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目覚ましより早く目が覚めていた凛は、枕を放り投げ、次にタオルケットをめくった。
「ない、どこ、スマホ……」
海翔からのメッセージを何度も読み返していたら、いつの間にか眠ってしまった。
そして、朝起きたら、確かに握りしめていたスマホがなくなっていたのだ。
ベッドの周りを必死で探していると、どこからかアラームが聞こえてくる。
「どこで鳴ってるんだよ」
床に頬をつけてベッドの下を覗くと、音はそこから聞こえていた。
「音してるのに、見当たらない。なんで……」
ベッドに上がって壁側の隙間を覗くと、さっきより音が大きく聞こえる。
「こっから聞こえてんのに、何でないんだ」
悲壮な気持ちで隙間をもう一度覗くと、たゆんだシーツがポケットのように膨らんでいるのが見えた。
壁とベッドの間に手を差し込んで、膨らみに触れると、硬い感触。
「あったっ」
スマホを指先でつまんで救出すると、凛はベッドの上で体を脱力させた。
「もう。なんで、あんなとこに入り込むんだよ」
文句を言いつつ、自分の寝相の悪さを振り返ってみる。
よく考えたら、目が覚めたときは、頭が足元の方にあったような……。
「ま、いっか。無事に見つかったし」
手に戻ったスマホを撫でていると画面が起動し、昨夜のやり取りが浮かび上がる。
「今日……会えるんだ」
小さくつぶやいたその声は、驚くほど震えていた。
両頬をピシャリと叩いて気合いを入れると、バタバタと一階へ降りる。
顔を洗って手早く朝食を済ませると、部屋に戻って昨夜から用意していた白いサマーセーターに腕を通す。ボトムは、淡いブルーのテーパードパンツ。それと、サコッシュ。
「靴は……コンバースでいっか」
鏡を見ながら髪を整えると、ニヤつく自分の顔を見て思わず引き締めた。
それでも口元は、どうしても緩んでしまう。嬉しさを隠しきれない。
だってしょうがない。人生で初めて、好きな人と二人っきりで出かけるのだから。
「巾着袋も入れたし。よし、行くかっ」
一人で円陣を組むよう声を出すと、今度はゆっくりと階段を降りた。
バス停までの道のりも、乗車してからも、凛の心臓はちっともおとなしくならない。
危うく、停車ボタンを押しそびれるところだった。それほど、心が浮ついていた。
駅に着いて東出口に向かうと、まだ海翔は来ていない。
よかった。一本、早いバスにして正解だったな。
待ち合わせ場所は、テイクアウト専門のシュークリーム店。
迷っても、甘い匂いをたどればいい。なんて、言ってたけど……。
「本当だ、これは絶対わかる」
でも、これって俺のことを、動物扱いしてるってこと?
「そう言えば前に、〝ドッグカフェにいそう〟って言われたっけ」
思い出し笑いしていると、視線の先に海翔を見つけた。
白いTシャツの上に、紺色のバンドカラーをオープンにして羽織っている。
駅の入り口から吹き込む、カラッとした風が、少しウェーヴのかかった髪とシャツをはためかせていた。
普通の駅なのに、そこだけ映画のワンシーンのようで、思わずため息が溢れる。
「早いな。もしかして、待った?」
目の前まで海翔が来ると、リアルなことなんだと足元から震えが上がってくる。
「う、ううん。俺もさっき来たばっか」
頭を左右に振っていると、なぜか海翔が凛の髪に鼻を近づけてくる。
「……本当か? 佐伯の髪、甘い匂いが染み付いてる」
こ、こんな至近距離……心臓に悪すぎる。
「ちょ、ちょっと近いよ。一ノ瀬くん」
慌てて海翔の胸を押し返すと、風に揺れた前髪の奥、彼の瞳が微かに曇った。
悲しそうな、一人置いていかれたような……。そんな光が宿っていた気がする。
……なんで、そんな目をするんだろ。
気のせい? でも、何か言いかけたようにも見える。
けれど、「どうしたの?」なんて、そんなこと、怖くて聞けなかった。
凛が探るように見返すと、ふっと笑った目と合った。
「さあ、行くか。イルカショーの時間、早かっただろ?」
頭をポンっと軽く撫でられた感触が、じんわりとあとに残る。
この暑さは、夏のせいじゃない。この熱は──
海翔がいつもの足取りで駅を出ていく。少し遅れて、凛もその背中を追う。
肌や髪をジリジリと焦がす夏の暑さも、触れられて舞い上がった心も、水族館のゲートをくぐった瞬間、ひんやりとした空気が静かに覚ましてくれた。
「まずは、イルカな」
海翔が地図を確認しながらそう言って、こちらを振り返る。
その目が、まっすぐ自分に向けられているのがわかると、一瞬、息が止まりそうになる。
客席はちょうど埋まりはじめていた。
ぎりぎり空いていた席に座ると、かすかに潮の香りが鼻をくすぐった。
周りからは子どもたちの歓声が響き、プールからは水がはじける音が聞こえてくる。
