
「……来ないんじゃないかと思ってた」
ダミアンの口から、ポロリと本音が漏れる。
「来るよ……」
ニコラウスが少し口を尖らせ上目遣いで言う。彼女が女だと思うと、その表情が妙に可愛く感じ、ダミアンは視線を泳がせる。そしてまた、彼はそんな自分に怒りが湧く。
「……呼んだ理由は分かってんだろ?」
心にもない言葉が、ダミアンの口からついて出る。
「うん……」
頬を赤らめ、ニコラウスがダミアンの足元にしゃがみ込む。ズボンの前を寛げ中身を取り出すニコラウスに、彼女の手の中の自身がピクリと動く。
ダミアンは半勃ちの息子を掴み、ニコラウスの小さな唇に先端をペチペチと当てた。
「積極的だな。……そんなにこれが欲しかった?」
ニコラウスを見下ろしながら言うダミアンを、彼女は眉をハの字にしてジッと見つめている。その子犬のような姿を見ている内、ダミアンのダミアンは彼女の唇の上で急激に質量を増していく。
丸い先端から透明な液体が滲み出て、ニコラウスの唇を濡らす。彼女はそれを、ペロリと舐めた。
「……くっ」
内心焦るダミアンを他所に、ニコラウスはあーんと口を開け彼を咥えてしまう。そのまま喉に当たるくらい深く招き入れられ、ダミアンは息を飲む。
「……は……ニッキー……っ」
ダミアンは無意識にニコラウスの頭に手を添え、柔らかい金髪を撫でた。するとニコラウスは、ますます積極的にダミアンを愛撫し始める。
前回でコツを掴んだのか、彼女の口淫は驚くほど上手くなっていた。
「あ、ぅ……ニッキー……あぁ……」
裏側を舌で包み唇をすぼめて頭を上下に動かされ、喉の奥に先端が当たるたび、あまりの気持ち良さにダミアンは抑えきれない声を上げる。
「んっ……ハアッ、ああっ、出る! 出る……!!」
このままではまたニコラウスの口の中で果ててしまう。ダミアンは必死に理性を掻き集め、寸でのところで引き抜く。
抜いた瞬間射精が始まり、ビュルビュルと飛び出る白い欲望は、次々とニコラウスの顔を汚していった。
彼は腕を組んで壁にもたれかかり、渋い表情をしている。普段馬鹿ばかりやる彼にしては、非常に珍しい。
ダミアンの待ち人ニコラウスは、二年前彼……いや彼女が新兵として入ってきた時からの付き合いだ。彼女からはダミアンと同じ十七歳だと自己紹介され、それをキッカケによくつるむようになった。
ニコラウスを初めて見た時は、特別背の高いわけでもないダミアンより少し小さく、サラサラの金髪を短いおかっぱに切りそろえた可愛らしい少年という印象を持った事は、まだ彼の記憶に新しい。
明るくて優しくて、ダミアンのくだらない冗談も馬鹿にする事なく、素直に笑ったり驚いたり怒ったりする。そんなニコラウスの事を、ダミアンは親友だと思っていた。
『ニッキーって、女だったんだ?』
そうダミアンが聞いた時の、ニコラウスの強張った表情が脳裏に浮かぶ。
『別に誰にも言わねーし』
その言葉は、ダミアンの本心だ。親友の隠したい秘密を他の誰かに漏らそうなどと、考えるわけがない。同時に、彼は鳩尾の辺りに鉛でも詰め込んだかのような重たさも感じた。
親友だと思っていたのに、ニコラウスも自分を親友と感じてくれているだろうと思っていたのに、なぜ、言ってくれなかったのか。信頼されていなかったのか。
何か事情があるには違いないだろうが、それでもダミアンは、堪らなく悔しかった。
そして、親友だと思っていた相手が女だったと分かった途端、そのしなやかな肢体と女性器に反応してしまう自分の身体にも、ダミアンは苛立つ。
だからといって苛立ちをニコラウスに向ける事になんの意味もない事も、彼には分かっていた。分かっているが、どうにもならないのだ。
ほとんど抵抗する事なく、ダミアンの性器を口に含んだニコラウス。嫌な顔どころか、頬を染めてダミアンの出した精を飲み下すニコラウス。垂れた白濁を掬い口に入れた時、自ら舌を伸ばして舐め取ったニコラウス。
何度も何度も、ダミアンの脳裏に親友の姿が浮かぶ。こんな自分がニコラウスを友と呼べるのか、秘密を話してくれなかったと裏切られた気持ちになる資格などあるのかと、ダミアンは自問する。
「……ダン」
「っ!!」
突然名前を呼ばれ、ダミアンは弾かれたように顔を上げた。
そこに居たのは今の今まで思い浮かべていた相手、ニコラウスだった。呼び出したのだから、来るのは当然と言えば当然だが。
「……来ないんじゃないかと思ってた」
ダミアンの口から、ポロリと本音が漏れる。
「来るよ……」
ニコラウスが少し口を尖らせ上目遣いで言う。彼女が女だと思うと、その表情が妙に可愛く感じ、ダミアンは視線を泳がせる。そしてまた、彼はそんな自分に怒りが湧く。
「……呼んだ理由は分かってんだろ?」
心にもない言葉が、ダミアンの口からついて出る。
「うん……」
頬を赤らめ、ニコラウスがダミアンの足元にしゃがみ込む。ズボンの前を寛げ中身を取り出すニコラウスに、彼女の手の中の自身がピクリと動く。
ダミアンは半勃ちの息子を掴み、ニコラウスの小さな唇に先端をペチペチと当てた。
「積極的だな。……そんなにこれが欲しかった?」
ニコラウスを見下ろしながら言うダミアンを、彼女は眉をハの字にしてジッと見つめている。その子犬のような姿を見ている内、ダミアンのダミアンは彼女の唇の上で急激に質量を増していく。
丸い先端から透明な液体が滲み出て、ニコラウスの唇を濡らす。彼女はそれを、ペロリと舐めた。
「……くっ」
内心焦るダミアンを他所に、ニコラウスはあーんと口を開け彼を咥えてしまう。そのまま喉に当たるくらい深く招き入れられ、ダミアンは息を飲む。
「……は……ニッキー……っ」
ダミアンは無意識にニコラウスの頭に手を添え、柔らかい金髪を撫でた。するとニコラウスは、ますます積極的にダミアンを愛撫し始める。
前回でコツを掴んだのか、彼女の口淫は驚くほど上手くなっていた。
「あ、ぅ……ニッキー……あぁ……」
裏側を舌で包み唇をすぼめて頭を上下に動かされ、喉の奥に先端が当たるたび、あまりの気持ち良さにダミアンは抑えきれない声を上げる。
「んっ……ハアッ、ああっ、出る! 出る……!!」
このままではまたニコラウスの口の中で果ててしまう。ダミアンは必死に理性を掻き集め、寸でのところで引き抜く。
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