そんな中、海翔の肩がすぐ隣にあることの方が、イルカより気になっていた。
けれどそんな淡い想いは、一頭が宙を跳ねた水しぶきで、かき消された。
「すげぇな、あれ!」
「うん、すごいっ。あ、見てみて。あのイルカ、一番高いボールに届いたよ」
海翔のシャツを掴んで揺さぶると、「佐伯、興奮しすぎ」と笑われた。
「あ、ご、ごめん」
失敗した。シャツも、めちゃ引っ張ってたし……。
凛の反省をよそに、目の前ではイルカたちが見事な泳ぎとジャンプを披露している。
「ここだと水飛沫かぶるかもな」
ショーを見つめながら、楽しげに海翔が言う。もう、その顔を見れただけで十分だ。
「大丈夫。濡れてもタオル持ってるから」
昂る心臓をひた隠し、凛は笑って言った。
海翔が笑う。その横顔を、凛は何度もこっそり見た。
はしゃぐ顔は、学校で見る海翔とは少し違って見える。
なんだか昔の、カイトみたいだ……。
つい、心の中で名前を呼んでしまった。
本人の前で呼び捨てなんて絶対ダメなのに、幼い頃のクセが出てしまいそうになる。
頭を軽く左右に振っていると、「濡れたか?」と、心配されてしまった。
「平気。ちょっと、虫が……。でも、やっぱり濡れたね。ほら、ここ」
何気なしに、海翔の頬についた水滴を指でぬぐったあと、濡れた髪に触った。
その瞬間、海翔の表情がピタリと固まる。
──うわ……俺、何やってんだ!
「ご、ごめん。つい……あの、すぐ拭くよ」
「……こんなの、暑さですぐ乾く。それより、次はクラゲだろ」
そう言いながら、海翔の指先が、凛が触れたあとをなぞるように撫でている。
視線は真っ直ぐ、凛を見たままで。
数秒、見つめ合っていると、ショーが終わったのか、観客席からは大きな拍手が沸き起こった。
ハッとして、凛は視線を泳がせた。
「クラゲ館まで、少し距離あるな」
海翔がパンフレットを確認しながら言う。
「写真、撮れるかな……」
見つめられるのが怖くて、視線を逸らしながら言った。
すると同じように、海翔の気配もスッと動いた気がした。
視線を戻すと、海翔が壁に貼ってある案内図を見ている。
「行くか」
何でもなかったような声で、海翔が前を歩き出す。
凛はその背中を見つめながら、きゅっと唇を噛んだ。
──失敗した……。
距離感を守れ、俺。じゃないと、この恋が、バレてしまう……。
「ない、どこ、スマホ……」
海翔からのメッセージを何度も読み返していたら、いつの間にか眠ってしまった。
そして、朝起きたら、確かに握りしめていたスマホがなくなっていたのだ。
ベッドの周りを必死で探していると、どこからかアラームが聞こえてくる。
「どこで鳴ってるんだよ」
床に頬をつけてベッドの下を覗くと、音はそこから聞こえていた。
「音してるのに、見当たらない。なんで……」
ベッドに上がって壁側の隙間を覗くと、さっきより音が大きく聞こえる。
「こっから聞こえてんのに、何でないんだ」
悲壮な気持ちで隙間をもう一度覗くと、たゆんだシーツがポケットのように膨らんでいるのが見えた。
壁とベッドの間に手を差し込んで、膨らみに触れると、硬い感触。
「あったっ」
スマホを指先でつまんで救出すると、凛はベッドの上で体を脱力させた。
「もう。なんで、あんなとこに入り込むんだよ」
文句を言いつつ、自分の寝相の悪さを振り返ってみる。
よく考えたら、目が覚めたときは、頭が足元の方にあったような……。
「ま、いっか。無事に見つかったし」
手に戻ったスマホを撫でていると画面が起動し、昨夜のやり取りが浮かび上がる。
「今日……会えるんだ」
小さくつぶやいたその声は、驚くほど震えていた。
両頬をピシャリと叩いて気合いを入れると、バタバタと一階へ降りる。
顔を洗って手早く朝食を済ませると、部屋に戻って昨夜から用意していた白いサマーセーターに腕を通す。ボトムは、淡いブルーのテーパードパンツ。それと、サコッシュ。
「靴は……コンバースでいっか」
鏡を見ながら髪を整えると、ニヤつく自分の顔を見て思わず引き締めた。
それでも口元は、どうしても緩んでしまう。嬉しさを隠しきれない。
だってしょうがない。人生で初めて、好きな人と二人っきりで出かけるのだから。
「巾着袋も入れたし。よし、行くかっ」
一人で円陣を組むよう声を出すと、今度はゆっくりと階段を降りた。
バス停までの道のりも、乗車してからも、凛の心臓はちっともおとなしくならない。
危うく、停車ボタンを押しそびれるところだった。それほど、心が浮ついていた。
駅に着いて東出口に向かうと、まだ海翔は来ていない。
よかった。一本、早いバスにして正解だったな。
待ち合わせ場所は、テイクアウト専門のシュークリーム店。
迷っても、甘い匂いをたどればいい。なんて、言ってたけど……。
「本当だ、これは絶対わかる」
でも、これって俺のことを、動物扱いしてるってこと?
「そう言えば前に、〝ドッグカフェにいそう〟って言われたっけ」
思い出し笑いしていると、視線の先に海翔を見つけた。
白いTシャツの上に、紺色のバンドカラーをオープンにして羽織っている。
駅の入り口から吹き込む、カラッとした風が、少しウェーヴのかかった髪とシャツをはためかせていた。
普通の駅なのに、そこだけ映画のワンシーンのようで、思わずため息が溢れる。
「早いな。もしかして、待った?」
目の前まで海翔が来ると、リアルなことなんだと足元から震えが上がってくる。
「う、ううん。俺もさっき来たばっか」
頭を左右に振っていると、なぜか海翔が凛の髪に鼻を近づけてくる。
「……本当か? 佐伯の髪、甘い匂いが染み付いてる」
こ、こんな至近距離……心臓に悪すぎる。
「ちょ、ちょっと近いよ。一ノ瀬くん」
慌てて海翔の胸を押し返すと、風に揺れた前髪の奥、彼の瞳が微かに曇った。
悲しそうな、一人置いていかれたような……。そんな光が宿っていた気がする。
……なんで、そんな目をするんだろ。
気のせい? でも、何か言いかけたようにも見える。
けれど、「どうしたの?」なんて、そんなこと、怖くて聞けなかった。
凛が探るように見返すと、ふっと笑った目と合った。
「さあ、行くか。イルカショーの時間、早かっただろ?」
頭をポンっと軽く撫でられた感触が、じんわりとあとに残る。
この暑さは、夏のせいじゃない。この熱は──
海翔がいつもの足取りで駅を出ていく。少し遅れて、凛もその背中を追う。
肌や髪をジリジリと焦がす夏の暑さも、触れられて舞い上がった心も、水族館のゲートをくぐった瞬間、ひんやりとした空気が静かに覚ましてくれた。
「まずは、イルカな」
海翔が地図を確認しながらそう言って、こちらを振り返る。
その目が、まっすぐ自分に向けられているのがわかると、一瞬、息が止まりそうになる。
客席はちょうど埋まりはじめていた。
ぎりぎり空いていた席に座ると、かすかに潮の香りが鼻をくすぐった。
周りからは子どもたちの歓声が響き、プールからは水がはじける音が聞こえてくる。
そんな中、海翔の肩がすぐ隣にあることの方が、イルカより気になっていた。
けれどそんな淡い想いは、一頭が宙を跳ねた水しぶきで、かき消された。
「すげぇな、あれ!」
「うん、すごいっ。あ、見てみて。あのイルカ、一番高いボールに届いたよ」
海翔のシャツを掴んで揺さぶると、「佐伯、興奮しすぎ」と笑われた。
「あ、ご、ごめん」
失敗した。シャツも、めちゃ引っ張ってたし……。
凛の反省をよそに、目の前ではイルカたちが見事な泳ぎとジャンプを披露している。
「ここだと水飛沫かぶるかもな」
ショーを見つめながら、楽しげに海翔が言う。もう、その顔を見れただけで十分だ。
「大丈夫。濡れてもタオル持ってるから」
昂る心臓をひた隠し、凛は笑って言った。
海翔が笑う。その横顔を、凛は何度もこっそり見た。
はしゃぐ顔は、学校で見る海翔とは少し違って見える。
なんだか昔の、カイトみたいだ……。
つい、心の中で名前を呼んでしまった。
本人の前で呼び捨てなんて絶対ダメなのに、幼い頃のクセが出てしまいそうになる。
頭を軽く左右に振っていると、「濡れたか?」と、心配されてしまった。
「平気。ちょっと、虫が……。でも、やっぱり濡れたね。ほら、ここ」
何気なしに、海翔の頬についた水滴を指でぬぐったあと、濡れた髪に触った。
その瞬間、海翔の表情がピタリと固まる。
──うわ……俺、何やってんだ!
「ご、ごめん。つい……あの、すぐ拭くよ」
「……こんなの、暑さですぐ乾く。それより、次はクラゲだろ」
そう言いながら、海翔の指先が、凛が触れたあとをなぞるように撫でている。
視線は真っ直ぐ、凛を見たままで。
数秒、見つめ合っていると、ショーが終わったのか、観客席からは大きな拍手が沸き起こった。
ハッとして、凛は視線を泳がせた。
「クラゲ館まで、少し距離あるな」
海翔がパンフレットを確認しながら言う。
「写真、撮れるかな……」
見つめられるのが怖くて、視線を逸らしながら言った。
すると同じように、海翔の気配もスッと動いた気がした。
視線を戻すと、海翔が壁に貼ってある案内図を見ている。
「行くか」
何でもなかったような声で、海翔が前を歩き出す。
凛はその背中を見つめながら、きゅっと唇を噛んだ。
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